時の重さ

モグランポファンとおっしゃる方から、mogrunpoのアドレスにメールをいただいた。

 

読んだ瞬間、じわっと目頭が熱くなった。

 

以下はそのお便り⬇︎

 

『突然のメールを失礼します。

偶然通りかかった店頭のカネゴンに吸い込まれるように知った【モグランポ】。

まだ幼稚園に通っていた息子は今年、二十歳になり来年成人式です。(約１ヶ月後)

大阪出身の主人はお好み焼きにこだわりがあり…どこのお好み焼き店に行っても納得してくれずにいましたが東京では唯一｢美味しい！｣と言って【モグランポ】だけは喜んで行かせていただいてました。

外食嫌いの主人が率先して行きたがるのは奇跡です！

長年、頑張ってこられた店主さまですから、少しゆっくりしてくださいませ。
いつまでも、お待ちしておりますのでご無理なさらず…☺』

 

滂沱😭

 

かあちゃんに見せるとかあちゃんも😭

 

休んでしまった3年の時日に、しっかりしろとバンと横っ面を叩かれたようで背筋が伸びた。

 

これまでにもさまざまな方から有難いお言葉、励ましをいただき、何度も救われ決意を新たにしたのだが、それを阻むように体調が急変して伏せってしまうことの繰り返し。

 

けれど再起の希望だけはかろうじて失わずにいた。

 

3年経ってようやく体のことも、大っぴらにできないあれやこれやもひと段落ついたので、来年こそは店を再開しようとちょっとずつ動いている今日この頃。

 

 

 

しかしメールの方の息子さんとおなじように、あの頃幼子だった常連さんの「マゴ」たちももうすっかりお年ごろになったよなぁ。

 

中でも一番のお姉さんの師匠の長女「auちゃん」は二十歳だというし、たぶん我が家のMacに写真や動画を一番多く保存している「ちち」の娘「ユイちゃん」は高校生だし、泣いて泣いてなかなか抱っこさせてもらえなかった「akkoママ」の息子、通称「豪雨」もシュンとした中学生で、うんこドリルでケラケラ笑っていた「ジョニー」の娘「エレン」ちゃんはモデルのようにすんなり背が伸びた美人さんになった。

 

ほかにも多くの「マゴ」たちがパパ・ママに連れられて店に来て笑顔を振りまいてくれた。

 

そして階段のところの柱で背くらべしたものだ。

だいぶ色褪せてきて判別のつかないものもあるが、今度改装しても残したいと思っている。

カウンターに腰かけるなり紙と色鉛筆と要求して、パパやママが飲み食いしている間一生懸命お絵かきしてる子も多かった。

これはどの子が書いてくれたんだっけ❓

もうおじちゃんもおばちゃんもすっかりモグじい、モグばあになって、髪の毛もヒゲも白くなっちゃったよ。

赤の他人の無責任なジジ・ババだけど、大きくなった「マゴ」たちに会った途端に涙腺は崩壊するだろうな。

 

お好み焼き屋という名のもんじゃ屋さんばかりの東京で、関西や広島の方からお褒めをいただくことは何よりも嬉しかった。

再開して味が落ちた、変わったと言われることのないように休んでいる間に何度も試作はしていたけれど、実際の鉄板で焼いてみないことにはどうにも実感がつかめない。

ところが現在の鉄板を再開後も引き続き使用するのは諸処の事情でかなり難しいということが最近わかってしまい、泣く泣く処分するほかないと決断したところだった。

コロナ禍を経て3年の間に鉄板業界❓も変わっていた現実に直面して夢でうなされるほど悩んでいるこの師走、それでも動いて考えれば道は開けるだろう、もうすこし、もうすこし・・・。

 

 

メールを下さった方へ。

お礼のメールを返信しようとしましたが、mogrunpoのWebメールは拒否されてしまいました。

たしかに今どきはWebメールは怪しいですよね。

現在このブログの他にSNSはやっておりませんので、今後は店のLineとかInstagramを始めなければいけないかなと感じております。

もしこのブログをご覧いただけているのなら嬉しいのですが、改めてここでお礼を申し上げたいと思います。

本当にありがたく励みになりました。

ご主人と息子さんにもよろしくお伝えください。

来年店を再開した暁には、ぜひお声をかけていただければ有り難く存じます。

モグランポ　店主　拝