2005年。
なばなを始めるよりもずっと前に、たまたま手にした雑誌でその存在を知った、楽天堂の千晶さん。
当時の私にとって、千晶さんが作られている場は憧れそのものでしたが、自分の住む世界とは違いすぎて近寄り難くも感じていました。
もし、その時に思い切って訪ねていっても、きっと気遅れして居心地が悪かったと思います。
それから10年以上の時を経て、やっとお目にかかれたのが去年の10月。
そして11月には、千晶さんのお話をお聞きする豆ランチパーティーを、なばなにて開催させて頂きました。
長らく憧れていた方のお話を、しかもなばなでお聞きできるとは、なんて不思議で有り難いのだろうと思ったものです。
(その時のようすはコチラ)
さらに、その時のお話の流れから、今度は私個人がなばなを始めるまでのお話をさせて頂くことになったのです。
今月始めはお正月休みだったこともあって、家族の写真など整理しながらじっくりと自分の成り立ちについて振返ってみました。
こんな機会でもなければ、意識して振り返ることって中々無いと思います。
そして昨日お話したのは、「そもそもどんな感じの子どもだったのか」から始まって、学生時代から若手社会人時代、家族からの影響とそれへの対応、その都度の自分の選択など。
自分のことで人様に話せるようなものは特に無いと思っていたのですが、皆さんがよく聴いてくださるお蔭もあって、話しながらもたくさん思い出すことが出来ました。
こうして自分の中に埋もれていた記憶に、今の視座から新しい光が当たって、それぞれの出来事に対する印象に少しの愛おしさのようなものが加わったのです。
話すこと、それから聴いてもらうことって不思議な力がありますね。次の会では、私は全身全霊で聴くことにチャレンジしてみたいです。
昨日、話すと同時に考えたこと。
私個人のことで言えば、2つあります。
一つ目は、あと1年でなばなが10周年を迎えますので、それを機に、これまでに蓄積した情報や知識を整理して、どなたにでもアクセスして頂けるような形に纏めてみたいと思っています。
これは、ある程度のボリュームになりそうです。
そして、ちゃんと役に立つものにしたいと思います。
もう一つは、これから先の働き方を考えること。
個人事業主ですから、死ぬまで何らかの形で働くつもりでいます。
そのために、自分が差し出せるもの、貢献できる場をしっかり確認していくことに、じっくり取り組みたいです。
私にとって仕事と人生は不可分ですが、その両面において、今がちょうどハーフタイムのような気がします。
じっくり作戦タイムです。
今日はちょうど、オーガニッククロッシングさんが来られる日で、お客さんが居られなかったこともあり、届けたい人に届けたいものを届けるにはどうしたらいいのか。
そんな答がなかなか見えないような話をしていました。
この辺りに、自分の後半の過ごし方のヒントが隠れているような予感がしています。