道東を発見する旅 第3の人生

神戸で年越し、風邪で寝込む、ピーナッツホテル、1年3ヵ月、誰とも話せなかった人、ハラスメント

2019年最初の記事です。遅くなりましたが、新年おめでとうございます。

神戸で年越し

正月休みは、息子達と3人で新神戸駅すぐそばのシティホテルで年を越しました。

普段、3人そろって顔を合わせる事がなくなったので、どこかに泊まろうと思っていたのですが、なぜ新神戸駅のそばのホテルに泊まったかです。

亡くなった嫁さんが神戸市職員であった時期があり、その頃にそこのホテル近くのハーブ園とかレストハウスに職員割引で行ったことがあったのです。

今、住んでいる大阪市のダウンタウンと違って、神戸の三宮の繁華街から山側に歩いて行くとおしゃれな街並みが続いていてブラブラ散歩していると色々発見があったりします。それでそこを選んだのです。

年末は、街を歩きショッピングをしようと楽しみにしていたのですが、仕事の疲れがたまっていたようで、風邪をひいてしまいました。

風邪、発熱なし、咳と痰がひどい、倦怠感

30日にホテルにチェックインしたあたりから部屋に入るとゴホゴホ咳が出て痰が絡み始めてだんだんと身体がだるくなり、ベッドに横たわったまま動けなくなったのです。

発熱はなかったので病院には行きませんでした。

しかし、背中や腕、腰、膝など日ごろからトレーニングで痛めつけている筋肉や関節が、それを境に一斉に67歳になるご主人様に反旗を翻して関節痛、筋肉痛を発症して身体がだるくて何もできません。

幸い、夕食や朝食の時間になると、レストランに行き、食事はペロリと食べていましたが、残りの時間は部屋でジッとしてテレビを聴きながら横たわっているだけでした。

風邪は10年以上かかっていない

このところ、職場で若い人から「風邪をひかれることはないのですか?」とよく聞かれていました。

「もう10年くらいは風邪を引いた覚えがない・・・」と豪語していたのがお恥ずかしい限りです。

トレーニングのやり過ぎもきっと影響しています。マッスルアップで鉄棒を握って腰をスイングする運動をしているので、それで腰が痛かったり足がしびれたりしていました。

はっきり言ってしまうと「年甲斐もなく年齢不相応の激しい運動をしている」のが問題なので何が起きてもおかしくありません。

30日の午後からゴロゴロしていたのですが、一日半後の大晦日の夕方には随分楽になり、新年の朝は快調で迎えることができました。

元旦の朝は、息子たちは三宮の生田神社にお参りに行きましたが、自分は別行動で、かねてからの希望通りブラブラと散歩して午後はホテルのプールで小さな子供連れの若い夫婦数組と共にバシャバシャ泳いでいました。

全経過を通じて発熱はありませんでした。直接的な損害は、咳と痰でホテルの備え付けのティッシュペーパーの約3分の1ほどを消費したくらいですみました。軽くて良かったです。

ピーナッツホテル

さて、神戸の北野町界隈を散歩していると、とあるビルの前で若い女の子が数人、ワアワア言いながら写真を撮っています。

何なのかな、と思って近寄ってみると「ピーナッツホテル」でした。私は以前、ネットで見たので覚えていたのですが、息子たちは全く知らなかったので、ここでも「それは何なのか」を紹介しておきます。

以下、ホテルのウェブサイトのリンクを貼っておきます。

https://www.peanutshotel.jp/

スヌーピーをホテルのコンセプトに、3フロアを「IMAGINE」、「HAPPY」、「LOVE」とそれぞれテーマを設定し、さらに全18室すべて 異なるコミックをコンセプトにした客室になっています。

もちろん、きちんとスヌーピーの財団からのライセンス許可を貰って営業しているそうです。ホームページには書いていませんが、このコンセプトのスヌーピーホテルは世界中で神戸のこの1か所しかないそうですよ。

凄いのは全個室18室それぞれ違うコンセプトの部屋の写真が掲載されています。自分の好きなところを選んで宿泊予約するようになっています。

部屋の詳細ですが、具体的に書くと、たとえば4階の41号室はスヌーピーが小説を書くというコミックをテーマにして、部屋にはタイプライターが置いてあったり、42号室だと「宇宙旅行をするスヌーピー」というテーマで部屋の模様がまとめてあったり相応の小物が置いてあったりして凄く夢のある設定になっているようです。

いわゆるインスタ映えするのは間違いないようですね。

ネットで検索すると「緊急レポート:ピーナッツホテル神戸61号室宿泊」なるタイトルの記事がアップされているので興味のある方はご覧ください。

https://4travel.jp/travelogue/11390031

予約表を見ると3月末までの予約を受け付けていて、3月末までは満室です。しかし、1月の後半にはパラパラとキャンセルが出ているようで、それもオープンになっています。 

ホームページを見ていると、自分も思い切って5万5千の部屋に一泊してみようかなあ、なんて思ってしまいますが、きっと女性ばかりなので辞めておいた方が無難でしょうね。

神戸をちょっと歩くと、こんな発見をしてしまうんですよ。今回は、風邪をひいてしまったので仕方がないですが、また機会があれば行ってどこかに泊まりたいです。例えば港のそばとか・・・ですね。

以上、正月休みの話題はここまでです。前回、大人のピアノの話を書くと言ってましたが、これは先に延ばして、もっと面白そうなテーマがあったのでそちらに変更します。

なすびの懸賞生活

今から20年くらい前、テレビで毎週、「電波少年」という番組をやってました。自分も欠かさず見ていた人気番組で色々な企画がありましたが、この「懸賞生活」は凄く人気があったテーマでした。

確か「人は懸賞で生活できるのか」とかいうテーマで、ひたすら懸賞に応募して獲得賞金が100万円を目指すという事だったと思います。確か、途中で飽きられなうに、でしょうけど場所を韓国に移したりしてたと思います。

その主役が、なすび氏でした。一日200通以上ハガキを書いて、ひたすら懸賞に応募して、なすびさんが「今週は何が当たった、ワーイ」と素っ裸で踊って喜ぶという内容でした。

現在、そのなすびさん(顔が長くて顎がしゃくれているのでなすび)は、福島の原発被災者を元気づける活動をやっていて、その一環としてエベレスト登山に挑戦し、3回失敗した後、4回目に成功したというエピソードの持ち主になっています。

なすびさんのインタビューがネットに掲載されていますので、自分の驚いたところだけ引用します。

痛みを味わってこそ、人生の選択肢が増える タレント なすびさん

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190102-00000000-maiall-soci

以下、引用

アパートの一室に閉じ込められ、懸賞はがきを1日200通以上書き続ける日々が始まった。「服も食べ物も必要なら懸賞で当てろ」。裸一貫でスタートし、ドッグフードさえ食べた。でも、1年3カ月の懸賞生活で最もつらかったのは、誰とも話せない孤独だった

極限の状況で先のことは考えられませんでした。1秒生きたら、次の1秒を生きる。その積み重ね。一枚一枚はがきを書き続けた先には、懸賞が当たる喜びがありました。

――はがきを回収に来る番組スタッフに話しかけても無視された。裸で外に出れば逮捕されて家族に迷惑が掛かる。そう思うと逃げ出せなかった。生活の様子をテレビ放映されていることも知らされていなかった。98~99年に放送された番組は高視聴率を記録し、知らぬ間に有名人になっていた。懸賞生活の後には対人恐怖症になった。

自殺すら考えながら生きていたのに、それを皆が笑って見ていました。人間は不幸を笑う生き物なんだと思いました。人間への不信感が募りました。

引用終わり

感想

誰とも話せない孤独

番組が終了した時の感想を覚えていますが、とにかくハガキをいっぱい書くので忙しくてあまり考える暇はなかったとかいう事を言っておられたと記憶していますが、その時は番組関係者特にプロデューサーに対して遠慮しておられたのかもしれません。

今回、改めてインタビュー内容を読んでみて、ヒドイ状況だったことを思い知らされました。

最初、「1年3ヵ月の間、誰とも話せない孤独が辛かった」というコメントを読んだ時、自分は、勘違いして「話すことが出来ないから辛かった」と考えていました。

しかし、が、どうやらそれは間違いだったようです。

沈黙は喜びに通じる(自分の言葉)

何故なら、キリスト教では沈黙は非常に重要な宗教行為であり、無駄な会話をすることで神様からの英知を授からなくなる、と言われていて、以前ブログにも書きましたが、修道院では夕べの祈りの後は「大沈黙」の時間であり、他人と無駄な会話をすることが禁じられているのです。

沈黙の中で神の事を思い、神に祈りを捧げて自省の時間を過ごすのが大事であるとされています。

自分も、11月から一人暮らしが始まって2ヵ月になりました。

部屋にはテレビもラジオもなく、たまにYoutubeで音楽を流すくらいで平日の夜から休日はずっと一人で静かな時間を過ごしています。

今回、長い休みの日が続くので、誰とも会話の無いまま過ごす事への不安も感じていたわけですが、予想していた以上に気楽でとても充実して楽しかったのです。

ネットで検索すると、誰とも話さない時間が長くなると、社会生活上不具合が生じるとか書いてあったりしますが、自分の場合、まったくそんな事はありませんでした。

モラルハラスメント

そんな訳で「なすびさん」の感じていた圧倒的な孤独感、それは多分、Tプロデューサーに原因があり、モラルハラスメントに相当するものではないかと考えています。

なすびさんの感じた孤独は、会社でも中高年のサラリーマンが閑職に追いやられて業務上、必要な情報を与えられず周りからの厳しい視線を感じながらメンタルをやられていく姿に匹敵するものではなかったのか、と思います。

会社(上司)から、業務に必要な情報を与えられず持続して不安感を感じつつも、任務を遂行せざるを得ない状況に追い込まれていた。

もし、これと同じなら、なすび氏の抱えていた心の闇は、現代に通じて明らかになってきたハラスメントそのものでありそれがトラウマの原因になっていたのかもしれません。

従って、「誰とも話さない孤独」ではなくて「誰とも話せない孤独に追い込まれていた事」が辛い思いにつながっていたのです。

私は「なすびさん」に、遅くはない、今からでもハラスメントで告訴したらどうでしょうか、と提案したいのですけど、そんな訳にはいかないのでしょうね。

一人暮らしを始めた今の自分にとって、誰とも話さない孤独は、考え方次第で至福の時間になるという事を強調したいと思います。最後に修道院のホームページから沈黙の重要性のコメントを引用しておきます。

伊万里の聖母トラピスチヌ修道院のホームページより引用させていただきました。

https://www.imari-trappistines.org/%E4%BF%AE%E9%81%93%E7%9A%84%E4%BE%A1%E5%80%A4/%E6%B2%88%E9%BB%99/

沈黙

イエスは「人から出るもの、それが人を汚すのである。人のこころから邪念がでる。姦淫、盗み、殺人、姦通、貪欲、悪行、詐欺、卑猥、ねたみ、そしり、高慢、愚かさなど、すべて、人の内部から出て、人を汚す」と言われます。

これらの罪は言葉によって、媒介され、人を殺すことさえできます。

そのために古代から、修道生活の修業の一つは言葉の使い方でした。沈黙は言葉の正しい使い方、と説明されることもありました。

ヤコブは「言葉で過ちを犯さない人がいるなら、全身を制御できる完全な人です」と言っています。

 無意味な言葉が氾濫し、乱れた本性のままに話される言葉が人を中傷し、傷つけるとき、ベネディクトは人間の本来の高貴さに立ち返るように、指導します。

神と共に住まう沈黙のうちにいつもとどまるように一日の半分は、すなわち終課から、翌日のミサ後までの夜間の12時間は大沈黙と言って、わたしたちは全く人間と話さないのが原則です。

日中の12時間は共同生活と奉仕のために口を開きますが、基本は、必要なことを言葉少なく適切に話すように、と戒律は教えています。

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