トルクメニスタンに住んでます。

トルクメニスタンの首都アシガバート(Aşgabat/Ashgabat)での暮らしを綴ります。

たかが世界の終わり

2017-08-28 21:10:53 | 日記
例の「酒が消えた」問題について、先日、近所の小売店で思い切って聞いてみました。
「新しい法律(“New Low”と言ってました)により、飲むことも売ることも禁止」とのこと。
一瞬目の前が真っ暗になりましたが、よくよく聞いてみると、Asian Indoor and Martial Arts Games開幕1か月前にあたる8月17日から10月1日までの期間限定ということでした。
思った通り。
ただ、同大会閉幕の9月27日以後も+αがあるのは予想外でしたが。

「とはいっても、外国人が多く集まるホテルなんかではこっそり出してくれるのでは?」という淡い希望は捨てきれず、別の日、とあるレストランで恐る恐るビールが注文できるか聞いてみました。
すると、「できる」との返事。
そして出てきたのがこちら。


目の前で注ぎ始めたのを見たときは、「え?注文してないけど…」と思ったのですが、中身を見て納得。

国家体制の大転換や、為政者の交代等々を体験する中で身に付けてきた、したたかさと知恵がこの国の人々にはあるのかもしれません。
たくましさに乾杯!

ロシアより愛をこめて

2017-08-27 15:10:11 | 日記
巷にはロシア製品が溢れています。
英語が併記されていることはまずありません。
パッケージや、周りに並ぶ他の商品たちの顔ぶれから、「たぶん〇〇だろう」と想像して、お目当ての物を手に入れる毎日です。

■いたいけな瞳(ちょっとホラー)


■絵本のように美しいパッケージ(たぶんオートミール?)


■牛のキャラクターが可愛いワッフル菓子(超甘)



最初に購入したのは、この牛乳。テケ・バザールで、辞書片手に散々探し回った挙句、ようやくゲットできた因縁の品です。“四角い紙パック+青/白=牛乳”というイメージは日本と同様ですが、この国には、ケフィアという飲むヨーグルトみたいな製品も多く売られているため、牛乳と見分けがつきません。パッケージに書かれている文字をしっかり読む必要があります。
おかげで、「молоко(牛乳)」というロシア語は真っ先に覚えました。

その後、「この国ではロシア語が読めないと買い物もままならない!」と、少しだけ勉強し、文字だけは何となーく読めるようになりました。
その効果を実感したのは、昨日ロシア・バザールでベーコンを発見した時です。
このバザールはロシア製品だけを売っているわけではないのですが、テケ・バザールにはない物もあったりします。キャビア(と思われるもの)や、豚肉製品です。


見た目からしてベーコンなのですが、パッケージの文字を「ベーコン」と読めたときには心の中で快哉を叫びました。
加熱しておらず、生ハムのようでした。


ちなみに、こちらも昨日購入したもの。ただし、「失敗例」です。
「きっとヨーグルトだろう」と思ったのですが、予想は裏切られました。


塩気と酸味のある牛乳の中に、カッテージチーズのようなものがポロポロと入っています。そのままではちょっと食べにくい。どう料理したものか思案中。


趣味の問題

2017-08-25 22:19:11 | 日記
トルクメニスタンでは、金歯をしている年配者をよく見かけます。
奥歯の詰め物に“さりげなく”というのではなく、前歯の被せ物として”惜しげもなく“という感じです。
ですから、ニカッと笑うとキランと光るという具合です。
私からすると、金歯=成金趣味といったイメージが強く、ぞっとしないのですが、これは単に美的センスの違いなどでは片づけられない話のようです。

同僚によれば、貨幣よりも金(Gold)に対する信用の方が高いため、財産は貨幣でなく金で残す習慣があるのだとか。そういえば、タイでもあちこちに「金行」があり、金の指輪やネックレスを身に着けている人が多かったです。金歯は、宝飾品よりもさらに先を行く、「身に着ける財産」なのですね。
でも、死んだらどうするのでしょうか。抜くのでしょうか。いつ?どこで?

ちなみに、若い人で金歯をしている人はまだ見たことがありません。「金歯なんてダサい」と思っているのか、金歯を入れるだけの金(Money)がないのか?

こちらは、先日スーパーで見つけたカボチャジュース。しかも100%。
とてもとても手を伸ばす気にはならないのですが、「おいしい!」と言って飲む人はいるのでしょうね…。


The World's End

2017-08-21 22:01:41 | 日記
認めたくはないですが、
商店から酒が消えました。

異変に気付いたのは昨日(8/20)。
時々買い物をする近所の小売店でビールを買おうとしたところ、いつもの冷蔵ケースには水のペットボトルがズラリ。売り場が変わったのかとキョロキョロしてみましたが、どこにも見当たらず。

イヤ~な予感を抱えつつ、今日の夕方テケバザールに行ってみると、どの店からもビール、ワイン、ウォッカなどあらゆる酒が一掃され、代わりに水やジュース、よくわからないけどとにかく液体物が並んでいました。

真っ先に浮かんだのは、Asian Indoor and Martial Arts Gamesまで1か月ということ。
開幕1か月前を「記念」して、車の運転禁止・運動励行のお達しを出すくらいですから、大会が終わるまで酒なんて御法度と言い出してもおかしくない。そういえば、前述の小売店で最後にビールを買ったのは先週の水曜日・16日。通常12マナトのロシア産ビールが5マナトだったので思わず買ってしまった日でした。そして、翌日が例の「No Car Day」…。

普段からそんなに飲む方ではない(と思っている)のですが、ないとわかると欲しくなるのが人間の性。
ホテルに行けば飲めるんじゃないか?何しろ、今大会の関係者たちが続々入国しているわけだし…とかすかな望みを抱いています。

再び・知りすぎていた男

2017-08-17 22:08:51 | 日記
今朝、いつものように出勤しようと外へ出ると…。
既視感。

またもや、バスと正規タクシーしか走っていません。
というわけで、「きょうも会社休みます。」

・・・とはいきません。徒歩通勤の同僚日本人は、きっと出勤しているから。
電話をかけると、案の定、既に出勤していました。
職場のトルクメン人に事情を聞いてくれたのですが、今日が「Asian Indoor and Martial Arts Gamesまで1か月」にあたるので、車は利用せず運動に励むようにとのお達しが出たのだとか。
それって、今日は仕事するなってことですよねえ?と思いつつ、とりあえずバスで行ってみることにしました。

思いがけない形で初乗車となったバスの料金は30テンゲ(約10円)です。
白タクなら3マナトなので、10分の1の料金で済みます。
ただ、自宅最寄りのバス停から乗れる番号は、職場近くは通らないので、結局は途中で降りて10~15分ほど歩かなければなりません。そんなわけで、あまり「お得感」はないのですが…。

それにしても、昨日の時点で気付くべきでした。今日、何かあるんじゃないかということに!
次は10日前か、1週間前か。
もしかして、大会が終わった後も、「1か月記念」「1周年記念」などと銘打って、“No Car Day”をするんじゃないんだろうか…。
それはそれでいいのですが、誰か事前に知らせてほしいと、今回もつくづく思うのでした。

バスを途中で降りて歩く道すがら。信号機は働いていました。


広い車道をローラースケートで走る少女。
さぞかし爽快だったことでしょう。(負け惜しみ)