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支流からの眺め

新宿高速バス停分からない問題

 遠方への移動に高速バスが利用されるようになって久しい。新幹線に比べれば移動の速さや空間の広さは劣るが、料金を考えれば文句は言えない。むしろ駅での乗り換えの手間がなく行先まで直行してくれる点はありがたい。チケットはほとんどネット購入だが、買いやすさはJRと同等であろう(いずれにしても年寄りには使い勝手が悪いが・・)。ただ劣るのは、乗り場が分かりにくいことだ。
 最近、新宿から上高地行きの夜行高速バスを利用した。昔はヨドバシカメラの横から乗った記憶がある。今は新宿バスタに移動したようだ。要領を得ないので余裕をもって新宿南口に向かいバスタに着いた。待合は狭くひどく混雑していた。多数の行先が書かれた出発案内を見ると、予定時刻に上高地行きのバスが掲示されている。これで一安心。20分ほど時間をつぶして少し前に指定のターミナルに出向いた。
 ところが、QRコードを提示しても通過できない。「そんな・・、だから紙の切符がいいんだ・・」と当惑していると、「お客さんのは2号車ですから、発車場所はここじゃなくて西口です」とのこと。言われて改めて見ると、確かにそう書いてある。見落とした(思い込んでいた)のだ!残り時間は5分。バスは待ってくれない。このままでは予定が全てご破算となる。そう思えば走るしかない。
 エスカレーターを声掛けながら駆け下りてバスタの外に出た。幸いにも甲州街道の信号は青になったばかりだ。その先を西に下ると信号があるが、それもちょうど青になってくれた。昔の発車場所あたりだろうという土地勘はあった。走り続けてスバルビル向いのバス停に滑り込みセーフ。係員にせかせられて車内の席に。久しぶりの5分の全力疾走は応えた。交感神経の高ぶりか、寝付きは悪かった。
 帰りも上高地のバスターミナルは大混雑だった。1番から4番の乗り場があるが、どの行先にも新宿が書かれていない。係員に聞くと(他にも聞いている人あり)10分前にこの辺に来るようにと。行ってみるといつの間にか臨時のバス停が立っている。指示された列を進み安心していると、再び2号車は別の所へ行くように指示あり。走らなくても間に合うが、案内が必要な場所にバスは待っていた。

 新宿の高速バス停は分かりにくい。西口を出た広い発着場からは出ない。だからバスタができたのはよかった。厄介なのは、「新宿駅西口都庁大型バス駐車場」だ。名称と異なり西口からすぐの所にはない。地下道を歩いて10分かかる。しかも建物の下なので、平置きの駐車場と異なりバスの姿はすぐには見えない。入口の案内板もあるが、地味で字も小さくて分かりにくい(サムネイル参照)。
 歩いてくればまだしも、車で来ればもっと混乱する。周りは似たような道路と巨大な建物が林立していて、現在地が分からない。案内図には京王プラザ、住友ビル等が書かれているが、今横にあるビルが何ビルか名前はどこにも書かれていない。新宿西口の車道は2階建てになっているので、左折と言ってもすぐには曲がれない。ウロウロしているうちに時間が来てしまう。
 多少の改善策はあろう。まずは名称を都議事堂下駐車場や都庁下駐車場にしてはどうか。案内板はカラーにするとか、バスの絵でも描いてはどうだろう。場所の特定方法も、都議会議事堂下という方が分かりやすい。また2号車問題は、こちらの不注意は認めるが、それにしても不親切だ。出発案内に何か注意書きがあってもよさそうである。同じ目に遭った人もいるに違いない。

 教訓:新宿の高速バス停は入念な事前調査が必要である。2号車は発車場所が異なることがある。要望:何事も利用者目線で考えてもらえるとありがたい。感謝:それにしても、バスの運転手さんはキツイ仕事だ。40名もの乗客の命や予定を預かりつつ、安全運転と乗客サービスに励む。夜間運転、長い渋滞、狭い道幅にも、体調や気分がどうこうとは言っておれない。プロ精神に感謝である。

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