「エディブル尼崎」住宅地の一角で始まった、手づくりコミュニティ畑の記録です。 土を介して広がる循環に思いを馳せて。

2017.10.28「EdibleCity」の上映を機に始まった、尼崎での自然農の実践です。オーガニックを当たり前に。

2019.6.9 公式活動⑮

2019年06月09日 | 日記

毎月第一日曜の公式活動ですが、今月は変則開催となりました。
今回は、畑での作業は少ないため、終わったあと持ち寄りで交流会をする事になりました。

まずは作業内容の振り返り。

1.春から長きに渡って楽しませてくれた、西5.6のエンドウ豆たちを片付けました。
種にできるのは無いかな?


2.葉物野菜の片づけ。
葉物はなかなか順調に伸びなくて、根っこも縮れ気味。。土はずい分と柔らかいのに、どうしてだろう。
種蒔きのあと、覆土が多すぎたり少なすぎたりしなかったのか。
アリもたくさん居ます。

3.玉ねぎ収穫。
これも長かったー
自然農にありがちな、小粒の玉ねぎたち。
そう思うと、淡路島で自然農で立派に育ててるのは、やはり名産と言われるだけのことがありますね!


玉ねぎガールズ✨


4.トマトとナスの苗。こちらは、今月末ころにポットに移すことに。
ナスは結局、発芽しませんでした。
しっかり丈夫な苗を育てるのは、簡単なことではないと分かりました。
種取りしながらたくさんの種類を育てている農家さんは、本当に敬意に値します。


さて!
作業はすぐに終わり、お楽しみの交流会。
今回も、ご馳走が並びます✨


「これはどうやって作ったの?」
「美味しいねー」

ひとしきり味わって、お腹が満たされたところで、それぞれの思いのシェアタイムに。
「何を期待するのか」
「成果は何か」
言葉にしてみることで、見えてくることがありそうです。

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「まずは収穫の喜びを大切に。
種から育てるのがベストとしても、それが難しくて苗を購入する場合にはどうするのがいいか」

「子ども達には、遠くにある農ではなく、身近な小さな農を見ながら育ってほしい。
そうすることで、農の大切さを肌身で理解できる人が増えると思う」

「最初は他の人のように畑に関われないことを気にしていたけど、あるとき、自分なりの関わり方で良いと思ってから気持ちが楽になって、それぞれの視点を楽しめるようになった。
植物を育てて収穫して食べるまで、みんなで共有できるのが一番だと思う。
畑にくると、身体を動かすけど元気になる」

「畑と関わり始めてから、生命を頂くということを意識することが増えた」

「近所の人との関わり、会話のきっかけになっている」

「畑に接することで、自分の行動が今まで思っていた以上に、自然界に影響していると実感する。
自分が土や水に対してしたことは、そのまま自然界に繋がっている」

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まだまだ会話は続きます。
一緒に手を動かして、同じものを食べて、思ってることを話し合うってとても豊かな時間です。
もっとたくさん作りたいと思います。

さて、今日の解散後には、美馬さんと朋さんが、トマト&バジル、ナスの苗を買ってきて、西5と6に植えてくれました。
また明日から、手分けしてお世話していきましょう。
今年も美味しいトマトにありつけますように。

※6/30(日)には、大豆種まきとトマト鉢上げをします。ご都合よい方は、ぜひ一緒にやりましょう~♪





2019.5.5 公式活動⑭

2019年05月06日 | 日記

汗ばむような陽気の一日。

畑の土が乾燥して、土ほこりが立ちそうです。
アリがたくさん巣を作っていて、今まで見なかった状況です⇒今後の経過を観察しましょう。


今回は、先月種を蒔いたトマトとナスを定植する予定でしたが、トマトが5/2にやっと発芽したばかり。ナスは、ほんの少し小さな芽が1本だけ出たところです。
この後、ぐんぐんと発芽してくれたら良いのですが、こちらも経過観察。
そして、植え付け時期に間に合わなかったら、苗の購入も考えないといけませんね。


今日の作業内容は、
*周囲の草との付き合い方「風の草刈り」について。
いわゆる「雑草」を敵視して、大きく刈ると、雑草は逆に勢力を伸ばそうと猛々しく大きくなってしまう。
なので、風が吹いたときに自然に揺れるところを鎌で撫でるように、軽く払う。
(↓ハハコグサ)


*オクラの種蒔き
オクラは一本だけで地植えすると、のびのびと大きく育ちすぎるそうです。
東6の畝に7か所、種を3粒ずつ植えました。


*東4の畝に、足跡のような穴が。
平らにしてから、菊菜の種をまきました。


*キャベツとエンドウ豆を収穫。


大粒のグリーンピースに見えるのは、育ちすぎたサヤエンドウだそうです。
サヤは固くなってしまいましたが、豆が本当に甘くておいしいかったです!
エンドウ豆は、あと少し収穫できそうですので、次に行かれた方はお楽しみくださいね。


*西1,2の玉ねぎ。しっかりしてきました。
畝の土をほぐす時は、根を傷つけないよう、周辺に移植ごてを入れましょう。

*お隣の紅葉の枝を剪定して、カットしたものを、畑に置きました。
緑に覆われると、やはりほっとしますね。


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みんなの畑の公式活動日は、毎月第一日曜の午後ですが、来月は日程が変更になりそうです。
facebookページをチェックしてくださいね。

 


2019.3.10 公式活動⑫ 

2019年04月07日 | 日記

小雨混じりの寒い一日。
参加者は佐藤さんと金岩のみ。覗きにこられた斎藤さんと、ほんの少しなり始めた豆を収穫しました。


松岡さんには、遠く篠山からボランティアで教えに来て頂いてるのに、とても申し訳ない状況。
いつもの活動日(第一日曜)から、一週間遅れての活動だったこともありそうですが、次回からどうするのが良いのか、皆さんと話し合いたいと思います。
雨だったこともあって、ほとんど立ち話程度で解散となりました。


2019.2.10 公式活動⑪ 「みんなの畑」

2019年02月13日 | 日記

11回目の公式活動日。
この日は当初、畝の一か所を使って種を蒔いて苗作りをはじめる予定でしたが、この時期はまだ、ビニールマルチなどの寒さ対策が必要なため、種まきは来月にして、今回はその準備として土作りをする事になりました。
土作りと言えば、去年の4月にも、ポットで苗を作った際に土の配合をやりましたね。

今回の土作りは、バーク堆肥と、真砂土、燻炭を、5:1:1の割合で混ぜて作りました。

バーク堆肥とは、樹皮を発酵させたもので、土をふかふかにするそうです。
池田市の華遊さんのバーク堆肥は、剪定枝を発酵させたもので、余計なものが混ざってないとの事。
粗目の振るいにかけて、大きなガラを取り除いて使いました。


続いて真砂土も振るいにかけて。


最後に燻炭を。
燻炭とは、稲のもみ殻を燻して炭にしたもので、土壌改良効果があるそうです。


最後に肥料として、竹パウダーボカシをぱらぱらと。


これらを良ーく混ぜ合わせて、土のう袋に入れ、肥料焼けを防ぐための期間として、植物を植えるまでに2週間ほど休ませます。
次の活動日は3/10ですから、余裕がありますね。

この後は、先月、春山さんが持って来られた落ち葉を、通路に混ぜ込んだり、




畝の表面の硬く膜のようになってる部分を、ランダムにほぐしたり。


この、「ランダムに」というのが大切で、ストレートにまっすぐ、水の通り道を作るのではなく、ジグザグに、深さも浅いところと深いところを自然環境に倣って作ることで、本来の自然な環境を再現するとのこと。
また、畝を山と見立てると、通路と畝の境目は、里山に当たる部分で、ここの通気を良くすることで、山の土の中にもよい影響をもたらすことができるそうです。
それぞれの持ち場、居場所でできることが、色々ありますね。

今回の作業はここまで。
ぐっと引いて、建物を入れて皆さんと記念撮影。
この眺めも、これから変わっていきそうです。




↓ これまでの流れで、松岡さんが作って下さった、次期の作付表です。


来月からの種蒔きに際して、このままで行くのか、もう少し種類や割合を変えていくのか。
考えるのも楽しみですね!

↓ 参考資料。川口由一さんの赤目自然農塾で作成された作付表です。

赤目自然農塾、私も10年ほど前に1年間通いました。
お米や麦も作って、楽しかったなあ(^_-)-☆




2019.1.6 公式活動⑩ 「みんなの畑」

2019年01月06日 | 日記

新年明けまして、一度目の公式活動日。
活動スタートから数えて、10回目になります。

前回の定例活動日(12/2)より、畝の呼び方を統一することになりました。
東西の、1が建物側で、6が道路側。

そして、こちらが今朝の畑の様子です。


今日の作業内容は、以下の通り。

*西の5.6のネットを外して、エンドウ類に支柱を立てました。
エンドウ豆の足元をよく見ると、ほうれん草が。


ネットの中が温かいせいでしょうか、すでに抽苔してるものも。


*西の3.4、東の5.6の葉物野菜の間引き。
びっしり発芽してます。


↓ 間引く人たち(笑)


間引いたあと、筋と筋の間に米ぬかを蒔きました。
これは、今居る野菜のためというよりは、次に植えるものたちのため。


ここで一つ大切なことを教わりました。
これから地温が下がってくると、土の中の微生物の働きが鈍くなって、肥料が分解されず植物の栄養として使われにくくなるとか。
なので、今いる野菜の負担にならないように注意しながら、少しずつ土に肥料を入れて、時間をかけて地力を高めていくのだそうです。
その点、化成肥料は最初から吸収されやすいように作られているので、植物が大きく育つのですが、窒素過多などの弊害もある訳でして。
やはり、自然の中の生物のリズムを尊重するのが、全体にとって良いことのように思えます。

(注:この点について松岡さんよりコメント)
「肥料の事で正確に言うのは難しいのですが、米糠などの有機肥料は微生物が無機物に分解してやっと根が栄養として吸収出来るので、無機物の化成肥料とは違い、有機肥料は寒いと効きにくいのです。 話したかった筋としては、次作が根物や、豆科などの場所、は今育てている作物がゆっくりでも健康に育つ程度の追肥に留めておくと良いです。と伝えたかったんです。他方で、果菜類や葉物は肥沃な土の方が良いので、収穫間際でも追肥しても良いと思っています。
一気にドバッと肥料をあげると、根が肥料焼けを起こして病害虫の元になるので、少量づつあげて、観察すると良いですね。その方が学べる事も多いし、楽しめると思います♪」

西の1.2の玉ねぎの上にも、防寒と施肥を兼ねて、燻炭を置きました。

*人参の収穫。
肩が張って、いかにも大物の予感がしますが、


抜いてみると笑ってしまうような見掛け倒しでした(笑)


唯一、なおちゃんが抜いたのは、形も大きさも充分な感じでした。


今日、収穫したのはほとんどが形が不揃いですが、土の状態がよくなるにつれて、すっきりとした姿になってくるそうです。
めざせ、美人参!

*とうとう、トマトも片付けました。
株を抜いて、ほとんど青いままのトマトを収穫しましたが、結構な量です。


あとは、それぞれ手が空いてる人が、通路の土をほぐしたり。
スコップが、だいぶ深くまで入るようになりました。
土の中のレンガやブロックが見つかったら、畑の外に置きましょうね。

それから、来春からの作付について少し相談しました。
ざっくり決まった内容は、
・大豆の作付を増やす
・苗は、畝の一か所を育苗場として、種からみんなで育てる
育てたいものは、藍、ズッキーニ、トマト(大・小)、キュウリ、オクラ、ピーマン、シシトウ、紫蘇、モロヘイヤ、葉物野菜、人参など。

そして、来月の公式活動日には、
・草や材木チップを持ち寄って、マルチする
・苗を育て始める
大体、こんな感じのお話でした。

これから、この畑で初めての春がくると思うと楽しみです。
今いる草はスギナなど、荒地に多いものですが、これも顔ぶれが変わってくるそうです。
畑のお手入れと観察が、ますます楽しくなりますね。