目の不思議

「目」は口ほどにモノを言う・・・って言いますけど、「目」って本当に、口以上にものを言いますよね。
口が語ることってのは、嘘もあるけど、目が語ることの方が、嘘が無いような気がします。

目ってのは、身体の機能としては「モノを見る」ための道具だけど、見るって行為そのものにも、いろんな「見る」がありますよね？　見る、視る、診る、観る・・・という違いだけじゃなくて、疑い深く見る、優しく見る、厳しく見る・・・。

見ると言うのは、目の仕事だけど、心とつながった言葉（疑、優、厳・・・）でその仕事の内容を表す事が多いですね。

目は、心を動かすための道具なのか！
いや、それだけじゃなくて、心に動かされて、目が語ることもある。
・・・って事は、「目」は「心」の付属品！？

・・・そう考えると、「見た」だけじゃダメなんですね、見たら、心に響かせないと！
見る事が大事じゃなくて、心動かす事が大事なんですよね。

最近の私たち、「聞く」とか「読む」とか「触る」とかより、「見る」ことに頼りすぎている様な気がします。
次々と、視覚に訴える手法が発達して、見たくないモノも見えてしまう。そんな世の中だから、目に入って来たものに、ある意味鈍感でないとやってられない・・・。
だけど、目の情報に頼ってしまい、「聞く」「読む」ことから想像して、情報を補う力が弱っているので、やはり視覚的な情報に頼ってしまう。
そう、鈍感にモノを見ながら暮らしてませんか？

目は心を動かす道具だけど、・・・時々は、目を瞑って、心だけで感じて「みる」時間も大事ですよね。