■本作例の制作経緯
私が『イラストCG』と呼ばれる分野に最初に興味を持ったのは小学生の頃で
『MSXマガジン』の表紙イラストに感銘を受けたからだと記憶しています。
イラストレーター大野一興。彼のCGは幼い私の魂を揺さぶり
気が付いたら毛細血管にまで入り込んで取れなくなってしまいました。
そんな大野一興氏が得意としていたモード、『スクリーン8』様式を
現在のパソコン上で再現・再検証しようと思い、制作に取り組みました。
■フォトショップのカスタマイズ
スクリーン8を再現するには『固定256色』『幅256ドット*高さ212ドット』
といったファクターが重要になります。
色についてはMSXエミュレーターのスクリーン8モードで
256色全てを表示→スクリーンショットを取る→フォトショップのパレットに移植
といった方法で対応しました。説明するまでもありませんが
『ブラシツール』とか『指先ツール』とかを使うと固定色に無い色が出てしまうので
ここでは禁止します。歯を食いしばって鉛筆だけで描いて下さい。
カンバスサイズに関してですが、今回は300ドット*200ドットとしたので
厳密な再現になってはいません。こだわりたい方は256ドット*212ドットで
チャレンジしてください。
因みに大野一興氏は9画面分使って表紙を描いていたようなので
768ドット*636ドットにすることで『Mマガ表紙モード』が再現できると思います。
■実際の制作にあたって
まずは画面上の大きな面積を占める肌色をどの様に処理するか。
普段は『稜線に一番強い色を置く』といった描法を多用するのですが
この固定色でその方法を用いると肌が褐色寄りになってしまうと判断し
基本はベタ塗り+ハイライトで仕上げる事に。
その分輪郭線をデフォルメして立体感を加味してやりました。
背景は暗くなりすぎない様に気を使い、大まかな色を置いてから
必要十分なコントラストを加えていく方法で。
尚このスクリーン8は金属的な乱反射の表現に適しているので
設定上は存在しないバックパックを装備させました。
本来なら『改造のための改造』といった行為は心苦しいのですが
『気の赴くままに楽しんで描く』一つの提案として
受け止めていただければ幸いでございます。
■結び
久しぶりにスクリーン8の固定色で描いた感想ですが
やはり色の選択が難しかったですね。純粋な明暗によるグラデーションは出し辛い。
例えば肌の色も影色→基本色の間を埋める色が無いので
明度的に近いピンクを置くことで対処しています。数値的な見方をすれば
暗→明の移り変わり中にRGBの『R』寄りに振れて又戻る、といった
ブレがある事になりますね。
しかしこの『ブレ』によって手数以上の情報量が加わり
「ドットの色そのものがきれい」(大野一興氏談 ソース:Mマガ)
と言われる様な色の響きあいを実現せしめるのではないか…とも感じました。
皆さんも思い思いのスクリーン8ペインティングを満喫して欲しいと思います。
この作例が何らかのヒント・参考になればなによりです。
ではまた…
私が『イラストCG』と呼ばれる分野に最初に興味を持ったのは小学生の頃で
『MSXマガジン』の表紙イラストに感銘を受けたからだと記憶しています。
イラストレーター大野一興。彼のCGは幼い私の魂を揺さぶり
気が付いたら毛細血管にまで入り込んで取れなくなってしまいました。
そんな大野一興氏が得意としていたモード、『スクリーン8』様式を
現在のパソコン上で再現・再検証しようと思い、制作に取り組みました。
■フォトショップのカスタマイズ
スクリーン8を再現するには『固定256色』『幅256ドット*高さ212ドット』
といったファクターが重要になります。
色についてはMSXエミュレーターのスクリーン8モードで
256色全てを表示→スクリーンショットを取る→フォトショップのパレットに移植
といった方法で対応しました。説明するまでもありませんが
『ブラシツール』とか『指先ツール』とかを使うと固定色に無い色が出てしまうので
ここでは禁止します。歯を食いしばって鉛筆だけで描いて下さい。
カンバスサイズに関してですが、今回は300ドット*200ドットとしたので
厳密な再現になってはいません。こだわりたい方は256ドット*212ドットで
チャレンジしてください。
因みに大野一興氏は9画面分使って表紙を描いていたようなので
768ドット*636ドットにすることで『Mマガ表紙モード』が再現できると思います。
■実際の制作にあたって
まずは画面上の大きな面積を占める肌色をどの様に処理するか。
普段は『稜線に一番強い色を置く』といった描法を多用するのですが
この固定色でその方法を用いると肌が褐色寄りになってしまうと判断し
基本はベタ塗り+ハイライトで仕上げる事に。
その分輪郭線をデフォルメして立体感を加味してやりました。
背景は暗くなりすぎない様に気を使い、大まかな色を置いてから
必要十分なコントラストを加えていく方法で。
尚このスクリーン8は金属的な乱反射の表現に適しているので
設定上は存在しないバックパックを装備させました。
本来なら『改造のための改造』といった行為は心苦しいのですが
『気の赴くままに楽しんで描く』一つの提案として
受け止めていただければ幸いでございます。
■結び
久しぶりにスクリーン8の固定色で描いた感想ですが
やはり色の選択が難しかったですね。純粋な明暗によるグラデーションは出し辛い。
例えば肌の色も影色→基本色の間を埋める色が無いので
明度的に近いピンクを置くことで対処しています。数値的な見方をすれば
暗→明の移り変わり中にRGBの『R』寄りに振れて又戻る、といった
ブレがある事になりますね。
しかしこの『ブレ』によって手数以上の情報量が加わり
「ドットの色そのものがきれい」(大野一興氏談 ソース:Mマガ)
と言われる様な色の響きあいを実現せしめるのではないか…とも感じました。
皆さんも思い思いのスクリーン8ペインティングを満喫して欲しいと思います。
この作例が何らかのヒント・参考になればなによりです。
ではまた…
絵に取り入れることで親しみやすさを出そうかと…
でも最近フロッピー使ってる人少ないぜ~(泣)
しかし背負った『バックパック』が
フロッピードライブである事は
まだ気づかれてないはず…ニヤリ
最初、気付かなかった。
タタミかと思ったよ。
て・・タタミだとドカベンになるか・・