私は歩いた。
差しのべられた手をとって
まっすぐ
後ろなんか見ないで
私は歩いた。
歩くことしかできなかった。
つないだその手が小さくて小さくて
そして温かくて
後ろは見れなかった。
怖くて
私をつぶしてしまいそうに大きくて
すぐ後ろまで迫っていて
振り向いたらきっと
飲み込まれてしまう
そんな気がして
その手は
小さかったけど
私に生きる希望をくれた。
小さかったけど
大きな存在感で支えて . . . 本文を読む
昔は信じていたよ。
夢って信じれば。努力すれば。
きっと叶うものだと。
望めば。目指せば。きっと
導かれるように到達するものだと。
夢だから。
夢だから。
叶うこともないのも夢だから。
ここから誰かが連れ出してくれると
そう思うのも夢だから。
そう
ただの夢なんだよ。
私以外がわからない
私以外は望まない
私以外は信じない
ただの
夢。
まっすぐ前をみていてもどこか夢見ていて
いつかいつか . . . 本文を読む