不思議なハートの力00049グッド・バンク①
--元始の子(1)ーー
「真奈美ちゃん。真奈美ちゃん」可愛らしい声。
「うぅぅん」真奈美は、ぼんやり目を開けた。
「ここは、どこ?」真奈美。
「ここは、昔の真奈美ちゃんの部屋よ」可愛らしい声。
古びた平屋の大きな田舎の部屋にいた。
「こっち。こっち。」
「タンスの上の箱」
目の前に食卓のテーブルがあり、部屋の右隅にタンスがあった。その上に用紙入れがある。その中から声は聞こえていた。
真奈美は、そのタンスの前に行き、その上の用紙入れの引き出しを開けて覗き込んだ。
A4の白い紙が入っている。
「真奈美ちゃん」
用紙には、幾つかの黒い点が動いていた。
声は、その黒い点から聞こえている。
「真奈美ちゃん。はじめまして。元始の子です。」
可愛らしい声は言った。
「なんでそんなとこに居るの?」真奈美は、元始の子に尋ねた。
「自分達の宇宙が滅んだとき、この部屋に逃げ込んだの。
真奈美ちゃんに会いたかった。」元始の子は言った。
真奈美は、箱から紙を取り出し、食卓に戻っり
テーブルに乗せた。
「つまり、宇宙が滅んだときに、なぜかこの部屋に
逃げ込めたんやね。真奈美のおばあちゃんの家に。」
真奈美は自分に言い聞かせるように言った。
「そうです。
この家を冒険してたけど。もう飽きてきて、
真奈美ちゃんなら遊んでくるかなぁて、
みんなで相談して呼びに行ったの。
遊んでよ。」元始の子。
つづく 次回(元始の子2)
--元始の子(1)ーー
「真奈美ちゃん。真奈美ちゃん」可愛らしい声。
「うぅぅん」真奈美は、ぼんやり目を開けた。
「ここは、どこ?」真奈美。
「ここは、昔の真奈美ちゃんの部屋よ」可愛らしい声。
古びた平屋の大きな田舎の部屋にいた。
「こっち。こっち。」
「タンスの上の箱」
目の前に食卓のテーブルがあり、部屋の右隅にタンスがあった。その上に用紙入れがある。その中から声は聞こえていた。
真奈美は、そのタンスの前に行き、その上の用紙入れの引き出しを開けて覗き込んだ。
A4の白い紙が入っている。
「真奈美ちゃん」
用紙には、幾つかの黒い点が動いていた。
声は、その黒い点から聞こえている。
「真奈美ちゃん。はじめまして。元始の子です。」
可愛らしい声は言った。
「なんでそんなとこに居るの?」真奈美は、元始の子に尋ねた。
「自分達の宇宙が滅んだとき、この部屋に逃げ込んだの。
真奈美ちゃんに会いたかった。」元始の子は言った。
真奈美は、箱から紙を取り出し、食卓に戻っり
テーブルに乗せた。
「つまり、宇宙が滅んだときに、なぜかこの部屋に
逃げ込めたんやね。真奈美のおばあちゃんの家に。」
真奈美は自分に言い聞かせるように言った。
「そうです。
この家を冒険してたけど。もう飽きてきて、
真奈美ちゃんなら遊んでくるかなぁて、
みんなで相談して呼びに行ったの。
遊んでよ。」元始の子。
つづく 次回(元始の子2)