トルクメニスタンに住んでます。

トルクメニスタンの首都アシガバート(Aşgabat/Ashgabat)での暮らしを綴ります。

暗くなるまで待って

2018-08-26 21:37:01 | 日記
8月22日から24日まで、イスラム教の祝日「犠牲祭」(トルクメニスタンではKurban Bayram)でした。
去年は、犠牲祭なのに街中に羊や牛が屠られた形跡が見当たらないと書きましたが、トルクメン人の同僚に聞いたところ、アシガバット市郊外にある市場で行われているそうです。
そこには・解体の専門業者がおり、羊を選べばあとの処理は全部やってくれるのだとか。
街中には空き地もたくさんあるのに…と言ってみましたが、「汚くなります」と一蹴されました。
確かに、せっかくの「白い街」(アシガバットの愛称)が血に染まるなんて、大統領が許さないでしょう。

ところで、Kurban Bayramの数日前から、サーカス前の広場にトルクメニスタンの伝統的な移動式家屋Garaoýや、大型ブランコ、ステージなどが設置され始めました。

■街灯もクレーン車で飾り付け




■サーカス前にはステージが


■大きなブランコ(下の土は、万が一落下した場合の怪我防止策?)


■Garaoý




■中央アジアによくあるチャイハナの台


きっとKurban Bayramの期間中、ここでイベントが行われるのだろうと思い、初日の昼過ぎに行ってみました。

…が、誰もいない。

そうか、昼間は暑いからイベントなんてやらないんだ!と今さらながら気づきました。
もう1年ここに住んでいるのに、思考回路はまだ日本的なままだったことに軽くショックを受けつつ、すごすごとうちに帰ったのでした。

さて、Kurban Bayram最終日の24日、日が傾き始める午後8時頃、もう一回見に行ってみようかな…と思いましたが、重い腰を上げることができず…。来年まで持ち越すことにします。

■ブランコはきっとこんな風に使われたのでしょう…




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2018-08-20 22:25:11 | 日記
外国で暮らしていると、一つでも多くの「居場所」を作ることが日々の安定と楽しさをもたらしてくれると思います。自宅はもちろん、それ以外にも居心地の良い場所を作れるとその街・国での生活が好きになれるからです。
アシガバットで居心地の良い場所と言えば、近所のŞa Coffeeなのですが、もう一つ、その近くにあるŞekerliというお菓子&パン屋も好きな場所です。





ここのメインは恐らくケーキだと思うのですが、ロシア風の総菜パンもいろいろ売っています。

■ブリトー


■ソーセージパンなど


■サモサみたいなもの(ロシア語は何と言うんでしょう?)


店員さんは皆さんロシア系で、話す言葉もロシア語です。トルクメン語は話せないのか、話さないのかわかりませんが、とにかくやり取りはいつもロシア語です。(「これ一つください」「ありがとう」「さようなら」くらいしか言えませんが…)
ここを居心地良く感じるのは、店員さんたちがいつも笑顔で迎えてくれるからです。店に入ると、ニコッと笑ってくれ、「また来たね~^^」と言ってくれているように感じます。ロシア人は他人に対してめったに笑顔を見せないと言われますが、アシガバットに住んでいるロシア系の人たちも御多分に漏れず、レストランやお店の店員たちは押しなべて仏頂面です。そんな中で、この店の人たちはみんなにこやかなので、それだけで得した気分になります。

ちなみに、この店はチーズケーキの種類が豊富です。普通のレアチーズケーキ以外に、レモン味、オレンジ味、チョコ味、コーヒー味、ダークチェリーが挟まったもの、イチゴが挟まったもの、などなど。

■上段左のは普通のチーズケーキ、その隣はオレンジ味、コーヒー味


■他にもフルーツをふんだんに使ったデザートの数々


■もはや食べ物に見えないほどのクオリティー




ミルクのお値段

2018-08-12 22:23:54 | 日記
一時帰国以来、ひと月半ぶりにBerkararに行ってきました。
1階のKAMILスーパーへ行くと、ギョッとするような光景が。



牛乳売り場を占拠する特売の牛乳。
以前はバラエティ豊かだったのですが、今日はトルコ産の牛乳が隅っこにちょこっとあるだけでした。
気になるお値段は、通常価格16マナト(≒512円)が、半額以下の6マナト(≒192円)。
そういえば、3日前に行ったテケ・バザールでも、同様に6マナトで売られていたので購入したのでした。その後に寄った近所のスーパーでは5.5マナトで、「こっちで買えばよかった!」と歯ぎしりしたものです。

しかし、なぜ突然こんな現象が起きているのでしょうか?
だぶついた在庫の一斉処分?
確かに賞味期限が迫っているものもあります。ちなみに、テケ・バザールで買った牛乳も8月23日まででした。(安さにつられてほいほい手を出してはいけませんね)



ロシアから押し売りされたけど保管スペースが足りないから早急に売りさばく必要に迫られた?
いやいや人聞きの悪い。
大量に安価に販売してくれたので、思わず買いすぎちゃったのかも?

さて、牛乳1本500円とは、日本の消費者感覚からすると、かなり高いです。
ちなみに、このメーカーの牛乳、1年前は7~8マナトでした。
つまり、1年で2倍になったということです。
牛乳以外にも、ありとあらゆるものが1年前の2倍かそれ以上の値段になっています。

物価上昇に気づいたのは、昨年10月頃でした。
その上昇スピードは半端なく、ほぼ毎月20%ずつ上がっている感じでした。
飲料水は、1.5ℓ入りが1マナト→1.2マナト→1.5マナト→1.8マナト…と推移し、今では2マナト。店によっては2.5マナトだったりします。いつも買っている5ℓ入りは3マナトから6マナトになりました。

よく買っていたフレーバー・ティーは、10マナトだったのがこの値段に。


このコーヒーも、前は30数マナトでした。


国内で見かける製品のほとんどは、ロシアやトルコなどからの輸入品です。
前回の記事にも書きましたが、現在、通貨マナトの価値がかなり下落しているようなので、そのことが物価上昇に何か関係あるのかもしれません。経済学に関する知識はないのでよくわかりませんが…。
ネットでもいろいろ調べてみているのですが、判然としません。
ともあれ、いい加減どこかで止まってくれないと、市民生活への打撃は計り知れません。