DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

映画「グラン・トリノ」(GRAN TORINO)

2009年05月23日 | 映画感想
製作:クリント・イーストウッド、ロバート・ロレンツ、ビル・ガーバー
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー、
   クリストファー・カーリー、コリー・ハードリクト、ブライアン・ヘイリー
   ブライアン・ホウ、ジェラルディン・ヒューズ
脚本:ニック・シェンク
撮影:今回もいい仕事してますねトム・スターン
音楽:カイル・イーストウッド,マイケル・スティーヴンス
ジャンル:こういう人間とちゃんと向き合えるジジイになりたい


すごく気持ちのいい映画を観てしまった。

映画「グラン・トリノ」は傑作です。

これはできるだけ多くの人に見てもらいたいなー。

私は、もう一回映画館でみたいなと思ってます。
改めて気づくことがありそうだし。

構成に隙がなく、ほぼ完璧な作りの映画なんですが、見てる人の肩の力を抜かせてくれる描写がナイスです。
中盤までクスクス笑いが止まりませんでしたよ。

イーストウッド演じる主人公がまた偏屈頑固ジーさんがまたかわいいんですよ。

まず人とのつきあいは偏見から入る人づきあい最悪ジジイなんだけど、本気で話す相手だけにはちゃんと会話をする。
ジジイというだけで無意味に威張らない。
己に対する後悔も反省も誇りも全部一緒に大事にしてる。

俺も将来はああいうジジイになっておこう。
あ、でも彼の口調は真似しません←こういう所が小心者の私。
(でも、彼の差別用語連発発言をぬるま湯に訳してる字幕スーパーだけはなんとかならなかったのか?あそこはちゃんと訳すべきだろ。映画に失礼だろ。)

脇役もチョイ役も、その辺にいそうな兄ちゃん、姉ちゃん、オッサンなんだけど、一人一人が印象的に描かれてるのが、また深いです。
ああいう演出や演技を見ると、日本の映画やドラマがまた当分見てられなくなるんだよなあ。
日本でもよく見られる脇役キャラの立ち位置や使い方なのにこの差はなんなんでしょう?
とくに「老人と少年の話だと思ってたら、実はその少年の姉ちゃんのほうが重要だった」スーを演じるアーニー・ハーはいいです。
あの娘を発見するなんて、すごいよイーストウッド。
あと、上辺だけだった神父兄ちゃんとの会話が、だんだん「本気の会話」になっていく部分も良かったなあ。

いやー、ホントにいいもの見ちゃったよ。

あと、映画本編と関係ないけど、この映画のイーストウッドの吹き替えこそ故・山田康雄氏に演じてほしかったと思います。
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