酒を飲まないから夜が長く、手持ち無沙汰からまた家の片付けをし始めた。
なにかメルカリで売れるものがないかとか、古い写真に見入ったり、今までなぜ手をつけなかったんだろうというダンボールを開けてみたりして、がっかりするような中身にゴミばかりが増える。
通称ゴミバケツのPower Mac G3を徹底的にバラして燃えるゴミと燃えないゴミに分別して、古いMacfanを紐で括り、棚ひとつ分のスペースを確保した。
すると棚の奥から、ずしりと重いビニール袋が出てきて、なんだこりゃ❓と開けてみたら!(◎_◎;)
大量の聖徳太子、伊藤博文、岩倉具視、板垣退助とさらに古い紙幣の束、中華民国の5圓や1圓に混じって一銭、五銭、十銭、紐でくくられた寛永通宝がごっそり出てきた!!


大判小判がザックザク、ではなかったが、少しは価値のあるものがあるかいな❓
しかしそれにしてもこの貧乏くさいコレクションはいかにも爺さんらしい、今までにも宝くじのハズレ券とか、パチンコ玉とか、タンスや戸棚の中からショボイ遺産しか出てこなかった。
どうする、この大量の古貨幣を・・・。
そうだ💡
少なくとも日本銀行の発行した聖徳太子、伊藤博文、岩倉具視、板垣退助の旧紙幣なら、銀行に持っていけば現行紙幣と等価交換してくれるハズ。
ということで札束をシコシコと数えてみたら、15,600円あった\(^-^)/
ウヘェ、ちょっとしたお小遣いになるじゃんか🤞
早速この札束を茶封筒に入れて、通帳を持って近くの郵便局に行った。
窓口で要件を告げると、奥から上役らしきオジさんが出てきて、若干胡散臭そうにこちらを見て札束を受け取り「お待ちください」と言った。
数分待って呼ばれていくと、名前と電話番号を用紙に書いて通帳を持ってきているかと確認され、裏側の色が付いていない3枚の聖徳太子を返された。
偽札じゃないかどうか、枚数を確認した金額は一旦通帳の口座に入金するのが決まりだといい、この3枚は現行紙幣として認められないから古銭ショップなどにお持ちくださいと言われ、さらに数分待って爺さんの遺産はオヤジの口座に入金された😏
臨時収入15,300円!!
これでチョイと一杯といきたいところだが断酒中😵仕方がないからかあちゃんと山分けしてその夜、テーブルに敷いた新聞紙の上に大量の古銭をドバッと広げた。
虫眼鏡と手袋をつけ、かあちゃんとふたり「銭ゲバ」みたいな顔をして古銭を振り分け、寛永通宝を確かめた。
しかしこの寛永通宝、250年くらい前から作られ168種類もあるそうな。
銭形平次が投げていたのがこれで、粗悪なつくりのものもある反面、古寛永のなかの珍しいものは10,000円以上の値がつくらしい。
虫眼鏡で一枚一枚表裏を確認するもよくわからず、あとでプロに鑑定してもらうのが無難と袋に入れ、次に1銭、5銭、10銭などを仕分けした。
だがコイツらも曲者で、同じ10銭でも数種類あって、大きさ重さもまちまち、ダメだこりゃ素人じゃ価値があるのかどうかわからん🤷♂
それにこの昭和の良い子でもお初にお目にかかる「半銭」とか「五厘」やら「一厘」などがあり、「ぼった屋」で使えた50銭も20銭も数枚、いわゆる「ギザ十」やら「ギザ百」❓など一発リッチになりそうな銭も発見。
手袋を古銭の汚れで真っ黒にして仕分け終了したのは1時半過ぎ、一発リッチの夢を見てベッドに転がった😴