立春に
母眠る
準備する化粧台
介護で母に毎晩に翌朝の化粧台を忘れないよう準備しています。
それが希望です。母が忘れずに化粧するのが。
立春に
母眠る
準備する化粧台
介護で母に毎晩に翌朝の化粧台を忘れないよう準備しています。
それが希望です。母が忘れずに化粧するのが。
不思議なハートの力00085-大阪大会制覇(勝利の喜び)-
--大阪大会制覇(勝利の喜び)--
朋子は、勇(いさ)んで1階へ降りた。
神海君が、仲間に囲まれ嬉しそうに笑顔になっている。
朋子は、手をふっり
「神海君ーーーーーーーうん」
と大声で叫んだ。
神海は、それに気づいた。
目と目が合う。
朋子は、人見知りで大人しいはずだが、
最近、真菜美の性格が移ってきたか、
積極的になっている。
神海は、友達の輪から出て来て、
朋子を出迎(でむか)える。
神海は、両手をだした。
朋子は、その手をつかんだ。
(え!普通、抱き合うんじゃねぇ?)読者の意見。
「おめでとう。ほんと。おめでとう」
朋子は、握る手に力が入る。
「朋ちゃん。応援ありがとう」
神海は、改(あらた)めて礼を言う。
朋子は、神海の目を見て笑顔を見せ、
少し恥ずかしくなった。
真菜美は、日鶴のところにゆっくりと歩いて近づいた。
「日鶴さん。初めまして。
峰内真菜美(みねうち まなみ)と言います」
「知ってるわ。
『まなみ』さんよね。
アクティスさんから聞いてます。
私も『まなみ』。
同じ名前」
「一つ尋(たず)ねていい?アクティスさんとどんなきっかけで知り合ったの?」
「あのう、そう。あの出会いをお話します。
私は、夜が不安で眠れなかったの、
あの日も、眠れずに天窓に見える月を見ていました。
何か歌声が聞こえてきたの。
それは、優しい声でした。
こんな歌詞でした。
ーー歌詞ーー
今日のお日様が沈むとき
私は、静かに1日を振り返る。
やがて、闇が街を包む。
目を開けても見えるものはない。
目を瞑(つぶ)ってもなお見えるものはない。
暗闇に不安を抱くのか。
未来への不安か、
それとも、現在の終わりへの哀愁(あいしゅう)か。
闇は空虚(くうきょ)なものではない。
全てが集まり濃縮(のうしゅく)された始まりです。
激しい情熱の爆発への準備。
今は、安らかに眠りなさい。
柔らかく静かな母の胸で、
また、生まれ来るまで。
ゆっくり、
静かに、
安らかに、
ーー終わりーー
よく見ると月に女性の影。
あなたは、誰ですか?
遠くにある月に私の声が届くわけもない。
でも、女性は返事したのです。
日鶴さん。
ごきげんよう。
私は、アクティス。
夜の女神です。
あなたに安らかな眠りをあげます」
「こうして、私はアクティスさんと知り合いあました」
「真菜美さん」真菜美は、心に声がした。
「アクティスさん」
真菜美は、返事した。
「そのとき、私の中から、
『私に任(まか)せて』と
声がしたの、
私は、その声を信用することにしました。
胸から青い光が出て日鶴さんの胸に着きました」
アクティスは、補足した。
「そう、それから夜、よく眠れるようになりました」
日鶴も話に付け加えた。
「ごめんね。闇と光の戦いに巻き込んで」
アクティスはすまなそうに言った。
「それが、アイリスさんだったのですね」
真菜美は、因果の縁を少し知った気がした。
真菜美は、日鶴に不思議な指輪についてアクティスとの出会いを話した。
「いいですね。指輪かぁ~ぁ」
日鶴と真菜美は、たわいもない話からサッカーの話やら、
話せることは話した。
朋子は、真菜美が話し終わるまでちょこんと待っていた。
真菜美は、日鶴に今までのことを話し終わった。
「トモ。お待たせ。
神海君にラブコールできた?」
「えへ。内緒」
朋子は、少し照れて答えた。
「じゃぁ。帰りますか」
2人は、声を揃えて言った。
つづく。次回(真菜美の憂鬱(ゆううつ))
#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)