tsurugiのブログ

tsurugiのブログ

不条理こそ現実

2019-08-30 21:14:00 | 日記
あんな不条理を犯した
おれに不条理をとなえる資格はない

けどずっと目の前の不条理に対して
不服を言い立ててきた
そーすることが自分の代名詞にすら
なってた

不条理が、そんな現実に
抗うことが
好きなんやろう

帰ってきても
やっぱり不条理を
さがしてる、求めてる

そんなものに何の意味も
ないこと知ってるのに

そーやってしか
現実を生きられなくなって
しまったのかもしれない

くだらない生には
不条理という'意味の味付け'が
必要なのかもしれない

primary key

2019-08-29 22:03:00 | 日記
頭下げたりなら
いくらでもしてやるけど
主導権を執られる事だけは
許さない

ゴクのなかでも
主導権だけは守り抜いた
同囚も官もおれからそれを奪う事は
できなかった
○年間、不自由であれど
自分のセカイを生きることが出来た

シャバにどれほどの自由があろうと
主導権を渡してしまえば
もうそこはおれのセカイじゃない

やっぱり大切なのは
主導権を握り続けること

これは誰のでもない
このおれの人生
このおれのセカイ

それがどうした?
って言う態度。
怯えたり、隠れたりは
そういうのは
おれのセカイじゃあない


浮いた感じ

2019-08-28 21:36:00 | 日記
'宙に浮いてる感じがする'らしい
と同囚からきいとったけど
まさかこれがその'浮いた感じ'とは。

安定剤の離脱症状、単体とみるより
ムショからの離脱によって
おこることの複合的な症状と考えた方が
良さそう。

もう10日くらいになるけど
やっとシャバに帰った実感がしだした
いや、まだあるかないかのラインを
行ったり来たりしよる感じ。

今まで夢の中でしか叶わなかったことが
ー例えば自分の思い通りに行動して、思い通りのものを食って、ということがー
現実におこりよる
そのせいか、目の前のことが
夢の中の出来事のように、リアリティなく
感じられてしまう

水中で音を聴くような
シャボン玉の膜の中から世界を体験する
ような、ぎこちなさ、嘘くささ
がずっとつきまとってくる。

宙に浮いてる感じ

そんな大袈裟な、と
ネタとして聞き流してたけど
まさに言い得て妙

ある一定期間を越えて
あの特殊な生活を送ってきた者が
ふいにこの環境に放り出されると
こんな'浮遊感'に苛まれることに
なるんやろう

目の前に広がる風景の情報が
処理し切れずにオーバーフローして
しまう
コンビニの棚の上の選択肢の多さが
判断能力を軽く上回って
直ぐに思考を停止させてしまう
メモリがいっぱいになったパソコンみたいに
外部からのアクセスに対してレスポンスが
数秒遅れてしまう

数年間、情報量や選択肢が極端に限られた
環境下におかれ続けたことで
いくつかの処理機構が錆び付いてしまっとるんやろう。

それによって生じる誤差が、浮いた感じや、ぎこちなさとして現実からリアリティを奪ってしまっているにちがいない

これ、いつになったら抜けるんやろ

首の皮一枚

2019-08-27 20:54:00 | 日記
なんとかここに繋ぎ止めて
くれた首の皮一枚が
こんなにも分厚くて心強いものに
なっとることを思い知らされる

両親の子に対する想い
いや、一般化されない
おれの父と、おれの母の
おれを案じてくれる
その想い。

ゴクで飲みよった安定剤の
離脱症状が
想像以上にアタマとカラダ
にこたえる
重力が1.5倍増しになった
ようなダルさ、煩わしさ

でも大丈夫
なんとかなる
今のおれには
この分厚くなった一枚皮が
確かにある

首はとうの前に
刎ねられとる
恐れることは無い
焦ることも無い
首無しでも生きてる
こうやってシャバでまた生活してる

なんとかなる
この首の皮一枚さへあれば
おれは死なずにここにいられる