私の滅多とない日度
今日3/30日は花沢類の誕生日とされています。何か二次小説でも書こうかな?と思いながら良い
って言うか、せめて人さまに読んでいただいても恥ずかしくないものをと思っていたらば。
構成はまぁまぁ。だけどうまく文が繋がらなくて夜もう一回書くかと早くに起きた今明朝断念。
「もぉーなにやってんだか私 ///」と思いながら窓から空を見上げたら満月。そういやブルームーンだった。
エルビス・プレスリーさんの曲名としても有名ですからご存知の方も多いと類推。
滅多とないラッキーな出来事に遭遇するという意味でも使われるそうですよー。
と言うのもひと月の中で2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶのですから。
満月は29.5日に一回巡って来るそうです。一年を365日とすると一月は平均30.416日。となれば・・・。1日と30日、あるいは2日と31日に見ることしか出来ないのでは?
で、一回「ブルームーン」があると次は≒2年5ヶ月後、2012年8月31日。これは貴重ですよね。
もっとゆっくり鑑賞すれば良かった。
当地では昨夜舞った雪が家の屋根や、屋根が無いところに停めてある車にうっすらと降り積もっていました。
木にもよりますが、当地の桜は4~5分咲き。なのに時ならぬ積雪。そして空は「ブルームーン」
自然は何と洒落たことを時々用意してくれるのでしょう。
で、今日は最初に書いたように花沢類の誕生日ですし・・・。
そんな連想に添って書いた文・・・
寝起きの悪さをよく知っている人間ならば「朝起きるのは極端に苦手なはずなのになぜ?」と思う早朝、
花沢類は「珍しい日になった」とつぶやきながらガラス越しきれいに刈り込まれた庭を眺めていた。
種明かしをすればどうってことない、夜からずっと起きているだけ。とは言え本来夜もすぐに眠気がさす類が夜更かしをしたこと事態珍しい。
「ヤダな。今日オレはまた一つ年を取ったんだ」
3月も終わる30日生まれ。桜が咲きかけているのは不思議ではないけれど、桜越しに見えるブルームーンの満月と、季節はずれの寒気がもたらした離れの屋根にうっすらと積もった雪が明るい月の光に照り映えているのは思えば不思議な光景だ。
そういうことを行きつ、戻りつ考えながら大きく猫のように伸びをする。もしかしたら「ように」などいらない言葉なのかもしれない。
なぜなら類の前世は猫だったし、猫だったときの記憶を完全に残しているから。
類の前世は真っ白でスマート。バイアイと言われる左右で色の違う金色とブルーの瞳をした猫だった。
たいそう裕福な家で飼われていたのだけど、窮屈な飼い猫家業が嫌で逃げ出した。
フイっと出た時は開放感で一杯だったけれど、何も食べず3日。さすがに空腹を覚えた。普段は鳴く前に先回りしてエサをもらう生活。
仕方ない。何か捕獲するかと人間のように考えるまでもなく本能でえさを草むらに探しに向った。
と、何かが動いた。ネズミか?殺戮は好きではないけれど、何かおなかに入れないとそろそろ自分の生命に関わることも本能が知らしめる。
よし狩るぞと草の生い茂った中に入る。
その途端、「シャァー」と威嚇音が聞こえた。全身が危険を察し総毛だった。蛇が攻撃体勢を取り今にも飛びかかろうとしている。
猫の攻撃は前足。敏捷に目指す獲物の頭部を叩き、ひるんだ隙に噛んで倒すべく猫(類)も体勢を取った。その瞬間、「危ない!」と声がする。
見ればそこらに落ちていた棒切れを手に取り、注意を自分に逸らし、飛びかかろうとする蛇の頭部を攻撃する少女が見えた。
人間が何より怖い上に2.3度頭部を叩かれついに攻撃より逃げることを選び蛇はスルスルと草むらのより奥へと逃げていった。
「良かったね、猫ちゃん」と言いながら少女に抱きしめられた。普段なら強く抱きしめられるは苦手。
フイッと腕から逃れるところだけど琴線に触れる声に動く気がなくなった。
長い間歩いて疲れていたのもあったのだろうけれど、猫(類)にとって聞き心地の良い音(声)だった。
彼女に連れて行かれたのはすき間風が通るうえ、雨漏りまでする粗末な、3日前に住んでいたお屋敷犬、デーモンの小屋と広さ、作りともにそっくりな納屋(家)だった。
そんな納屋(家)に何と猫(類)は住み着いてしまった。
なぜなら少女に寄り添って毎日至福の睡眠が取れたし、少女がどこからか工面してくる牛乳が美味しかったから。
少女は猫に類と言いう名前をつけた。身寄りがいないところが似ている、似たもの同志の集まり=類という意味だったのだ。
少女の名前は筑紫(つくし)。親に早くに死なれ、今は一人生計を立てていた。
そんな筑紫(つくし)に飼われ始めた猫(類)。
元々物欲などは無いし、一日の大半は寝ているのだけれど、自分が気に入った安住の地、
お気に入りの場所を見つけそれからの猫(類)は日々ずっと幸せだった。
なのに自然の摂理、猫と人間の寿命の差を超えることはさすがに出来ず、猫(類)は先に世を去った。
しかしながら猫の持つ能力、7生(しょう)はちゃんと残されていた。
猫は恨みを持つ相手に7生祟(たた)ると言われるけれど、言い換えれば猫はこの人間と定めた相手には7生寄り添う。
猫(類)が先に世を去ってほどなく今度は筑紫が長年の無理がたたったのか、かわいがっていた猫(類)がいなくなって心が折れていたのか、敗血症に罹り若くしてこの世を去ってしまった。
それからン年。
猫(類)は前世、猫の記憶を持つ人間として、飼われていたものの逃げ出した裕福な屋敷の一人息子、
「花沢類」として桜の咲く頃、3月30日に生まれた。
その9ヵ月後、筑紫もまた生まれ変わり、牧野つくしと命名された。
その二人が再び見(まみ)えたのは十数年後となったのだけど、前世の記憶がある類は一目見ただけで本能ですぐに筑紫(つくし)がわかった。
お互いの種がたとえば猫と人間のように違っている時は仕方ないけれど、7生寄り添う中、同じ種として生まれたら必ず添い遂げる。
やがてつくしの名前が同じ高校で明らかとなり、猫の本能の正しさを類は確信する。
「牧野つくしは筑紫の生まれ変わり。」
「覚えていなくても大丈夫。オレがみんな覚えているから。同じ命のサークル。ホモサピエンスという種に生まれついた。再びの縁(えにし)必ず添い遂げたい」
類は深く思った。
=おしまい=
※ブルームーンの今宵、エルビス・プレスリーさんの「ブルームーン」聞いてみたいなーと思われた方いらっしゃいましたら
Elvis Presley Blue Moon
http://www.youtube.com/watch?v=yLfTjTLnVIo&feature=related
← 囗ρ(^ー^*) 検索してみてくださいね。
きのう3月29日の閲覧数:582PV ご訪問者数:166IP
順位:1,387,177ブログ中9,571位でした。
いつもご訪問いただきお読みくださる方、初めてお立ち寄りくださった方、ありがとうございます。
今日も良い日をお過ごしください~♪ よければまた遊びにいらしてくださいね(*⌒ー⌒ *)
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エルビス・プレスリーさんの曲名としても有名ですからご存知の方も多いと類推。
滅多とないラッキーな出来事に遭遇するという意味でも使われるそうですよー。
と言うのもひと月の中で2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶのですから。
満月は29.5日に一回巡って来るそうです。一年を365日とすると一月は平均30.416日。となれば・・・。1日と30日、あるいは2日と31日に見ることしか出来ないのでは?
で、一回「ブルームーン」があると次は≒2年5ヶ月後、2012年8月31日。これは貴重ですよね。
もっとゆっくり鑑賞すれば良かった。
当地では昨夜舞った雪が家の屋根や、屋根が無いところに停めてある車にうっすらと降り積もっていました。
木にもよりますが、当地の桜は4~5分咲き。なのに時ならぬ積雪。そして空は「ブルームーン」
自然は何と洒落たことを時々用意してくれるのでしょう。
で、今日は最初に書いたように花沢類の誕生日ですし・・・。
そんな連想に添って書いた文・・・
寝起きの悪さをよく知っている人間ならば「朝起きるのは極端に苦手なはずなのになぜ?」と思う早朝、
花沢類は「珍しい日になった」とつぶやきながらガラス越しきれいに刈り込まれた庭を眺めていた。
種明かしをすればどうってことない、夜からずっと起きているだけ。とは言え本来夜もすぐに眠気がさす類が夜更かしをしたこと事態珍しい。
「ヤダな。今日オレはまた一つ年を取ったんだ」
3月も終わる30日生まれ。桜が咲きかけているのは不思議ではないけれど、桜越しに見えるブルームーンの満月と、季節はずれの寒気がもたらした離れの屋根にうっすらと積もった雪が明るい月の光に照り映えているのは思えば不思議な光景だ。
そういうことを行きつ、戻りつ考えながら大きく猫のように伸びをする。もしかしたら「ように」などいらない言葉なのかもしれない。
なぜなら類の前世は猫だったし、猫だったときの記憶を完全に残しているから。
類の前世は真っ白でスマート。バイアイと言われる左右で色の違う金色とブルーの瞳をした猫だった。
たいそう裕福な家で飼われていたのだけど、窮屈な飼い猫家業が嫌で逃げ出した。
フイっと出た時は開放感で一杯だったけれど、何も食べず3日。さすがに空腹を覚えた。普段は鳴く前に先回りしてエサをもらう生活。
仕方ない。何か捕獲するかと人間のように考えるまでもなく本能でえさを草むらに探しに向った。
と、何かが動いた。ネズミか?殺戮は好きではないけれど、何かおなかに入れないとそろそろ自分の生命に関わることも本能が知らしめる。
よし狩るぞと草の生い茂った中に入る。
その途端、「シャァー」と威嚇音が聞こえた。全身が危険を察し総毛だった。蛇が攻撃体勢を取り今にも飛びかかろうとしている。
猫の攻撃は前足。敏捷に目指す獲物の頭部を叩き、ひるんだ隙に噛んで倒すべく猫(類)も体勢を取った。その瞬間、「危ない!」と声がする。
見ればそこらに落ちていた棒切れを手に取り、注意を自分に逸らし、飛びかかろうとする蛇の頭部を攻撃する少女が見えた。
人間が何より怖い上に2.3度頭部を叩かれついに攻撃より逃げることを選び蛇はスルスルと草むらのより奥へと逃げていった。
「良かったね、猫ちゃん」と言いながら少女に抱きしめられた。普段なら強く抱きしめられるは苦手。
フイッと腕から逃れるところだけど琴線に触れる声に動く気がなくなった。
長い間歩いて疲れていたのもあったのだろうけれど、猫(類)にとって聞き心地の良い音(声)だった。
彼女に連れて行かれたのはすき間風が通るうえ、雨漏りまでする粗末な、3日前に住んでいたお屋敷犬、デーモンの小屋と広さ、作りともにそっくりな納屋(家)だった。
そんな納屋(家)に何と猫(類)は住み着いてしまった。
なぜなら少女に寄り添って毎日至福の睡眠が取れたし、少女がどこからか工面してくる牛乳が美味しかったから。
少女は猫に類と言いう名前をつけた。身寄りがいないところが似ている、似たもの同志の集まり=類という意味だったのだ。
少女の名前は筑紫(つくし)。親に早くに死なれ、今は一人生計を立てていた。
そんな筑紫(つくし)に飼われ始めた猫(類)。
元々物欲などは無いし、一日の大半は寝ているのだけれど、自分が気に入った安住の地、
お気に入りの場所を見つけそれからの猫(類)は日々ずっと幸せだった。
なのに自然の摂理、猫と人間の寿命の差を超えることはさすがに出来ず、猫(類)は先に世を去った。
しかしながら猫の持つ能力、7生(しょう)はちゃんと残されていた。
猫は恨みを持つ相手に7生祟(たた)ると言われるけれど、言い換えれば猫はこの人間と定めた相手には7生寄り添う。
猫(類)が先に世を去ってほどなく今度は筑紫が長年の無理がたたったのか、かわいがっていた猫(類)がいなくなって心が折れていたのか、敗血症に罹り若くしてこの世を去ってしまった。
それからン年。
猫(類)は前世、猫の記憶を持つ人間として、飼われていたものの逃げ出した裕福な屋敷の一人息子、
「花沢類」として桜の咲く頃、3月30日に生まれた。
その9ヵ月後、筑紫もまた生まれ変わり、牧野つくしと命名された。
その二人が再び見(まみ)えたのは十数年後となったのだけど、前世の記憶がある類は一目見ただけで本能ですぐに筑紫(つくし)がわかった。
お互いの種がたとえば猫と人間のように違っている時は仕方ないけれど、7生寄り添う中、同じ種として生まれたら必ず添い遂げる。
やがてつくしの名前が同じ高校で明らかとなり、猫の本能の正しさを類は確信する。
「牧野つくしは筑紫の生まれ変わり。」
「覚えていなくても大丈夫。オレがみんな覚えているから。同じ命のサークル。ホモサピエンスという種に生まれついた。再びの縁(えにし)必ず添い遂げたい」
類は深く思った。
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※ブルームーンの今宵、エルビス・プレスリーさんの「ブルームーン」聞いてみたいなーと思われた方いらっしゃいましたら
Elvis Presley Blue Moon
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