コロモッグルの生態

書きたいんです「王様の耳はロバのみみ~!」っとな!

秋の供養

2014-10-28 23:42:57 | Weblog
秋という漢字はのぎへんに火
火が恋しくなる季節だからなのか
燃えるような紅葉のせいなのか・・
こんなに鎮かな季節なのに・・・火
詩人が考えたのでしょうか?

今日は秋晴れの良いお天気でした
空は高く、水は澄み・・・鳥たちのさえずりが響きわたり・・・
う~ マンダム

窓を開けて・・掃除してたら
娘たちがお世話になっていた美容院の美容師さんを思いだしました。
年は、私と同じくらい・・
ぱきぱきとした人で、初めての人はちょっと怖いと感じるぐらいのはっきりしたもの言いの人でした。
娘達の七五三にも成人式にも、髪を結ってもらい、着付けもしてもらいました。
きっちりと帯を引き締めかっちりと着つける人でした。

住宅街の裏通りでお母さんと小さなお店を始めた頃につきあいがはじまり
髪を切りながらの雑談に、旦那さんの愚痴がまざるようになり
女でひとつで子育てするようになってからは、金髪の娘をなげき・・
それでも気丈な話しっぷりは変わらず
髪をいじってる顔はいつも真剣で怖いくらいの人でした。
娘たちが進学やらで自宅を離れ、私も隣家の人が切ってくれるようになり、少し疎遠になっていた間に
大通りへと店を新築されました。
ご無沙汰してしまいましたが、地元で結婚式をすることになった娘の髪は迷わずその人に結ってもらいました・・
知人が、花嫁さんの支度を全部写真に撮ると言って、美容室まで来てくれました。
その時の写真を届けようと思いつつ日が経ってしまいました
一年ぐらい経って・・亡くなったと聞いてびっくり

あわてて、写真を持ってお店を訪ねました。
お弟子さんが引き継いだお店のレジには、変らずにお母さんが立たれていました。
どうしてもバス通りの交差点のその場所にお店を出すと言って、頑張って、頑張って・・
気がついた時には、手遅れだったとのこと・・癌がわかってからほんの数カ月だったそうです。
お母さんが涙ながらに、顛末を語ったあとに、これ見て下さい。って指さされたショーケースに、うちの娘の結婚式の引き出物にした造花のアレンジが飾ってありました。

うちにも、同じ造花があります。
その花を見るといつもチラっと思いだすのですが、今日は掃除機をかけながら、その時の写真に写った厳しい顔・・
そして、最後にほころんだ顔・・そんなことまでずーっと思いだしていました。
もう、数年前のことなのに
なんで今日なんだろう・・

秋だからかな~
なんか、この話・・以前にも書いたような気もします。
身内でも無いのに、忘れられない人っているもんですよね

思いだすことが供養になるって、どこかで聞いたことがあります。
そうだったら良いな~と思います。