彼は店を再開して以来、来店回数1、2を争う創業以来の常連さん。
その「アサヌマさん」と来店回数を競っているのが「ちち」で、彼らはもう20数年来の大事なお客様だ。
しかしその二人のオジサンたちは、この二ヶ月ずっとすれ違いで会えないオジサンたちだった。
それがやっと昨夜会いまみえることとなったのだが・・・。
先にいらしていた「アサヌマさん」が、飲み放題の焼酎をいい感じで「おなくなり」にしてくれていたところへ「ちち」がニヤニヤしてご来店。
ところがそこには「ユイちゃん」とママがすでにいたわけで、どこかでいい気持ちちゃんになっていた「ちち」は一瞬凍りつき、このオヤジに計られたと疑うのであった。
しかしそのような計りごとをこのポンコツがするわけもなく、縁は異なもの味なものと言うが如く、偶然だとか運命とかいうものはときとして粋な計らいとかもしちゃったりしなかったり・・・。
ということで会えないオジサンたちが怪気炎をあげるカウンターに、感じの良いカップルがお座りになり、なんと快気祝いだと果物の盛り合わせを頂いてしまった。

ハテ❓お顔は見かけたことはあれど、このような素敵なものを頂くほど親しいお付き合いをした覚えがない。
この4年の間にすっかり世間と遠ざかり人と話すこともあまりなかったポンコツの記憶がどこかでプッツンしているのか、どうしても彼らのことを思い出せず、失礼ながら頭を低くしてお尋ねしたら、ああ、お酒の話しとかマラソンの話しとかもしたことがあったとようやく配線が繋がって、かつて青ヶ島の島酒「青酎」を頂いたこともあったと思い出した。
これは大変失礼いたしました🙏
ほんとに不調法なポンコツジジイでありましたm(__)m
そしてモグランポが休業していた時の貼り紙を見てくれてオヤジの体調が悪いのを知り、解体のお知らせから店舗改装の貼り紙を見るに及んで、そこにいた大工さんをつかまえて
「モグランポ再開するんですか?」
と尋ねたそうな。
そしてこの店が無くなると困ると言ってくれて、快気祝いに酒か果物かで悩み、もしこのポンコツが酒が飲めない状態だったら申し訳ないと、彼女が果物にしてくれたそうな😭
なんとありがたい、こんな奇特なお客様を忘れるなんてつくづくバチ当たりなポンコツでした。
お詫びの印にと入荷したばかりの球磨焼酎「武者返し」を新たな飲み方「燗ロック」にして一杯お出しした。
「燗ロック」とは球磨焼酎・常圧蒸留の酒に適した飲み方で、ジョカなどでお燗をした酒を氷をたっぷり入れたグラスに静かに注ぐというもので、

まろやかで甘味と旨みを感じる一杯になるのだ。
最近では日本酒でも「燗ロック」をすることもあるそうな。
「ちち」や「アサヌマさん」の話しなどから、まだ彼らが遭遇したことのない蟒蛇の女王様だとか調子コキがこの店に来ることもバレてしまい、せっかくだからお名前を聞くと「ホリさん」だと知った。
なるほど、彼らはとっても良い「ホリさん」としてあのバカ野郎の「ホリちゃん」とは区別しよう。
ありがとう、良い「ホリさん」m(_ _)m
そうしてこの狭い店の中で、この夜のもう一つの幸せは、もうすぐ花嫁になる「むっちゃん」が彼氏の両親と共に来てくれて、はたから見てももう家族してると思えるいい感じだったこと。
「akkoちゃん」以来幾星霜、また嬉し涙を流せるときが来ようとは😂
ありがとう「むっちゃん」お幸せに👋
そうして奇跡の夜はふけていったのであった^_^