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「布団」は英語でも「futon」

ウィキペディアの「布団」のページの言語間リンクを見ると、他言語版でも「Futon」などとなっていた。
和英辞典で「布団」を引くと、だいたいは「futon」と載っている。
布団って日本のものなの?世界中で使われてるわけじゃないの?と思った。
どうやら畳の上に敷いて寝る日本ならではの特徴がある寝具らしい。掛け布団に関しては多くの国で似たようなものがあるが、問題は敷き布団で、畳の上に敷くための日本独特のものらしい。こういった日本の布団は海外でも「futon」(英語では「フータン」と発音する)と呼ばれている。

日本では和室の真ん中あたりに布団を敷いて寝るのが一般的。
ベッドの上に日本式の敷き布団を敷くことや、洋室でもベッドを置かず床に布団を敷いて寝ることも少なくない。

ベッドは頭を壁沿いにして配置する。それプラス両サイドのうち一方が壁にくっつけいていることも少なくない。
英語圏では床で(床にマットレスを敷いて)寝るのはベッドを買えないほど貧しい人ぐらいで、「sleep on the floor(床の上で寝る)」と言うと「貧しい生活をしている」という意味の慣用句にもなる。

日本では下に敷くものと上から掛けるものとを合わせた一式を「布団」と呼び、区別して前者を敷き布団、後者を掛け布団と呼ぶ。掛け布団と敷き布団は一体であり、同じような感じのデザインで統一している。
一方、英語圏では(ベッドの上に)敷くものと上から掛けるものは別物と捉えられていて、言葉もそうなっている。敷くものは「mattress(マットレス)」、掛けるものは「bed quilt(ベッド・クィルト)」(単にquiltとも)、「comforter(カムフォター)」、あるいはフランス語からの外来語で「duvet」(フランス語発音:デュヴェ、英語発音:デューヴェイ、アメリカではドゥーヴェイとも)と呼ばれる。
日本の布団を指す「futon」も敷き布団のみを指す傾向があり、掛け布団はquilt、comforter、duvetと呼ぶことが多い。敷き布団は「mattress」や「floor mattress」と呼ばれることもある。

また、英語では意外なものも「futon」と呼ばれている。
それは、折り畳みと移動が可能なソファーベットのことで、折り畳んでクローゼットに収納できる、(日本の布団のように)部屋の中央に置くことが多いなどの特徴がある。日本の布団からヒントを得て、使わない時は片付けてスペースを作れるようにしようという発想から生まれたものである。しかし、日本で使われているような布団をそのまま取り入れて、床の上に敷くというのは、家の中でも靴を履いて生活する英語圏の文化になじまないので、彼らの生活様式に合うように折り畳みと移動ができるソファーベットという形になり、それを「futon」として売り出し、広まった。
英語の「futon」は初めは日本の布団を指す言葉として取り入れられたが、現在は「futon」と言うと第一に折り畳み式ソファーベットを思い浮かべる。日本の布団を指す場合はJapaneseを付けて「Japanese futon」と言ったり、説明を付け加えることが多い。

英和辞典によっては「futon」の項目に「マットレスを指すこともある」と書かれていることもある。そうだとしたら、日本の漫画やアニメ、日本映画の影響かもしれないね。

英語の「bed」は通常「寝台」を指すが、広義には日本語の「寝床」(寝る場所、寝るための空間)に相当する言葉で、畳の上に布団を敷いたものなどをも指し、畳の上で使う掛け布団を「bed quilt」と言ったり、主に寝るために使っている和室を「(
Japanese-style) bedroom」と言ったり、和室で「就寝する」と言う時に「go to bed」と言ったりすることもできる。

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