雨の京都に、カセットプレーヤーを買う。

そこ降る雨の京都を歩く。
傘もささずに、歩く。
五条から、四條へと、
そして、寺町を通って、錦へと。

御墓参りで、お参りを済ませたとたんに
雨が降ってきてしまった。
待ってくださったのであろうか、
それとも、
運が悪いのであろうか。
天気予報では晴れだったのに・・・・

でも、寺町の谷山無線で
中古ではあるがSonyのカセット　・・3esを1万5千円程度で買うことが出来た。
今となってはあまりカセットを聴くこともないのだが、
でも、それだけにカセットプレーヤーを作っているところも少なく、
作っていても品質は昔に比べてランクが落ちている。
で、買った。

雨の京都を
傘もささずに(傘を持ってきていなかったのでさせなかったのだが）
習えと帰る。

又一人去る

又一人、会社を去る。
この会社だから、仕方がない。　引き止めようがない。
何故なら、
僕も辞めようとしていたのPだから・・・

それが女性だから、寂しいものだ。
垢抜けた、人なのだが、
それだけに水が合わなかったのであろう。
そんな人が辞めるのは、やりきれない。

いつまで経っても、
この会社では変わらない、
この調子では。

彼女の様な人が辞めるようでは駄目だ。
辞めないような会社にならなければいけないのに、
これでは駄目だね・・・

何とか持ちこたえた？

会社の仕事で色々と有って、
僕自身、この仕事で良いか、
一生していって良いのか迷った。
しかも、辞表は何時出すべきか、なんかも。

辞表を出すならば、
ボーナスが出て、その評価についての面談があるが、
その時だ、と思った。
でも、思いとどまった。

もしも会社が僕を必要としていないならば、
僕から辞表を出さなくても、
あちらから言ってくるのではないか。
それからでも遅くはない。

そして、何よりも、
今年の始め、先生から頂いた、
仕事頑張るのよ、
と言う言葉を思い出し、我慢した。

正に我慢した。
瀬戸際で我慢した。　
そして、踏ん張った。
皮一枚の処で、踏みとどまった。

会社の会議の席でも
ひたすら謝るところは謝り、
平身低頭で望んだ。
言い訳も、ふてくされもせず。

何とか、残った、と言う感じだ。
まさに、皆様に、
先生と、神様とに、守られた、
護っていただいた、と言う感じだ。

感謝である。
僕にはなにも出来ないが、
感謝をする。
ひたすら、ひたすら・・・