東葛総合法律事務所友の会

千葉県松戸市で"法律"をキーワードに集う市民の会

自白テープができるまで(布川事件・杉山卓男さん)2.12「ショージとタカオ」松戸上映会でお待ちしています

2011-02-04 23:50:25 | 日記
自白テープができるまで(布川事件・杉山卓男さん)


1.27に、松戸の東葛総合法律事務所でおこなわれた布川事件学習会で、杉山卓男さんが自白テープについて語っている部分です。

 桜井昌司さんの自白テープは改ざん。再審裁判でも大きく取り上げられました。
 いっぽう杉山卓男さんのテープは「清書」です。
 むろん証拠の改ざんは最近の検察絡みの事件でも話題になったように大問題ですが、実は警察官と検察官による取調べの全面可視化を法制化しようという動きに反対している人達が推し進めていこうとしている「一部可視化」のお手本のような録音がこの杉山さんの自白テープなのです。

捜査官はこう言います。

「こう聞かれたらこう答えろ」
「今まで調書にしてきたようなことを喋ればいい」
「わからないことは今のうち聞け」
「調書を読んで聞かせるからこのように喋るように」
「この前のテープは失敗したからもう一度やる」
「今日のはうまくいった」

つまりやっていないことをやったように自白させ、それをその通り喋らせる。
空想の作文を口で読み上げさせただけのものです。

しかも失敗すれば録音のやりなおし。うまくいくまで何度も繰り返させる。

元の原稿(自白調書)が真実でない以上、それをなぞって出来たテープに何の証拠価値があるというのでしょう。

しかし、残念なことに我が国の警察・検察はこういう可視化で良い、と言っているのです。

全面可視化、それも法律として明文化する。
えん罪の発生防止のためにぜったいに必要です。

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2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど
松戸市民劇場にておまちしています。
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