尼崎でのトーク&ライブを終え、一路長崎へ。
思案橋という風情のある通りに宿を取り、荷を解く間もなく、前夜祭の会場である「雲龍亭」さんに伺いました。
一口餃子の名店との事ですが、成型がどことなく大陸的で、焼き目が香ばしくてとても美味しい!
帰ったら、再現してみよう。
楽しい夜は深々と更けていきます✨
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一夜明けた朝。
小雨混じりの中、「長崎さるく」の集合場所である出島に向かいました。
「さるく」とは、まちをぶらぶら歩くという意味の長崎弁だそうです。
方言っていいですね!(^^)!
私たちが連れて行って頂いたのは、「丸山ぶらぶら思案橋~三昧の音もとめて花街巡遊~」というコースですが、ガイドさんオリジナルの解説にくぎ付けです。
日本が鎖国していた頃、唯一、世界への窓口となっていた出島。
この小さな一角には、とても大きな意味が秘められているのでした。
詳しくは、さるくツアーに参加して聞いてみてくださいね^^
また、今回初めて知ったのは、全国にたくさん祀られている稲荷神社の祭神がオホゲツヒメ(大気都比売)だというお話。
オホゲツヒメと言えば、蚕と五穀を司る神様です。
このエピソードについては、もっと詳しく知りたいと思います。
さるくツアーご参加の皆さんと、記念の一枚。
長崎には、やはり雨が似合うのでした。
この後、いよいよ本日のメインイベント、「第4回【SUNドラ】冬の陣@長崎」の会場である、長崎市図書館へ。
長崎市以外にも、壱岐や福岡からも、熱心な方たちが参加されていて、前日の尼崎とのコントラスト大です。
テーマは「すでに起こっている未来」
壱岐は、20年後の日本の姿を現しているそうです。
それが、人間らしく自由でイキイキしたものでありますように(ダジャレではないですよ)。
後半の大読書会での課題箇所は、井坂さんの新刊の終章「ドラッカーの基本的視座」。
読書会とは、課題箇所を読んで、気になったところ。
たとえば感銘を受けたり、疑問に感じたり、モヤモヤしたり。なんでも引っかかった所に線を引いて発表して、意見交換するというもの。
私もラインを引きましたが、1箇所に絞れませんでした。
強いていえば、ここかな。
何度も参加されている皆さんから、大きな刺激を頂いて圧倒されているうちに終了。
会の中では、前月に逝去された上田惇生先生に黙祷を捧げる時間がありました。
ご参加の皆様と。
新興善小学校の面影を残すロビーにて。
とても盛りだくさんで、何日分もの時間を過ごしたような気がします。
鬼塚さんご夫妻を始め、長崎の皆様、大変お世話になりまして、ありがとうございました。
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荒天の中のフライト、多田さんに頂いたプリントを頼りに、再び井坂さんの新刊に挑戦しました。
この2日の間に言語として、またそれ以外として頂いたもの。感じ?空気?そのようなもののお蔭なのか、ほんの数日前よりも言葉がストレートに入ってくるような気がしました。
気のせいではありませんように。
長崎空港からほんの2時間後には、自宅玄関着。
いつもはクールな我が犬も、この時ばかりは近寄れるだけ近寄ろうとします。
寄り過ぎー💦
「離れている時間距離が長ければ長いほど、会ったときの喜びが大きい」
どこかで多田さんのお声が聞こえたような気がしました。
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長崎から戻った翌日は定休日だったこともあり、ふたたび「経営者の条件」を読みました。
その中に「人の強みをいかす」という章があります。
現代社会=組織社会では、成果とは組織の外側にある。
そこに、組織に属する個人が、それぞれの強みを活かして、どんな風に働きかけていくのかが書かれています。
「なばな」という個人商店の外側にあるのはお客さまで、なばなスタッフである私は、お客さまに何をもたらすのか。
「まあるい食卓」という活動団体の外側にあるのは、参加してくれる子ども達や地域社会。そこに対して、スタッフ一人ひとりがどのように貢献できるのか。
「尼崎はたけ部」が外側に与える影響はどのようなもので、メンバーはそこにどんな風に関わっていけるのか。
「外側に対して、どんな貢献ができるのか」
ここに注目しすぎると、実際の身の丈よりも、ちょっと背伸びしてしまいそうです。
そこで、日ごろよく一緒に行動する人たち、私も含めた個人事業主やお客さま、友人たちの顔を思い出しながら、私が思う「それぞれの強み」を書き出してみました。
すると、自分のいる場を構成する人たち、みんなを含むコミュニティ全体が、とても豊かなものに思えるのです。
愛情というか愛着というか、そんなものを感じますし、そこに居る人全てが幸せであってほしいとすら思います。
私個人と仲良くてもそうでなくても、どっちでもいいです。
この場に居るみんなが強みを活かして協力しあったら、結構すごいことが出来てしまうんじゃないかと、素朴に信頼できる感じです。
ドラッカーがマネジメントについて語りながら言外に伝えようとしたのは、この世界に対する愛のある視点だったのではないかな。
「和をもって貴しとする」という道徳観を持つ日本人にとっては馴染みやすいもので、それを世界中で共有できるよう普遍化したのがドラッカーの経営学なのかも。
そこまで思うのはお国贔屓すぎるかも知れませんが、若い頃に出会った日本画の世界観にずっと魅了されていたというお話を思い出すと、どうしても無関係とは思えないのです。
言葉が十分ではありませんが、私の今の理解です。
さあ、私は自分らしさとみんならしさを大切にして、世界にどんな風に働きかけようか。
この視点をしっかり持っていたら、無駄に迷ったり苦しんだりせずに進めそうですね。
勇気りんりん。
もうすぐ春です🌸