トルクメニスタンに住んでます。

トルクメニスタンの首都アシガバート(Aşgabat/Ashgabat)での暮らしを綴ります。

インデペンデンス・デイ

2018-09-22 22:00:15 | 日記
今月27日は「独立記念日」です。
去年までは10月27日が独立記念日だったのですが、今年から9月27日に変更されました。
なぜかというと、去年の9月27日に、あの「Asian Indoor and Martial Arts Games」が閉幕したから。



もはや「独立」の意味もわからない…。

9月に入ってからというもの、市内のあちこちで白い壁を塗り直している光景に出会いました。



おそらく、「白い街・アシガバット」を、より白く美しく装いましょうということなのでしょう。

また、我が家は大統領宮殿に近いため、記念日当日に行われるパレードの予行練習に参加する学生たちの姿も頻繁に見かけます。

今日、昼近くに外出したところ、我が家のすぐ脇を通る、大統領宮殿から続く道路を装甲車が何十台も通って行きました。これもパレードの予行演習なのでしょう。中にはミサイルを載せている車もありました。白と灰色で塗られたそれは、正直、とてもチープに見えましたが、予行練習なので偽物を搭載していたのかもしれません。
車列が通り過ぎるまでの約5分間、通行者はみな足止めされ、道路を横断することはできず。

また、予行練習が終わったのか、色とりどりの装束に身を包んだ男女が大統領宮殿の方から歩いて来るのにも出くわしました。

■歩きながら撮ったので変なアングル


■ジャージ姿は大学生


■黄色いジャケットに白いパンツ、上下水色…芸人ではない


扉を開けて

2018-09-20 22:28:22 | 日記
来たばかりの頃は驚かされたのに、いつの間にか「当たり前」になってしまったことに一つに、商店やレストランなどの窓が黒または青色で、中が見えないということがあります。

■Kafe(Cafe)の文字がないと、何かわからない。


■こんな風に窓が青色。ちなみにここは小売店が5,6軒並んでいる。


外壁は白色で、建物の形状もほぼ同じ、おまけに看板が出ていることは少ないので、そこが何なのか、店なのかカフェなのか、営業中なのか閉店してるのか、などなど、一見してもわかりにくいのです。
この黒や青の窓、ガラス自体に色がついている場合は、目を凝らせば中の様子を伺い知ることもできますが、中には、ガラスの上に色付きシートを貼っている窓もあり、そういう窓は、外からは何も見えません。時々買い物をする近所のスーパーは、以前は透明なガラスだったのに、ある日、黒いシートを貼り始め、今では真っ黒になってしまいました。



■入り口ドアの上に「DÜKAN(店)」と書いてあるので、ここが店だとわかる


なぜ窓ガラスが黒や青なのか考えてみましたが、思い当たることと言えば、夏の強烈な日差しを遮るためということぐらいです。
とはいえ、中の様子が見えないのでは、ドアを開けるのにかなり勇気が要ります。店側も少し商売っ気を出して、内装の良さとか、店内の賑わいをアピールすればいいのに、と思ったりします。


エコール

2018-09-08 05:21:40 | 日記
トルクメニスタンの学校は9月始まりです。
今年の9月1日は土曜日。登校したって翌日また休みなんだから、3日(月)からにすればいいのに…と思うのですが、しっかり1日にスタートしました。こういうところ、妙に律義なのがトルクメニスタンです。ちなみに、授業は月~土の週6日です。

新学期の2週間ほど前から、テケ・バザールやロシア・バザールには「Mekdep Bazary」(直訳すれば「学校市場」)が立ち並び、学用品や制服、通学用鞄などが売られていました。



そして、9月1日の朝は、昨日までの長い夏休み(小中高は6~8月の3か月、大学は7・8月の2か月)などなかったかのように、パリッとした制服姿の児童・生徒、学生たちがフツーに街を行き交っていました。

ところで、トルクメスタンは、小学校から大学まで制服があります。
男子は、白シャツに黒長ズボン、黒ネクタイ、冬は黒ジャケット。そして、タヒヤと呼ばれる民族帽。
小学1年生なんて、格好は一人前ながら、歩き方はヨチヨチと頼りなく、そのアンバランスさが何とも言えず可愛らしいです。

女子は、小中高は緑色のドレス、大学は赤いドレスです。そして、タヒヤを被ります。
以前、トルクメン人の同僚に、緑色と赤色の理由を聞いたことがあります。赤色のドレスは、トルクメニスタンの伝統的な衣装の色だからとのことでした。

■伝統的な民族衣装に身を包んだ女性たち


緑色については、「国旗の色だから」と言う人もいれば、「芽吹きの色(つまり物事の始まりの色)だから」と言う人もいて、真相は不明なままです。
ちなみに、小学生は白いエプロンを着用し、さらに低学年は白いリボンを付けるようです。
エプロン着用の理由をトルクメン人の同僚に訪ねたところ、「制服を汚さないように」との答えでした。「白だと余計に汚れが目立つのに…」という言葉は飲み込みました。

■小学生たち


制服関係で言えばもう一つ、髪型も統一されています。(校則で決まっているのか、習慣的なものなのかはわかりません)
男子は短髪。ただし坊主頭はダメ。
あくまで経験則ですが、ロシア系の男子は若干長めで、分け目を作ったり、前髪をサイドに流したりしていることが多いように思います。いま流行りの、片側だけ短く刈り上げるアシンメトリーなスタイルの男子も時々見かけます。
一方、トルクメン系(という呼び方があるのかどうか?)は、だいたいにおいてこんな感じです。↓



いわゆるパッツン前髪。しかし、決してオシャレな感じにはならないのが悲しいところ。

女子は一様におさげです。それもかなり長く、中には腰まで届くほどの人もいます。
トルクメン人の同僚に、おさげの理由を聞いてみたことがありますが、返答に困っていました。考えあぐねた結果、「伝統だから」という答えが返ってきましたが、当人たちにとっては、幼い頃から当たり前のことなのでしょう。それを「なぜ?」と聞かれても、答えに窮するのはもっともなことかもしれません。
なお、結婚した女子は、やはり例の被り物。お腹の大きな女子学生を見かけることも少なくないです。学生のうちに結婚するのも子どもを持つのも、この国では珍しいことではないのかもしれません。

■職場の窓から撮りました(隣の職業訓練校の学生たち 既婚女性が2人確認できます)


暗くなるまで待って

2018-08-26 21:37:01 | 日記
8月22日から24日まで、イスラム教の祝日「犠牲祭」(トルクメニスタンではKurban Bayram)でした。
去年は、犠牲祭なのに街中に羊や牛が屠られた形跡が見当たらないと書きましたが、トルクメン人の同僚に聞いたところ、アシガバット市郊外にある市場で行われているそうです。
そこには・解体の専門業者がおり、羊を選べばあとの処理は全部やってくれるのだとか。
街中には空き地もたくさんあるのに…と言ってみましたが、「汚くなります」と一蹴されました。
確かに、せっかくの「白い街」(アシガバットの愛称)が血に染まるなんて、大統領が許さないでしょう。

ところで、Kurban Bayramの数日前から、サーカス前の広場にトルクメニスタンの伝統的な移動式家屋Garaoýや、大型ブランコ、ステージなどが設置され始めました。

■街灯もクレーン車で飾り付け




■サーカス前にはステージが


■大きなブランコ(下の土は、万が一落下した場合の怪我防止策?)


■Garaoý




■中央アジアによくあるチャイハナの台


きっとKurban Bayramの期間中、ここでイベントが行われるのだろうと思い、初日の昼過ぎに行ってみました。

…が、誰もいない。

そうか、昼間は暑いからイベントなんてやらないんだ!と今さらながら気づきました。
もう1年ここに住んでいるのに、思考回路はまだ日本的なままだったことに軽くショックを受けつつ、すごすごとうちに帰ったのでした。

さて、Kurban Bayram最終日の24日、日が傾き始める午後8時頃、もう一回見に行ってみようかな…と思いましたが、重い腰を上げることができず…。来年まで持ち越すことにします。

■ブランコはきっとこんな風に使われたのでしょう…




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2018-08-20 22:25:11 | 日記
外国で暮らしていると、一つでも多くの「居場所」を作ることが日々の安定と楽しさをもたらしてくれると思います。自宅はもちろん、それ以外にも居心地の良い場所を作れるとその街・国での生活が好きになれるからです。
アシガバットで居心地の良い場所と言えば、近所のŞa Coffeeなのですが、もう一つ、その近くにあるŞekerliというお菓子&パン屋も好きな場所です。





ここのメインは恐らくケーキだと思うのですが、ロシア風の総菜パンもいろいろ売っています。

■ブリトー


■ソーセージパンなど


■サモサみたいなもの(ロシア語は何と言うんでしょう?)


店員さんは皆さんロシア系で、話す言葉もロシア語です。トルクメン語は話せないのか、話さないのかわかりませんが、とにかくやり取りはいつもロシア語です。(「これ一つください」「ありがとう」「さようなら」くらいしか言えませんが…)
ここを居心地良く感じるのは、店員さんたちがいつも笑顔で迎えてくれるからです。店に入ると、ニコッと笑ってくれ、「また来たね~^^」と言ってくれているように感じます。ロシア人は他人に対してめったに笑顔を見せないと言われますが、アシガバットに住んでいるロシア系の人たちも御多分に漏れず、レストランやお店の店員たちは押しなべて仏頂面です。そんな中で、この店の人たちはみんなにこやかなので、それだけで得した気分になります。

ちなみに、この店はチーズケーキの種類が豊富です。普通のレアチーズケーキ以外に、レモン味、オレンジ味、チョコ味、コーヒー味、ダークチェリーが挟まったもの、イチゴが挟まったもの、などなど。

■上段左のは普通のチーズケーキ、その隣はオレンジ味、コーヒー味


■他にもフルーツをふんだんに使ったデザートの数々


■もはや食べ物に見えないほどのクオリティー