ポジティブかネガティブか
外交的か内向的か
モテるかキモいか
人気者か嫌われ者か
毎日が楽しいか苦痛か
幸せか不幸か、、、
そーゆーのは
個々の行いや能力
努力や才能なんかに
よってきまるように
おもわれがち
けど案外
単なる環境要因に
よって偶然の産物として
確定しているのかもしれない
モテるのはそーゆー
ポジションにいたときで
それを失えばたちまち
キモキャラに転じてしまう
前向きでいられたのは
未来の見通しが良い場所
から眺めていたからで
見通しがつかない所に置かれたら
たちまち後ろばかりが気になりだす
ただおれは
環境強者から、事件、受刑を経て
環境弱者になってしまっただけにすぎない
んだと思う
逆にムショの中では強者で
あったが故に
相対的な幸福感はシャバにいる今より
ずっと高かった
きっと幸や不幸が固定的な物に
由来していて操作可能であると
思えてしまうのは
若さ故のことなんだろう
ほんとはそんなものは
流動的で自分の意思や気質
とちっともカンケーなく
神様の気まぐれで勝手に
決まってしまう
そういう
どうしようもなさ
を知ること、受け入れて行くことが
成熟ということなんだと
思うようになった
別にこれは
責任逃れや
自分を諦めたり
運命を呪ったりしている
わけじゃない
自分を過信しない
自分を絶対視しない
流れに身をまかせる
そういう生き方のほうが
結果的に長く浮かんでいられる
という経験則にすぎない
こういうことは
自力でオールを漕いで
船体が勢いよく進んでいる
ように見えているときには
わからない
荒波にもまれ
転覆して大海原に放り出され
波に弄ばれて
なんとか生存して
そーゆー経験を繰り返して
思い知らされる
類のものなんだろうと思う
長く航海しているほど
荒波に遭遇する確率は高くなる
つまり歳を取るほど
人生における
苦難と立ち向かう
可能性はおおきくなる
だから歳をとるだけ
成熟の機会がふえる
成長から成熟へのシフトは
偶発的で、いつからそれが
はじまるかはそれこそ
運命によりき
なんだろう
環境弱者という向かい風を
さけずにおおきな帆で受け止めて
推進力にかえるときが
今なのかもしれない
ネガティブから生み出される
前向き
そーゆー感じな気がする