短歌研修
内容 地域の短歌会詠草発表へ激励の写真入りハガキを発送。
・詠草者13名。・地方紙の文芸欄。・R04-06-11(金)発表。
詠草作品
➀AS氏 鍬もつ手ひとときとめて黄帽子に祖母が付き添う登校見送る
➁HH氏 ストックの花束ふたつたづさへて夫の実家の墓参にゆきぬ
➂KT氏 白鳥のこれが絆か中空をくの字大きく一棹保つ
➃KS氏 ほっぺたがぴかぴか光り老母さんは今日もすやすや眠らんとする
⑤TR氏 一人居に淋しくないかとの電話優しさ嬉し気配り沁みる
⑥SN氏 朽ちてゆく廃屋屋敷佇めば住み人の声聞こえ来るがに
⑦TM氏 ま白なる駒ケ岳から春を待つやはきおもひのつたはりてきつ
⑧HT氏 紅のもみじを植えし雪解けて芽吹き初めたる春雨のふる
⑨TT氏 地震にて東北新幹線が脱線す 娘と孫が乗車していた
➉HH氏 画布またぎ花の匂いを描くという孤高の女流作家は九十一歳とぞ
⑪ON氏 若きらを見送り二人の朝餉には飯碗の緑茶に息のととのう
⑫ST氏 残雪を除けて確かむ畑には春を知らせるヒロッコの芽吹き
⑬ST氏 コロナ禍に夫の見舞いもかなわずに出稼ぎ以来の手紙したたむ
短歌 短歌ならぬ言葉並べ
老いてなお渡る世間は鬼ばかり老骨削り令和をわたる