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動物名は苗字

先週土曜日の世界ふしぎ発見で『ピーター・ラビット』やってましたね。

Peter Rabbit(ピーター・ラビット)の他にPooh Bear(くまのプーさん)、Teddy Bear(テディ・ベア)、Micky Mouse(ミッキー・マウス)Minnie Mouse(ミニー・マウス)など、英語圏における動物のキャラクターの名前は後ろに動物名が付いていることが多い。前の方はだいたい人間のファーストネームと同じ名前になっていて、英語圏の人名は「名・姓」の順なので、人間でいえばちょうど苗字にあたる部分に動物名が来ている。なので、後ろに付ける動物名を苗字と考えて、人間のフルネームに見立てているんでしょうね(一応「うさぎのピーター」とか「ねずみのミッキー」という意味合いもあると思うが)。Poohは「フーンだ」っていう意味で人間のファーストネームに使われるものではないが、個体に与えられた名前という点では同じと言える。
苗字は家族に共通するもので、代々受け継がれるものである。動物の種類(属性)もまさに同じなので(うさぎだったら、その親も子も孫もみーんなうさぎ)、そこから動物名を苗字に見たてるという発想が生まれたんだなと考えてみました。
日本語では(幼児語で、親しみをこめて、または擬人化して)「くまさん」、「ぞうさん」、「うさぎさん」などと動物名に「さん」を付けることがあるが、英語でも同じように「Mr.Fish(お魚さん)」などと、動物名にMr.を付けていうこともあるらしい。英語の場合動物名にMr.を付けると苗字を呼んでいるみたいですね。

ピーター・ラビットの「ラビット」はストーリーの設定上も苗字だそうです。ピーターの母親の名前は「ジョセフィーヌ・ラビット(Josephine Rabbit)」で、旧姓はバニー(Bunny)。Bunnyも「うさぎ」という意味(幼児語なので日本語でいう「うさちゃん」といったところでしょう)。うさぎを意味する別の単語を使って、ラビット家とバニー家という二つの家族を描いている点、リアルに擬人化されている。

日本では、ペットに付けた名前を飼っている家の苗字と合わせる(例えば佐藤家で「クロ」という名前の猫を飼っていたら、苗字と合わせれば「佐藤クロ」)ことはあっても、動物名を苗字に見たてるという発想はない。ミッキー・マウスのマウスやピーター・ラビットのラビットが苗字だという感覚も皆無だ。ふしぎ発見でもやってたけど、日本語に翻訳されたピーター・ラビットの古い版のタイトルは『ピーターうさぎ』だった。

中国語ではミッキー・マウスは「米老鼠」、ピーター・ラビットは「彼得兔」と言います。ここでは「動物名=苗字」という意識はないみたい。でも中国人の苗字はほとんどが漢字1文字だから、漢字1文字の動物名だったらそれを苗字と考えて下の名前と合わせて姓名に見立てられそうだけど、どうかしら?
あと、中国人の苗字で「馬」さんという人がいて、これは動物名に由来する人間の苗字だね。

インターネットで「ラビットは苗字」というフレーズで検索した時、『ロジャー・ラビット』といううさぎが主人公のアメリカ映画を偶然見つけて、ウィキペディアを開いてみたら「ラビットは苗字」と明記されていました。

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