トス小屋

中にあるもの。外にあること。

トンネルを抜ける

2013-05-19 | 
今シーズンはできれば月に1~2回釣りに行きたいなぁということで、18日に多摩川支流のU沢に出かけました。

初めて行く沢だったので、いつもより早めの朝5時前に起床!朝飯を軽くかき込んで(パン食だけど)「行ってきます」。
我が家からだと新青梅街道をひたすら西へ行くと奥多摩なので、地図もほとんど見ることなくラクチンドライブです。

この日のバックグラウンドミュージックは最近のお気に入り、先月ワゴンセール¥500で購入したエイモス・リー2008年リリースの3rdアルバム『Last Days At The Lodge』。

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2時間ほどで目指すU沢に到着して林道脇にスペースを見つけ車を止めて入渓。
朝、山深い沢に一人立って深呼吸するのは本当に気持ちいいものです。
その時点ではいつも「今日は良い型のが釣れる」って思ってますしね。川に近づいて魚影がささっと走るのを目撃しちゃったりすると今度はアドレナリンがババっと放出されちゃいます。

この日もそんな気分で午前中釣り上がりましたが、この沢で目当てのヤマメに会うことはできませんでした。

でもまた行ってみたいU沢。

深い緑の樹々の向こうの大きな堰堤からは霧状の飛沫が舞ってきたり。

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ふわふわに苔むした石に小さな花がいっぱい咲いていたり。

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見上げるとヤマフジが満開だったり。

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真っ暗で怖過ぎる隧道を歩いて抜けなくてはならなかったり。

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楽しく綺麗な沢でした。

肝心の釣りの方も午後ホームリバーとも言える秋川に移動して、小さいながらもヤマメが10尾ほど釣れて、ようやく暗いおでこのトンネルから脱出できました。





ソフィ カル 展

2013-05-06 | 観(美)
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原美術館で開かれている展覧会『ソフィ カル 最後のとき/最初のとき』を観てきた。

病気や事故や事件で突然視力を失った人々からその時に何が起きて何を見たのかを取材し、写真と短文で表現した「最後のとき」。
それまで一度も海を見たことのない人々が初めて海を見ている姿を、波音とともに映像で表現した「最初のとき」。

いずれもイスタンブールの人達が対象となっている。

「最初のとき」は、12の映像が同時に始まり同時に終わっていく。12人みな後ろ姿で始まりカメラを見据えた姿で終わる。
年を多く重ねているほど表情そのものは静かだが、感情は大きく動いているように見えた。

寄せて返す波の音だけが響く室内で、老いた男が海を見つめている映像作品をじっと見ている人の後ろ姿もまた作品のようだった。

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