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いじめ問題と教育委員会

2012-07-05 19:35:05 | 雑感
 ここ一両日、大津市での中学生いじめ自殺問題がメディアに取り上げられています。
同校が実施したいじめに関する生徒へのアンケート結果では、自殺練習の強制を含めていじめの有ったことが記述されていました。しかし同市教育委員会ではそれを取り上げることが無かったという件が話題となっています。教育委員会の言い分では「自殺といじめの因果関係が不明」「いじめの現場を見たという記述がなかった」「アンケート=事実とは言えない」といった内容でした。
 教育委員会はいつから裁判所になったのでしょうか?もしくは教育委員会の委員達は自分たちは裁判官だと思っているのでしょうか?いや、検察官かな?確実な証拠がなければ動かないという姿勢というか言い訳に私は唖然としました。
 教育委員会の目的は生徒達が安心して教育を受けることの出来る環境を確保する様に関係機関に指示したり協力依頼をすることではないのでしょうか?生徒達に不安が無いような学校生活をしてもらい、正しく成長が出来る様努めることでは無いのでしょうか?
 「推定の域を出ないから調査しなかった」・・・とんでもない思い違いです。教育機関を運営する人間にあるまじき言い訳だと憤慨します。それでなくても自分の意見が十分に言えない生地達が少なからずいるという事を理解していません。アンケートで自殺練習の強制について15名の記述があったそうですが、実態はこの何倍もあるのではないか(私でも)容易に察しがつきます。仮に事実が噂だけであったとしても、なぜ噂が起きたのかを見極め、真意を確認すべきと思います。
 裁判をしている訳ではありません。「疑わしきは罰せず」なんていう裁判用語は教育の場には存在しません。疑わしきは客観的・公平に調査することが大原則でしょう。公表するかしないかは時の首長の判断でも良いかとは思います。しかし、第一歩さえ踏み出せなかったこの教育委員会の存在価値はどこに有るのでしょうか?
 悲しいかな、同様の事なかれ主義はどこにも有ります。自分のミスや不手際を認めることを恐れて逃げようとする人や団体は数多くあります。政治屋、経済界人、メディア人、行政担当者、そして私たち一般国民などなど。そんな中で、自らの力量不足や誤りを素直に認め謝罪し、そして改めようと決意した人に対して、私たちは寛容の心と拍手を送りましょうよ、応援しましょうよ。
 教育委員会だけではありません。学校側はこのアンケートを実施した結果を受けてどのように動いたのでしょうか?この教育委員会の対応を見て、市長や市議会議員はどう感じどう対処すべきと思っているのでしょうか?大津市民はもっと声を大にすべきと思います。将来の大津市いや滋賀県、日本を背負っていくだろう生徒達が、こんな教育委員会の下で教育を受けていて良いのか否かを真剣に考えてほしいと思います。
 そう言えば、市長のコメントもまだ聞いていないですね。現市長も幼い頃にいじめを受けたと言っていませんでしたっけ。そうならいじめを受けている生徒達の気持ちも少しは理解できるでしょう。いまもいじめが進行中かもしれませんよ。もっと迅速にコメントを出した方が良いのでは?大津市以外でも似たような問題は潜在化していると思います。
 子供達の為に、大人達は勇気を出して正義を貫きませんか?子供達に「結局は先生も学校も教育委員会も市も誰も何もやってくれない。みんな自分の立場を守ろうとするだけで私たちの事を考えてはくれない」などと思われてはいけません。彼らが大人になって「人のことより自己保全だけをすることが正しい事だ」と思い込ませない様に、今の大人達がしっかりとした対応を求められていると思う次第です。
 以上この問題をTVで見た私の感想です。