DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

新感線RX『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』(5/5 梅田芸術劇場)

2010年05月09日 | 演劇

作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
作詞 森雪之丞
出演 古田新太/天海祐希/浦井健治/山本太郎/藤木孝
    神田沙也加/森奈みはる/橋本じゅん/高田聖子/粟根まこと
    右近健一/逆木圭一郎/河野まさと/村木よし子
    インディ高橋/山本カナコ/礒野慎吾/吉田メタル
    中谷さとみ/保坂エマ/村木 仁/川原正嗣/前田 悟
         冠徹弥/教祖イコマノリユキほか

見てて楽しすぎ!興奮させすぎ!笑わせすぎ!そして何よりカッコよすぎ!!

個人的には新感線を見てこれほどテンションが上がったのは「秋味 古田新太之丞・東海道五十三次地獄旅~ハヤシもあるでヨ!~」以来かも…て、古すぎですね。
すいません、去年の「蜉蝣峠」まで演劇鑑賞空白歴が長かったもんで。
しかし今回は、前作に少しはあった「感動」より「演劇を見る快感」を観客に与えることを追求した舞台のように感じましたね~。そういうの大好き。
あのLEDを多用した舞台装置も効果的でしたし。
ただ、私が見たのは1階の前のほうの席(9列目!)だったせいかLEDがどうしてもボヤけて見えてしまい、本当の鮮やかさが見えなかった気がします。
後方から見るとどんな感じだったのだろう…

では、キャストの感想など

●古田新太
今回の五右衛門は前作とは繋がりのないスピンオフした五右衛門という設定なんですけど、「王の義務」について話した時は思わず前作のクガイ王を思い出してしまいました。
今回は複数のストーリーが同時進行する群像劇風だった前作と違い、天海祐希さん演じるアンヌの物語のみだったせいか、アンヌの相手役である五右衛門のキャラが立っていてよかったです。
でも、五右衛門って女が大事なくせに恋愛に興味はなさそうな所とか、ホントに銀さんに似てるよなあ。
あと古田さんって、なんで舞台に立つとあんなに色気があるんだろ。昔から不思議だ。

●天海祐希
生で見るのは初めてですが最高!
キレイで男前でかわいくて凛々しくて清々しくて、でも時々ガハガハ笑いそうな所もかわいい女性な印象。
今まで「理想のタイプは?」と聞かれたら、どう答えていいか困ってたんですが、この芝居を見て以降は「天海祐希です!」と答えて生きることにしました。

●浦井健治
個人的に今回一番意外だった人。
あそこまで(新感線で)使える方だったとは!
彼とは近いうちに新感線の舞台で再会できそうな…つーか、森山くんと共演してダンス対決してくれ!!

●山本太郎
すいません。登場した時、
「あれ?病気か何かで山本君お休み?下(シアター・ドラマシティ)で演出してる芝居(『博覧會~世界は二人のために~』)が公演してるので、なるしー(池田成志)がピンチヒッターやってるの?」
マジで思ってしまいました。
9列目で見てたのに…

●藤木孝
いくらミエミエの勧善懲悪モノで、最初からラスボスで出てくるからって、ここまでノビノビと悪役を演じる人は初めて見た気がする。
登場シーンが素敵。

●神田沙也加
うわー、思ってたよりかわいい。とくに、ふてくされた顔が
あと、お母さんが君の歳だった頃はもっとあぶなっかしい印象の人だったよ。

●森奈みはる
前半、主演の二人より目立ってた人ような気がする人。
歌うますぎ!キャラ立ちすぎ!(笑)

●橋本じゅん
ある意味、主役の2人より強烈な印象を残した人…新感線が初めてだった観客も大勢いたと思うのですが、どんな印象だったのだろう?
あと、天海さんのコスプレが見せ場の一つなのは当然なんですが、アナタも同じくらい衣装に力入れてませんでしたか?
ふふ、秋公演の「鋼鉄番長」へのテンションが上がってきたぜ…

●高田聖子
個人的に今回の芝居で一番ステキなキャラを作り上げる演技をしてたと思う人。
しかし、高田姐さんの演技はいつも期待以上の楽しみを与えてくれる。すごい。

●粟根まこと
出番が多くてうれしかった。
前半「あれ?五右衛門シリーズでは栗根さんはいつも忠臣役なの?」と思ってたら、今回は見事に観客の期待に応えてくれるし。

●右近健一
えー、いつもの右近さんでした。堪能しました。
クライマックスでの扱いが「五右衛門ロック」と同じなのもうれしかったです。
もう前作を見た人は全員「うわ、またアレをやってくれる!」とうれしかったんじゃないでしょうか。

●冠徹弥&教祖イコマノリユキ
個人的に古田さんと天海さんの共演が発表された時より、この2人の共演すると知った時のほうがうれしかったです。
「蜉蝣峠」の罰ゲームでで教祖のカッコいい「五右衛門ロック」を聞いてたので、クライマックスで、この2人がツインボーカルで「続・五右衛門ロック」を熱唱するシーンは鳥肌モノでした。
また2人のボーカルが入るまでは、「あの」前奏が長々と流れて煽ってくれるんだもんなー。

●オマケ
薔薇サムキャスト版「アリス・イン・ワンダーランド」

アリス・キングスレー:神田沙也加
いかれ帽子屋 (マッド・ハッター):古田新太
赤の女王:高田聖子
白の女王:天海祐希
芋虫 (アブソレム):右近健一(「ざんす」なアブソレム)
チェシャ猫:浦井健治(すぐに歌うぞ!)
ジャバウォック:藤木孝
三月ウサギ:粟根まこと
ヤマネ:森奈みはる
ハートのジャック:橋本じゅん
トウィードルダム、トウィードルディー:冠徹弥&教祖イコマノリユキ(もち歌つき)

…て、高田聖子な赤の女王VS天海祐希な白の女王が見たいだけじゃん!
もちろん映画と違ってブラック&下ネタあり!
あとシナリオは中島かずきさん、もしくはクドカンに書き換えてもらうの希望。

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2 コメント

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そのトゥィードルダム&トウィードルディーはぜひ見てみたいです(もち歌つきで) (もちきち)
2010-05-09 12:38:18
あんのさんこんにちは。

>今まで「理想のタイプは?」と聞かれたら、どう答えていいか困ってたんですが、この芝居を見て以降は「天海祐希です!」と答えて生きることにしました。

私もあんのさんと同じく、この芝居を見て以降は、「理想のタイプは天海さん」と答えることに決めたところです。いやマジで。

>あと、天海さんのコスプレが見せ場の一つなのは当然なんですが、アナタも同じくらい衣装に力入れてませんでしたか?
最初は「なんでじゅんさんがドレス着るんだよ!」
と突っ込みながら見てたのですが、何度も見ているうちに
ドレス姿がなじんできて、カーテンコールに普通の海賊衣装で
出てきた時は「あれ?ドレスじゃないの?」と思ってしまいました(笑)

>…て、高田聖子な赤の女王VS天海祐希な白の女王が見たいだけじゃん!
あ~、2人ともあのコスプレが似合いそうだ~。
天海さんだと、映画の天然性悪な白の女王とはまた違った白の女王になりそうですね。

>もちろん映画と違ってブラック&下ネタあり!
あとシナリオは中島かずきさん、もしくはクドカンに書き換えてもらうの希望。
それは本気で面白そう。
新感線版「不思議の国のアリス」、やってくれないかな~
返信する
蛮幽鬼男女逆転配役バージョンで、赤の女王:上川さん&白の女王:堺さんも考えてました (あんの)
2010-05-09 21:42:33
こんばんは もちきちさん

いやー、ホントに楽しい芝居でしたね。

>カーテンコールに普通の海賊衣装で出てきた時は「あれ?ドレスじゃないの?」と思ってしまいました

あー、絶対そのほうがよかったですよね。
それともそれをやると変に目立ちすぎるから遠慮したんでしょうか。
でも千秋楽はやりそう…


>映画の天然性悪な白の女王とはまた違った白の女王

もっと悪党度アップな白の女王を希望(笑)

>新感線版「不思議の国のアリス」

昔は「LOST SEVEN」というダーク・ファンタジーを題材にした芝居もやってたんですが。
新感線には、いろんな題材をやってほしいですね。
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