部屋の掃除を終らせた後、ワカバに連れられて行った建物は、本当に今までいたところの目と鼻の先だった。
2LDKの一戸建て、バス・トイレ付。
外線は通じないものの、内線で本部へつながるようになっている電話があるとの事だが、この近さならドアを開けて大声を出せば聞こえる距離だ。食事も今まで通り食堂で取れるとのこと。
ここで自炊も出来るとのことだが、現在は食材がないのでしばらくは食堂へ通う事になるだろう。
部屋割りは、広い方を男二人・小さい方を女性であるミイコが使う事になった。
「おい、どっちにする?」
荷物を置いたトシにマドカが声を掛けた。
「どっち って?」
意味が分からず、聞き返すトシに
「ベッド。どっちにする、窓の方とドアの方? まさか、二人重なっては寝られないだろう」
マドカがベッドを指差す。
確かに、重なり合って寝る訳にはいかないよな・・・・。
「ん、じゃあ、こっち」
トシは、自分に近い方。窓側を指差した。
「いいのか、そっちで。まだ、カーテンもブラインドも入ってねーぞ」
ワカバが言うには、2・3日後には何とかします。との事だが・・・・。
「でも、雨戸あるからそれ閉めればいいんじゃない」
トシは、気にする様子はない。寝られれば良いという感じだ。入用なものがあれば、野宿と言われても平気だろう。
結構、アウトドア派?
マドカがそう思っていると、
こんこん と、ドアがノックされた。
「ほーい」
気の抜けた返事の後、
「どう、様子は?」
と、ミイコが顔を出した。
2LDKの一戸建て、バス・トイレ付。
外線は通じないものの、内線で本部へつながるようになっている電話があるとの事だが、この近さならドアを開けて大声を出せば聞こえる距離だ。食事も今まで通り食堂で取れるとのこと。
ここで自炊も出来るとのことだが、現在は食材がないのでしばらくは食堂へ通う事になるだろう。
部屋割りは、広い方を男二人・小さい方を女性であるミイコが使う事になった。
「おい、どっちにする?」
荷物を置いたトシにマドカが声を掛けた。
「どっち って?」
意味が分からず、聞き返すトシに
「ベッド。どっちにする、窓の方とドアの方? まさか、二人重なっては寝られないだろう」
マドカがベッドを指差す。
確かに、重なり合って寝る訳にはいかないよな・・・・。
「ん、じゃあ、こっち」
トシは、自分に近い方。窓側を指差した。
「いいのか、そっちで。まだ、カーテンもブラインドも入ってねーぞ」
ワカバが言うには、2・3日後には何とかします。との事だが・・・・。
「でも、雨戸あるからそれ閉めればいいんじゃない」
トシは、気にする様子はない。寝られれば良いという感じだ。入用なものがあれば、野宿と言われても平気だろう。
結構、アウトドア派?
マドカがそう思っていると、
こんこん と、ドアがノックされた。
「ほーい」
気の抜けた返事の後、
「どう、様子は?」
と、ミイコが顔を出した。