道東を発見する旅 第3の人生

オルガン演奏、バッハ、小さなお人形

今日は自分の好きなピアノの世界について紹介させてもらいます。

オルガン演奏

毎朝、礼拝前に5分間、静かなチャーチに座り黙とうしながらオルガンの演奏を聴いていると、オルガン奏者(職員のボランティアが交代)の技量に大きな開きがあるのが分かってくる。

時々音を外す人は仕方ないけど、音の伸びがもう一つだという人やテンポが遅すぎる人、テクニックが必要なところで音が間延びしてしまいテンポがずれてしまう人など、人それぞれである。

その中に、とてもうまい職員がいた。どこがどうなのかと言えば、オルガンの音のツブがそろっていて、メリハリがよく効いていたのだ。5分間、オルガン演奏を聴いた後、全員で讃美歌を唄うのだが、その人の演奏レベルが高いせいなのか、オルガンに合わせて、皆、のびのびと唄っていたようだ。残念ながら、その人は忙しいのか1ヶ月ほどで演奏しなくなった。

自分もピアノをやっていた

以前、書いたことがあるが、北海道に行く前、自分も数年、ピアノのレッスンを受けていた。その頃は、ピアノの技術のうまい下手をどう評価するのか分からなかった。今は、何が大事なのかが見えてきたように感じる。

多分、ピアノを習い始めたときに、メトロノームで音のツブ(この表現でいいのかどうか分からないけど)をそろえる感覚が身についたかどうかが重要な要素なのだろう。

その意味で、その職員は学力優秀な人によくあるような資質を持っていたのかもしれない。分かりやすく言うとちょっとだけ発達障害?の部分があるのかなと思う。

バッハは凄い

礼拝では、たまに音楽礼拝という日があり、メッセージ(話)の代わりに音楽を聴かせてくれる。

2週間くらい前、大阪市内の教会の専属オルガニストという人がバッハの演奏を聞かせてくれた。お馴染みのバッハの「ト短調、小フーガ」で、朝早くから素敵な演奏を聴いて忘れかけていた感性を取り戻したような時間を過ごした。

以前、自分が習っていたピアノの先生が言っていたのだが、「普通、ピアノ曲は右手がメロディ、左手が伴奏のパターンであり、1音くらい違っても和音として、おかしく聞こえない」のだそうだ。

それがバッハの場合、メロディが右手、左手と次々に変化し、両手で構成される和音は完璧に計算されているらしい。だから、一音間違えて鍵盤を叩いてしまうとおかしな音になってしまうという。

小フーガの旋律が高音、低音と次々と変化し緊張感が続きながら曲が展開していく。バッハの凄さを知ることが出来たのもピアノを習った事がきっかけだ。

演奏してみて見えてくる心象風景

自分も北海道に行く前に数年間、ピアノを習っていた。1日1時間程度しか練習しなかったのであまりうまくならなかった。

しかし、演奏するようになり初めて見える心象風景があった。

最後の3年くらいはバッハのピアノ練習曲集を習っていた。曲想がどんどん変化していくプロセスを練習しながら、曲の完成度があがっていくたびに深い喜びを感じたものだ。

小さなお人形

そしてバッハ以外に、ピアノをやらなければ一生知ることの無かったチャイコフスキーの小品がある。これは、とても好きなジャンルだった。

その中でも子供のアルバムという作品集に収載されている「小さなお人形」という曲はとても愛らしい曲で一生懸命練習した。大げさに言うほどのこともない短い小さな曲だが「リズムの天才」と呼ばれるチャイコフスキーの独自の世界を伺わせる素敵な曲である

時々、Youtubeで、この曲のアマチュアの演奏を視聴している。基本的はピアノを習って2,3年という子供の演奏が多い。

最近、6歳の女の子の素晴らしい演奏がアップされているのに気がついた。興味のある方はぜひ、引用した動画を見てください。

自分が感動したのが最初の1例目です。後の2つは普通の年齢相応の演奏です。

新しいお人形
http://www.youtube.com/watch?v=92e1-5Xj8w8
推薦演奏会 6歳 女の子

http://www.youtube.com/watch?v=fb8OHRdkU6I
http://www.youtube.com/watch?v=ri9-Mfjm_4I

いかがでしたか。演奏者によって、こんなに違うモノかと感動されたことと思います。

因みに、この少女がどこの誰かは全く分かりません。だけど、動画をアップした人の動画リストから、この少女にはお姉さんがおり、お姉さんの後を追っかけながらピアノを練習している様子が見えてきます。

動画の中には2人で可愛く連弾をしている風景もあり、本人がメロディを弾いている姿を見ると、お姉さんを越えてしまいそうな勢いのようです。

このケースを見ていると、ピアノの上達には、才能以外にも環境が重要な要素になっていると思うのです。

良き指導者、本人の努力、それを認めてくれる大人の存在などなど、色んな要素が重なりあって、才能を磨き上げているように思います。

このまま成長して世界的なピアニストを目指してほしいものですね。

再びバッハ

先日来、そんな事をブログに書こうと考えていた。

2日前の礼拝で、いつもオルガンの演奏をしている女医さんがメッセージ担当だったのだが、その日は短いメッセージの後、「今日は自分の大好きな曲を演奏します。みなさん聞いてください」と言って、チェロの独奏を始めた。

曲はお馴染みの「無伴奏組曲」で、広いチャーチに美しいチェロの音が響き渡った。寝ぼけ半分だったが、うっとりしながらチェロの音色に聴き入ってしまう。

どうしようか!ピアノの練習を再開して、再びバッハの世界に戻ろうか、どうかを真剣に悩んでいる。

ピアノとトレードオフするなら、筋トレだけど、筋トレの時間も減らしたくない。

ピアノは一度始めると、なかなかやめられなくなるしと、真剣に悩んでおります。

 

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