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東京リンタローランド

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【連載】 『絢爛舞踏祭攻略記』 -プレイ日誌02- 出会い

2005-07-12 | ★連載読み物
この記事までの記録は、プレイした記憶を思い出しながら書いている為、多少正確さに欠ける。大筋に於いては合っているが、連続長時間プレイで睡眠を削り、朦朧とした意識の中での記憶は非常に曖昧だ。だが、はっきりと主張しておきたいのは、『睡眠時間を削らせてまで遊ばせる要素がこのゲームにはある』という事だ。このゲームの潜在能力は物凄く高い。そしてそれらは全て、プレイヤーに依存する物となる。第2回の日誌となる今回は、正に前回プレイまでの、出来立てホヤホヤの記事をお送りしたいと思う。だが、重ねて言うが、『意識が朦朧とするまでやった』物なので、多少の齟齬は勘弁な!しかも前回の記事も書き直しちゃったし!では行ってみましょ!

 前回で操縦技術を50代まで上げた。早急に99にして戦闘で大活躍したい所だが、いかんせん疲労が上がり過ぎる。ガンパレードマーチでは疲労がマックスになるとぶっ倒れて1日潰れる事になるので、このゲームではどんなペナルティが起こるか分からない。
 薄暗いハンガー前で、肩をがっくりと落とし、両腕をだらんと下げて顔を伏せたまま立ちつくしているのが私だ。訓練で疲労が溜まり過ぎ、相当疲れている。恐らく今出撃がかかったり、あるいはもう一回訓練をしたら、そのままぶっ倒れる事だろう。
 ともかく、戦闘が起こるのがまずい。どうする事も出来ず、希望号の前でただ立っている。時間と共に、じわじわと疲労が回復して行く。序々にではあるが立っているだけで疲労が回復するというのは、化け物じみている。それにしても時間がかかるので、休息の為自室の214室へと足を向ける。
 D1のエレベーターホールには、私と同じくゾンビみたいに両腕を垂らした、テンガロンハットに白いスーツを着込んだ、大柄な男が居た。同じエレベーターに乗り合わせるついでに話しかけてみると、アップの表情は強面のイタリアンマフィアだった。名をアイアン・ソブリンと言うらしく、金の為にこの艦に乗っているらしい。良く考えてみれば私は太陽系に100年の平和をもたらす為に船に搭乗している訳だが、その目標は大きく、漠然としている。対して彼は目的がはっきりとしていて、清清しいと思った。
 D2へ。彼も降りた。ホールには、青いチャイナドレスを着て、髪を後ろで束ねた東洋人風の女性が居る。あ、この子、会議で状況説明してた副艦長だ!はっきりと言うが、外見上は完全に好み。勢いに乗って話しかけてみると、アップの顔も切れ長の目で理知的。紅のルージュが艶っぽく、ストレートに壺を突かれる。先に言っておくが、私は理知的で溌剌とし、頭の切れる女性か、あるいは内向的で大人しく、それでも知識は豊富な女性が好みである。両極端だな・・・。
 話してみると、元OLらしい。頭は切れるが理論武装しているだけの感じがする。

 ごめん、『恋愛しない』という縛り撤回。この子とどっかの都市で下船して、普通に生活したい。100年の平和とかもうどうでもいいです。

 重点的に会話する事に決めて、とりあえずお別れ。何度も同じ話題を連続で話せば、飽きられるのが目に見えている。知類ってのはそういう物だ。
 通路を歩いていると、ロボットが居た。そしてその向こうには、何だか巨大な宇宙服を着た生き物が。何だ?
 とりあえずロボットと話をすると、こちらがロボットだという事を察知されてしまった。これ以上突っ込まれても困るので、以後こいつとは話さない事にする。
 その向こう・・・宇宙服の中に入っていたのはイルカだった・・・。
 いやあ、かわいい!水族館の人気者だったそうだ。うーん。イルカも知性を得るんだねぇ。仲良くする事に決定。
 部屋番号を確認して、部屋へ入る。うん。確かに自分の部屋だ。ベッドはどこだ?見つけて寝ようとするが、寝られない・・・。何でだ??あ、勤務中だからだ・・・。この時点で疲労は30切ったので、もう休まなくてもいいや。
 いつ呼び出されても良いように、再びハンガーへ。再度訓練。まだ99へは遠い。70代に突入した所でいきなり第一種戦闘配備へと切り替わる。おおう!戦闘?!第二種すっ飛ばして、半舷休息からいきなりか!私がここに居なかったら、どうなってたんだろう。タキガワ一人で出撃か。そりゃいくらなんでも不味いでしょう。
 整備班ただ一人のネリが駆け回っている。
 チェック後エンジン始動し、戦闘。
 タキガワは先に出撃しており、既に交戦中。
 敵が近い。いきなり三角が重なる。
 どうも、いきなり襲われたと予想。奇襲か。ブリッジクルーがさぼってて襲われた訳では無さそうだ。

 この後、3度程戦闘があるが別段問題無くこなせる物の、勝ちはするが今一理解出来た気がしない。ただ、読みが当たった時の爽快感は相当な物で、2度程直接近接攻撃で撃破している。それが敵の放った魚雷だったのかRBだったのか艦船だったのかは、チェックしていなかったのでわからないが。人間関係では無事タキガワにハチマキを渡す事が出来、友情評価も大きく上昇した。グラフが振り切れるのも間近だ。自然整備の為ハンガーに居るネリとも仲良くなった。実際30代の女性は結構好きだったりするのだが、まあ、メイが本命だからいいか。
 そう、メイとは重点的に、何度も話をしている。一度向こうから、「マッサージして」と言われたが、個室が無いので断念せざるを得なかった。実際私はマッサージが得意だ。だが、個室が無きゃ駄目なマッサージって、良いのかそれ。パッケージを確認したら、審査では15歳以上推奨となっている。恐らく、だが、元々全年齢だった物が、このマッサージで15にされたっぽい。ならばいっその事、18まで引き上げた方が人工知能の再現としては正しいと思うが・・・。勿論そういう画面の表示は無しで、だけどね。

 都市船に入港。別段何も無い。
 給料は500程度だった。最初に貰った1000CRはやはりプレイ開始のご祝儀という事か。活躍しなければお金が貰えない事は分かった。

 都市ではやはり、誰とも出会えずに出航。紅茶だけ1つ買ってみる。
 会議、第二種戦闘配備と、お決まりの流れの末、無事半舷休息に入る。
 会議ではまず、副艦長であるメイからの状況説明から入る。最初に、太陽系全体の状況。どうも冥王星圏外の光星人が胡散臭い。ついでに言うとネーバルウイッチも胡散臭い。火種は太陽系外からもたらされるという事か。だが、夜明けの船は太陽系から火星を独立させる為に存在する。よって、太陽系総軍と光星人やネーバルウイッチが交戦状態になったとすれば、双方疲弊し火星独立派から見れば都合の良い状態にはならないか。
 次に火星の状況についての説明である。各都市船が、グリーンからイエロー、レッドまでの色分けが成され、この色がそのまま、火星独立派→中立→保守派の政党支配を表しているらしい。提案されたのは都市への寄航であったが、イエローの都市だった為少し心配だ。

 方針が決まった所で、ようやくプレイが出来る。再度ハンガーへ行って訓練。99まで技能を上げる。その際地球で起こった事件や、光星人の会話の情報が、文字のみで表示させる。地球大統領のジョージ・タフトは孫娘にメロメロであり、また、政治的にはどうやら火星の独立の気運に対して良く思っていないようだ。一方光星人は、どうやら太陽系侵攻を考えているようだ。奴らはウルトラマンなので、非常に怖い。ただ、巨大化して3分以上戦えるのだろうか。その点だけが謎。

 技能上げも終わったので、戦闘以外やる事が無くなった。ただし、上げた技能は時間と共に少しづつ減少するので、気が向いた時にちょくちょく訓練は欠かせない。

 そう言えば、メイとネリ以外、女性とはあまり話をしていない気がする。喋るニャンコと話したり、イルカに追い回されたりと、人外には異常にモテるのに・・・。まあ、ニャンコは可愛いからいいよ、ニャンコ。
 イルカが交換してくれと持ちかけて来た。イルカと呼んでいるが、本名はポイポイダーである。水族館時代、子供達が付けてくれた名前だそうだ。微笑ましい。その水族館は、太陽系総軍の誤爆により破壊され、仲間は全て死に、ポイポイダーは直後に独立軍入りしたそうだ。この意思の強さは素敵。
 交換は、「紅茶が欲しい」という事だったので、こちらは試しに「ポイポイダーの真珠」という、各キャラ1つしか持っていない固有アイテムを指定してみる。非常な貴重品なので、ダメ元である。ところがこれが成功し、アイテム所持しているだけで、航法技能+10、大人技能+20となった。大人技能に至っては、初期値が60だったので何もしないまま80代である。
 D3まで降りて、知らない人とも会話してみようかと思う。試しに何だか変な軟体動物と会話してみると、普通に会話しただけなのに相手の性愛が一気にゲージ半分を超え、怖くなってしばらく人間不信、いや、知類不信となる。

 その後、戦闘が続く。このまま続いても困るので、艦長、戦闘要員増やしてくれないかなー、と思う。オチオチ会話も出来ない。一度、戦闘が始まっていて、ハンガーへダッシュしそのまま希望号に乗り込もうとする寸前、ネリに「勝てると思う?」と話しかけられ、そんな暢気な会話してりゃあ勝てやしないよ、と頭に来て会話を打ち切ってそのまま出撃した程である。このゲームを開始して、初の自発的な会話の打ち切りだ。

 無事都市船へ入港。
 メイへのプレゼントとして、ポプリを2つ購入。
 また、食べ物のUMEBOSI☆も、安価な割りに高い疲労回復が見込める為、4つ購入。
 船に乗り込むと、新しい乗員が。
 あ・・・来栖銀河と、東原恵だ!なつかしい!元気だったか!何故ここに居る!という再会の会話は無く、また来栖は名前がクリサリス・ミルヒと変更されており、歳も取っている。しかも恵とは親子だと言う。不思議な物だ。

 疑問はさておき、会議では拿捕と決まり、何だか海賊のような行動を起こすらしい。
 ちょっとね、今まで一度も休息時間無しで、ずっと勤務中なんですが・・・。
 もっと色んな人と話したいので、艦長いい加減飛行隊に誰か配属してください。
 そんな気は更々無いようなので、不安になる。例えばDCルームでメイとラブラブになろうとした時、戦闘になったら相当被害出てからの出撃になる。
 悪くするとタキガワが戦死し、もっと悪くすると夜明けの船自体が沈む。ここまでやったら期限切れ以外のゲームオーバーは嫌だなぁ。

 ふとした弾みでコマンドを開いていると、MAKIへ人事変更を頼むコマンドを発見!
 これ、もしかして配置転換出来る?出来るみたい。ああ、出来るや。
 ただ、名前が暗くなっているキャラは威信点が足りないので変更出来ないらしい。自分より威信が低いキャラのみか。
 名前が暗いが民間人は、能力さえあれば配置出来る事を発見。
 現状居る人間はそのままで、空き部署へ移動させる。恵は看護士へ、来栖(クリサリス)は陸戦隊へ配属。
 問題はスネーク(ハリー)とマイケルだ。
 どちらも飛行隊へ編入可能だが、いかんせんスネークは威信が高い為、このまま私が戦闘に参加しない状態で威信を稼がれては困る。
 結果、マイケルを飛行隊へ。技能が20と低いのが難点なので、早急にやる気を上げる為にハチマキとたすきを渡し、自分の意思でどんどん訓練させるように仕向けよう。その間戦闘が起こったら、彼の分は私がカバーする。
 スネークは陸戦隊へ。未だに陸戦隊が何をするのかわからない。とりあえず現在の構成だと、陸戦隊長アキ、隊員がカオリ・来栖・スネークとなった。
 陸戦隊は、一体何をするのだろう。上陸作戦でもあるのだろうか。それとも体制側の都市に寄航した際に、襲撃されたりして、それを撃退するのだろうか。レールガンやスナイパーライフルやナパームはあるのか?いずれにせよ来栖とスネークが居るので安心だ。特にスネーク。

 配属決定後、おっとり刀でハンガーへ走って来たマイケルを待ち受けて会話ラッシュ。あんまり続けてもアレなので、メイと話したりして時折時間を置き、再度マイケルの下へ。ハチマキ、タスキと立て続けに渡す事に成功し、嬉しさもひとしお。

 戦闘を数回。また、メイと一緒に食事をしたりする。食事中に戦闘になるとハラハラだ。何しろ中断出来ないので、食事が終わるまで仲間の無事を祈るのみ。特にマイケル。
 たまに訓練をすると、どうやら光星人が太陽系への侵攻を決めた模様だが、まだ冥王星との交戦にはなっていない。対して地球大統領ジョージ・タフトは火星への出兵を決意。

 都市に入港。空から人が降って来たらしい。船に乗り込んでしまった。どうやら私と同じ存在で、誰かがプレイしているという設定らしい。女目当てのようなので、ちょっと困惑する。しかもいい男だ。名をオーキ・マイトと言う。船に戻ったら、陸戦隊に入れてしまおう。
 都市で珍しく、初の船員発見。ニャンコポンという、コスプレ好きの人類女性型サイボーグだ。たまにガンパレの服を着て船内をうろついているが、何だか話しかける機会が無くてそのまま交流が無い。試しに声をかけてみると、逃げられてしまった・・・。

 公園で昼寝したり本を読んだりして、リフレッシュした気分で船に戻ると作戦会議。何故か地球と金星が交戦状態になっている。また、ネーバルウイッチも戦闘を開始している。不気味な光星人はまだ動き出していない。
 火星衛星の動きも気になる所だ。中立に転んでいる。至近距離の衛星を敵に回すのは、本位では無いな・・・。
 マイトを陸戦隊に配属して、一安心。しかしそれにしても、寄航以外一度も休息が無いというのはどういう事か。艦長であるエリザベスの能力が低いのか、それとも航海士達に問題があるのか。普段足を踏み入れないブリッジに、ふらりと入ってみる。

 誰もが目にすると思うのであえて書かなかったが、とにかくヤガミがよく倒れる。密かに奴は、看護されるのが好きなのではないかと推測。いわゆる看護士、女医マニアという奴だ。変態である。昔私は実際に看護士の女の子と付き合っていた事があるが、夜勤明けでフラフラか、飲み会で酒飲んでフラフラかのどちらかである。患者の介護で男の体にも慣れている為、ウブな所など全く無い。強いて言えば、看護学生時代はまだ可愛げがあるが。

 話が逸れた。今深夜なので、思考がそのまま流れ出して来る。
 ブリッジにはヤガミが居て、猛烈に訓練している。多分この調子でやって、戦闘に入って、疲労が蓄積し、戦闘終了後も仕事して、訓練して、の繰り返しで休む間が無いのだ。最も脳を有効に活用する為には適度な睡眠が必要なのだが、ヤガミは頭が良いのにその事については知らないらしい。
 他に、白いスーツを着たアイアンが居る。例のイタリアンマフィアである。あ、この人ブリッジ要員なんだ、と今頃気付く。更にイルカのポイポイダー。艦長のエリザベスとは、入れ違いになった。そして今正に、入り口に向かって疲労困憊して歩いてくる人類女性が居る。試しに話しかけてみよう。うわ!この瞳はやばい!
 名前はミズキ・ミズヤ。水測長をやっている。歴史を云々という話をする。あー、文学系かー。しかも歴史好きかー。私と趣味一致。しかも好み。ごめん、メイ。ダメだ、誘惑に勝てない。
 立て続けに2回目の会話。
 「気をつけた方がいいよ。登り坂の次は下り坂って言うから。」
 開口一番にそれかー。
 登り坂の上には空があり、その向こうには果てしない宇宙が広がっている、と自分に言い聞かせる。
 とりあえずポプリをプレゼントし、疲労を下げてあげる事にする。
 この後、物凄い罪悪感に悩まされ、メイにもミズキにも話しかけることが出来なくなる。

 D1エレベーターホールで暫し放心。
 こんな時は、訓練に限る。
 丁度第二種戦闘配備が発令され、いつでも出撃する準備を整えておく。
 思った通り第一種に切り替わり、戦闘突入。
 私とタキガワ、マイケルの三枚壁なので、戦闘が非常に楽。
 私が魚雷を打ってダメージを与えた後、残りの2人がとどめを刺して行く。
 これはこれで、楽々勝てるけど、美味しい所全部持っていかれてるんじゃ?
 あ、魚雷が無い。何だろう。少ない。
 仕方ないので接近しながら機雷をばらまき、なるべく近接戦闘に持ち込もうとするが、上手くレンジに入らない。
 シールドマックスが必要かな。だが、シールド展開して1ターン過ぎれば、もうマイケルとタキガワが敵を全滅させているだろう。
 あっけ無く戦闘が終わり、帰還。
 魚雷が無いので整備パネルを覗くと、希望号の魚雷がゼロになっていた。
 マイケルとタキガワの機体には魚雷があるので、奪ってこちらに装填してやろうとするが、それは不可能だった。
 わかった。3人にしたので、減りが早いんだ。
 しかも、最も使い易く威力も高い魚雷を選択する為、自然3人同じ装備となる。
 仕方なく短魚雷を装備。距離は何とかなるが、寿命が短いのがネックだ。

 この後、3度立て続けに戦闘となり、激戦になる。特に最後の2戦は拿捕戦闘である為、敵を破壊してはいけないのだが、どうにも上手く拿捕出来ない。
 タキガワが次々に敵を下して行く。
 マイケルの操る士翼号が、悠々と海底を旋回する。
 私はただ、それを傍観するだけだった。

 いつの時代も、恋愛は人を狂わせる。

 都市船に寄航する。政府から逃亡するスイトピーを保護する。
 ゴスロリ系の少女だった。良かった、全く好みから外れてる。
 船に戻り、セーブして電源を落とす。

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