読書で別世界にいくつもりが

現実に照らし合わせて、考え込んだりする。
それでも、生活を多少なりとも、客観的に見ることができる。
他人事のように、自分をみることができれば、そんなに自己中にはならないよね。

「理由」宮部みゆき
たぶん以前読んでいる。
読み直してみても、やっぱり面白い。
お金儲けや、家族にいい顔をしたい男というのはどこにでもいる。
尊敬されて、大事にされて、「すご～い、おとうさん」と、家族に言われたいらしい。
それはいいんだが。
一人で、つっぱしりすぎるんだなぁ、彼らは。
家族は、何かを一方的にしてほしいなんて思ってないのに。
家族会議、したことある？
同じ箱舟に能力のある船員がのっているのに、船長が独断で航行するなんてもったいない。
謙虚は、卑屈でもなんでもない。
人を使える能力は、リーダーとして必要な事。
人を認めること、できない奴、どこにでもいるな。
小糸家なんてそのものだ。
八代は、自分をよく解っていて家庭は持てない、子供も無理って知っている。
だけど人は一人では、生きていかれない。
なんらかの関わりを持ってしまう。
そうして、事件はおきたんだ。
だけど、どうして？
どこかで、どうにか、なったのに。
どこをどうしたら、人は破壊に向かわないんだろう？