タマリンドの樹のしたで

カンボジアの国境域で。甘酸っぱい果実をほおばりながら樹下で談笑。ありふれた日常からラオ人の・クメール人の生活を届けたい。

いちにのさん

2018年06月04日 | いきものたち
イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウ。 キンポウゲ科の植物にも、いち、に、さん。 いずれも3枚の葉の中央から花を咲かせる。 ぱっと見ただけでは見分けがつきにくく、 葉のつきかた、 花の大きさ… 彼らと向き合い、いくつかの手がかりを探してみるとなんとなく、 それぞれの個性が見えてくる。 サンリンソウに会えたのは初めてだった。 いち、に、さん、なんて、 勝手にまとめられて迷惑かもなぁ。 彼らは . . . 本文を読む

魅せる白

2018年06月04日 | いきものたち
あれれれれ。 集めたわけではないのだけれど、白がいっぱい。 梅雨に向かうこの季節、 地面から顔を伸ばす花たちは、 白いお顔が多い気がする。 ツマトリソウ 葉の先っぽを深緑に染めていて、 さりげないお洒落さん。 マイヅルソウ 写真で見るとアップだからか、 こんなに小さいとは思わなかった。 とっても生命力が強いのか、 切株にもこんなにたくさん。 小さな生き物は、仲間と一緒に強くなるのね。 . . . 本文を読む

鶏肉のレモンとハーブ炒め

2018年05月28日 | ラオ料理・クメール料理
徐々に湿っぽくなってきた。 そろそろ梅雨がやってくる。 あぁ今これが食べたいなと思うもの、 不思議とそれらも交替してくる。 レモンを細かく刻み、ヤシ砂糖と塩をまぶして寝かせておく。 それを鶏肉と組み合わせて食べたくなった。 旬のニンニクを香ばしく炒めたら、 コブミカンの葉を加えて香りをだして、 そこに鶏肉。 根元を刻んで乾燥させたレモングラスも少々ぱらり。 辛いのがお好みならばトウガラシももち . . . 本文を読む

2018年05月28日 | つれづれ日記
たしか、 お盆の一連の儀礼が終わって、 雨季もそろそろ終盤だという、そんな頃。 さぁ稲刈りだ。 農作業も調理もものすごく手際よい。 肉付きのよい身体なのだが、とにかく何でも早い早い。 ゆっくりやっているようで、いつのまにか終わってる。 何を言うわけでもなくて、文句も自慢も何もない。 少なくとも私にはそう見えた。 そんな彼女が大好きだった。 稲刈りと聞き、私もいそいそついていく。 雨あがりの朝、 . . . 本文を読む

悠然

2018年05月26日 | いきものたち
ぱたっぱたぱたっぱっ 新緑の間から、 ゆったりと羽根を動かし、 アサギマダラが空を舞う。 ずいぶんゆったりとしてるんだねぇ。 私がつぶやくと、 蝶だもの、 そんなにパタパタ羽ばたかないものでしょう。 と母が言う。 それもそうだね、 思わず羽根をパタパタ勢いよくばたつかせている様子を想像し、 それはないかも。 思わず笑った。 秋が訪れるころ、 南の方へ移動していくのだろうか。 風でも吹こ . . . 本文を読む

ものは考えよう

2018年05月23日 | つれづれ日記
辛いこと、悲しいこと、もどかしいこと。 幸せな瞬間、喜び、楽しみ… たくさんの経験を経て歩いてこられた方々の一言は、 その一言だけで深みがある。 ものは考えよう。 ある日ラジオを聴いていたら、ある舞台俳優さんの一言。 お母さまがよくおっしゃっていたのだという。 物事をポジティブに捉える方だったそうで、 ネガティブに思えることも、「ものは考えよう」。 そう転じて、ポジティブに生きられていた。 . . . 本文を読む

そのうち

2018年05月09日 | つれづれ日記
美しいもの、面白いこと、 世の中にはたくさん溢れているから、 そっちを見よう、そちらに触れよう。 知らないほうがよいこともある。 気がつかなかったほうがよいことも、 分からなくてよいことも、ある。 知ってしまった、気がついてしまった、 分かろうと頑張ってしまった、 それで傷ついてしまったとしても大丈夫。 可愛らしいもの、笑ってしまうような出来事が、 周りにたくさん溢れているから、大丈夫。 ク . . . 本文を読む

発展というその傍らに

2018年05月04日 | カンボジア
そういえば、誕生日だった。 ちょうどカンボジアのお盆にあたる時期だったので、 寺院に食物を寄進しにいき、そのあとでふと、 そうだ、ダムを見に行かないと。 なぜかそう思ったのだった。 じりじりとお日様が照りつける暑い日だった。 バイクの後ろに乗っかって、 ストゥントラエンからラタナキリに向かう国道を走った。 セーサーン川を堰き止めて造られたダム。 2017年7月から既に貯水が始められていたよ . . . 本文を読む

名は知らずとも

2018年05月04日 | つれづれ日記
わー、今日すごく会いたかったの。 ツリバナ。 うれしい。 道すがらに出会った女性が、 私たちと一緒に喜んでくれた。 歩いていると、たくさんの人たちに出会う。 多くは多くを知らぬまま、あいさつを交わして通り過ぎる。 けれども時々、目と目が合って、なんとなく気が合って、 そのまましばらく一緒に歩く、 ポツリポツリと話をしながら。 そんな出会いがあるのです。 山の林の植物たちを、本当によく知っていて . . . 本文を読む

すみません

2018年05月03日 | いきものたち
ぐぐっすいっ、ぐぐっすいっ… イモムシくんが登っていく。 「中腹」でみつけた二枚の葉っぱ、 どうもお気に召さなかったご様子で、 さらに上を目指される模様。 あらぁ。周りにいくらでもお手軽な樹があるのにね。 それでもそれがいいのかしら。 すみません。母がこう言っていますけれども…。 イモムシくんは、 当然ながら私たちの話になんか振り向きもせず、 ぐぐっすいっ、ぐぐっすいっと上がってく。 ヤ . . . 本文を読む