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筋萎縮性側索硬化症:ALSに罹患した「ドイツ語うさぎ」と、その夫「くまさん」の日記。

「なまえといのち」 :Whats in a Namen?

2010年04月03日 20時23分24秒 | 読書・翻訳
Wie ich schon vorgesagt habe, fand heute Paul Tournies Lesekreis statt.
"Quel nom lui donnerezvous"(Englisch Ausgabe:Whats in a Namen?)ist das Buch, das wir in diesem Jahr durchlesen moechten. Das Inhalt ist nicht so schwer wie die andere Werke, einfach sehr interessant!

トゥルニエの読書会を持てて幸いだった。

メンバーがレジュメを作ってくれていたので、そこから本日の概要を抜粋(Iさん、勝手にすみません!)。読んでいるのは、『なまえといのち』(1974年)、原著タイトルは"Quel nom lui donnerezvous"。

●概要:

 人間(人格)は、独立と連帯というふたつの性質を有する(独立:多様性を持ちユニークな存在であること。連帯:他者や所属する世界との関係の中でのみ存在すること)。名前は、一人の人を固有なものとして他と区別し、また同時に、他者からその名を通じて呼びかけられるものであり、人間の独立性と連帯性を象徴している。

 さらに、人は幼少時より、名前を呼び掛けられて育ち、自らを一個の人間として認めるようになる。名前は、人間の独立と連帯という性質について、単なる象徴的意味に留まらず、現実的に、独立性と連帯性を育む重要な役割を果たしている。

 こうした名前の命名権は、両親が持ち、子は自らの名前を選ぶことはできない。これは両親への依存性を象徴している。
そして、命名権を含んだ親の権利、出産、命名、名前を通じた呼びかけ(子の養育)は、神の創造行為の共同的意味を持ち、神から両親に委任されたものである。
子の誕生は同時に両親の誕生でもある。

●個人的に印象深かったところ:
「名前を変えることは、個人としての存続を断ち、自分を規定している過去から切り離すこと」

そうそう。
まさしくそう。
夫と妻のファミリーネイムを併記できる制度が欲しい。選択的夫婦別姓制度は過渡期??(←アカデミックな主張ではありません。勝手な独り言)、


「名前は人間としての尊厳を授けるもの」
「出産という自然の過程だけでなく、命名によって、精神的世界上の創造行為となる」

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