生きているから
なにかでありたい。
得体のしれないものでもいい。
自分を確立して
なにものかでありたい。
今の自分は
何者でもない。
なにかにもたとえられない。
そんな生き物。
でも生きている。
ここにいる
こうしてなにかをさがしてる。
じぶんが何ものか
なぜ自分なのか
なにであるのか
自分で答えを得られない
だから
なにかでありたい。
じぶんである
なにかを
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そのてのひらに生まれたものが
暖かい何かになって
そのうちに
つかみきれないくらい大きくなって
あの空に還っていくんだね。
てのひらにつかんだはずなのに
すり抜けていく何かに
叫んで
涙して
そして理解する。
生まれたのは必然で
生まれたから
暖かさを感じて
てのひらに
それを感じたからこそ
自分に流れる熱いものを感じて
それがなにかわからないけど
てのひらを眺めて
捕まえてみたくなる。
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自分に自信がない。
昔からそう。否定はできるけど
自分に肯定はできない。
自分を褒めることもない。
いつもいつも自分を蔑んでいる。
小さいころから
自分がなかった。
流されるのは好きじゃないけど
流されていく自分は
すごく楽なんだってことに気が付いた。
このままじゃいけない。
でも今更の気持ちが強くて
自分をさらけ出すこともできない。
ネガティブだとは思わないけど
自信のない自分は
次に何を . . . 本文を読む
生きるのは難しい。
背筋を伸ばして
正面を見据えて
はっきりとした口調で
自分を表現するのは
どこか
自分を卑下していて
誰かよりも
劣っている自分を知っていて
自分は自分でしかないのだと
思い知らされているけど
それでも
自分の気持ちを
自分の言葉で
自分から
表現したい気持ちがある。
凛として
自分の気持ちに正直になって
まっすぐに
伝えたい。
それで
私は何かに変われるのだろうか . . . 本文を読む
空気を吸い込んでみる
空が高いな。
雲が流れていく。
暑かった夏が終わりを告げて
こだました蝉の声が遠くになって
穏やかな空気と
少しだけ
少しだけ
気持ちが流れてく。
あのね。
私 大丈夫だよ。
ちゃんと生きてる。
毎日仕事して
生活して
たまに笑って
お腹がすいて
眠たくて
ちゃんと生きてる。
夏
あんなにつらかった夏が終わって
今は
こんなに生きてるよ。
まだ 生きてる。
生きたい . . . 本文を読む