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お好み夜話-Ver2

1445段の衰え( ̄◇ ̄;)

これまでに日光霧降高原のキスゲ平園地に行ったのは3度、最初は2013年の7月20日(天空回廊 参照)、次に行ったのは2014年9月10日(霧降高原ダウンヒル 再び👍 参照)、3度目は2015年7月19日(な~んも見えない天空回廊 参照)、それから体調を崩してコロナと入退院が続き遠ざかっていたが、先日ほぼ10年ぶりに4度目のキスゲ平園地に行ってきた。
 
過去3回はいずれも1445段の天空回廊を駆け上がり駆け下り、さらに日光駅まで10㎞以上のダウンヒルをエリートランナー並みのキロ3分台で駆け下りるという自主トレが目的だったが、もはやそんな体力も気力もあるはずもなく、ただ7月20日の足立の花火大会の日に家に居たくないという家族の全員一致で日光行きが決まったのだ。
 
 
10年前はチケットショップで乗車券を買って快速電車でのんびりと行き帰りしたものだが、今や日光まで行く快速電車がなくなった替わりにオヤジと小僧の障害者手帳のご利益で乗車券が買えるので、スペーシアXなどに乗らなくても手軽にサクッと日光まで行ける。
 
で、いろいろ調べた結果、霧降高原までバスで行って帰ってきてちょっと離れた日帰り温泉へまたバスで行き帰りするのは時間的にかなりキビシイことがわかり、今回は駅からレンタカーを借りることにした。
 
いちばん安い軽自動車を駅前で借りて、土曜日なのにとても空いている道路をスイスイと進んでキスゲ平園地の駐車場へ。
 
高原に降り立つと流石に涼しく、青空が見えていた。

小僧はこの階段を上るのは今回が初めて、今までは階段と聞いて即行きたくないと言い張っていたんだけどね。
 
オヤジもかあちゃんもこの階段の大変さはよくわかっていたけれど、走って上って走って下りるんだからそりゃ当たり前で、今回はそんなつもりは当然ないし、無理はしないで休む時は休むのだ。

駐車場は結構いっぱいだったけど、階段の遥か先まで人は見えない。
 
情けないことに100段目でオヤジもかあちゃんもハアハアゼイゼイ、10年の歳月で筋力がかなり衰えたことを改めて実感する。
 
もうニッコウキスゲの時期は終わってしまって、

代わりに花々が咲き、トンボと蝶がたくさん飛んでいた。

この蝶は「アサギマダラ」というタテハチョウ科の蝶で、台湾や南西諸島から海を渡って長距離を移動するそうな。
 
今まで3度もここへきているのに、走って通り過ぎてしまってちっとも気にしたことはなく、歩いて休み休み上ったことでやっと目にしたのだった。

そうこうして400段目あたりから、もう階段はギブアップとかあちゃんがへこたれ、なだらかな遊歩道を歩いて上った。
 
しかし、標高1449mの避難小屋を過ぎるともう遊歩道はなくなって、ひたすら頂上の小丸山展望台に伸びる階段だけになる。
まさに空に、天国に届きそうな階段。
 
ゆっくり一段ずつ上がり、途中の踊り場ごとに足を止め息を整え、階段を上る。

もう駐車場ははるか下で見えない。
 
1000段目で一休みするが、小僧はまだ元気で一人で先をゆく。

あと445段、もうすぐなんだけど、かあちゃんもオヤジも膝がガクガクと笑っちゃって、汗を拭きふきこの身の衰えを大笑い(^◇^;)

もはや未来への階段は短く、過去の階段が遠くまで見渡せるお年ごろ、しかしここで立ち止まってしまえば未来の階段も過去の階段も時の中に霞んでしまうだろう。
 
ウエストポーチに入れて持ってきた麦茶をグッと飲んで、

10年前の3倍くらいの時間をかけてゴール到達。
 
その途端、山の神様がポンコツを祝福するかのようなシャンパンファイトのような雨がザッと降ってきて、汗だくの体にそれが気持ちがいい。
 
今まではこの展望台に到達することは当たり前だったから登頂記念証なんてもらおうとも思わなかったが、

今回は家族3人分もらっちゃいます。
糖分補給の飴を舐めてしばし休息。
 
下りは膝をガクガクさせながら階段を下り、途中から遊歩道に入って火照った体を雨に濡らしながら気持ちよく歩き、レストハウスまで下りてきたら雨は上がっていた。
 
レストハウスで展望台の合言葉を言って登頂記念証をもらった。
 
それがこちら↓


駐車場で濡れたシャツを着替え、車に乗って坂を下り、以前「むっちゃん」とも寄ったことのある「チロリン村」で天然氷のカキ氷を食べた。
お昼ご飯は今回初めて行く日帰り温泉施設「やしおの湯」で食べることにして、神橋のところで信号待ちに引っかかった以外は土曜日だというのにまるで渋滞していない道路を走って向かった。
 
ゆっくり温泉に浸かって汗を流し、膝から下を冷水に浸けてアイシングして、休憩処で横になったらまたまた爆睡😪
 
1時間ほど寝てスッキリして目覚め、東武日光駅に向かって車を走らせレンタカーを返却した。
 
 
夕方の日光駅は外国人と汗臭く酒臭い日本人の団体客でいっぱい。
 
まだ時間があるのでここへ来たらいつも寄るスーバーで、晩のおかずとお酒を買って帰りのリバティに乗った。

ここまでノンアルコールだったので、買ってきた「日光誉」をクピッとやったら、いつの間にか😴
 
目が覚めたら春日部駅で、外は大粒の雨、列車が進むにつれ雨足は激しく雷が光る。
 
こりゃ足立の花火はヤバイだろうなと思い、北千住駅についたら案の定花火は中止と知った。
 
花火を楽しみにしていた人には気の毒だけど、晴れ男が千住にいないと毎回足立の花火は雨に祟られるようだね。
 
雨は晴れ男御一行様が歩いて家まで帰る時は止んでいて、家に帰り着いたと思ったらバケツをひっくり返す勢いの雨と、激しい稲光と重低音の雷鳴が轟いた。
 
 
霧降高原の天空回廊はオヤジ体の衰えを知るバロメーターのようだ、また来年行ってみよう。

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