TORAとSAKURAとケ・セラ・セラ

人見知りな愛猫とのマイペースな生活

還暦富士登山!! 

2024-08-19 | どこかへ
10ヶ月振りの投稿です!

酷暑続きの日々に、地震や台風・・・
なかなか穏やかな日々、とはいかないものです。

今年の3月頃、友達夫婦が富士登山に行くという話を聞き、
「私も行く~!」と勢いで言ってしまった。
ちょうど還暦のタイミングだし、今回を逃したらもうないだろう、と。
20歳の時に、ヒマラヤトレッキングに突然参加を決めた時から40年。
基本、変わってない? その間、行ったのは高尾山と筑波山くらい。

行くと決めてから、少し減量しなくては~とか、スクワット始めるか~
と思いながら、やったりやらなかったり。。。
だんだん日程が近づくにつれて、ホントに大丈夫かな私、と不安にもなり
間近に迫った2週間前、同行する友人たちと練習登山で御岳山へ。
それが更に不安を招くことに。

登山口までに、炎天下のアスファルト道を1時間以上歩いたこともあり、
登り始めて少しの段階から足が重く、半端ない汗が流れっぱなし状態!!
食べ物も喉を通らず、寝不足もあってか、頂上に到着する前に太腿裏を
攣ってしまった、、、恐らく熱中症になりかけていたのではないかと。
就寝中に攣ることはあっても、運動中に攣ることは経験したことなかった
ので、自分でもびっくりしてショック!富士登山どころではないかも⁈
きっと同行した二人も不安に思ったことだろう。。。富士山大丈夫か??
時間も距離や高さも大したはずではないのに。
何とか、摩ったりストレッチをして歩き続けると、今度は逆の脚が!!
勘弁して~と思いながらも気合?で登り続け、とりあえず頂上に到着。
帰りはロープウエイだから、と励まされて頑張ったはずなのに。
頂上で終わりではなかった。。。
せっかくだから神社でお参りしていかないと、と言われて更に登る、登る。
頂上なんだから、少し歩く程度かと思いきや、急な上り坂はあるわ、
長い階段はあるわ、あるわ! 騙された~とブツブツ言いながら登る私。
おまけに、休憩した茶店で一息ついて、汗だくになって着替をした途端に
ものすごい雷雨が‼ レインウェアは持っていたけど、またびしょびしょに。

つい、富士登山前の振りが長くなってしまった。
でも、この時の御岳山がいい経験になったことと思いたい。


今回の富士登山は還暦トリオに合わせたゆったりスケジュールで。
静岡側からの富士宮コースで、1泊ではなく2泊の行程。

まずは5合目から6合目まで登り、1泊目の山小屋、宝永山荘を目指します。



山頂付近が見えていて、近づくようでなかなか辿り着かない富士山頂。

1時間しないうちに宝永山荘に着くと、荷物を降ろし身軽になって宝永火口・山頂へ。



ここでおよそ2500m。1日目はこの付近を散策して身体を馴らします。
高山病の症状が出るかは登ってみないとわからないので、ドキドキです。



しばらく歩き進めると、いきなり宝永火口が一望。迫力のある景観が。
映画の1シーンに出てくるような光景が目の前に広がる。
正直、宝永山の存在をよく知りませんでした。。。

ここでも騙され?ちょっと散策する程度かと思ったら、火口底まで降りて
反対側の山頂まで登り、同ルートを戻ってくるというコースでした。ふぅ~



地元の中学生らしきグループの少年。
きれいに石を積んでいて、上手だね~と声をかけると「撮ってもいいよー」いい笑顔です。
元気をもらって私たちもガンバリマス!



一面灰色に覆われた火口だが、しっかりと逞しく高山植物が生えている。
写真だとかなり靄って見えるが、実際は視界もはっきりした曇り空程度。

山頂までの登りは砂利混じりの砂の斜面で、かなり歩きにくく見た目以上に
しんどかった。ポールを持ってて良かったと早くも実感。

それでも山頂に着くと、かなりの絶景が!



初めて見るドアップの富士山に思わず感激!!
写真に納まらないスケール感。スマホ撮りでこのアップ感。
このアングルは宝永山山頂ならではのご褒美です。



明日、あの頂に登るんだ、と思うと気が引き締まります!!
富士山って、本当にシルエットが美しい。
絵に、写真に、様々なカタチに残したくなるのがよくわかります。

山荘を出て火口に向かって宝永遊歩道を歩いている時、これからの戒めのように、山岳救助隊の方におんぶされる若い外国人男性とすれ違いました。
どの地点から来たのかはわからないですが、比較的小柄な若い男性が自分よりも大柄な男性を担いでいました。脚を固定していたので恐らく捻挫か骨折したのでしょう。すまなそうな表情をしていましたが、やはり軽装でした。
あの状況にだけはなりたくない、と改めて思いました。もちろんちゃんと装備はしていましたが、それでも怪我や救助される場合は多く、特に今年は私達が行った7月20日時点でも事故、死亡のニュースを多く目にしたので。
ネパールトレッキングの時も同じグループで長身の女の子がシェルパーさんに担がれることがあり、それを見て、ただでさえ荷物を担いでもらっているのだから、せめて自分の身体だけは最後まで運ばなくては、と思いました。

夕方前には山荘に戻り、早めの夕食(カレー)を食べて出発に備えます。



宝永山荘からの夕焼け。
翌日の天気予報を見ると、雨模様で登山には適さないとなっていたけど。
どうか、雨が降りませんように、と祈るばかり。



就寝前に聞こえてきた山荘の方の話から、警察より下山中に脚を怪我した人を泊められないかと要請があり、食事用スペースに急遽布団が用意された。
我々の就寝スペースより広いかも、なんてちょっと思ったりして。
登頂出発前に2件も救助事案に遭遇し、少々ビビる。
ニュースにならないことも多々あるんだな、と。
そして、沢山の人のお陰で富士登山が成り立っているのだと改めて思う。

超夜型の私だが、消灯21時までには布団へ。眠れるかちょっと不安。
6合目からの日の出を見るため、4時には起床。
当然、普段は4時に起きるなんてないが、7時間は寝てることにびっくり!
時差ボケになりそうで心配だ!



何とも言えない色のグラデーション。スマホのカメラでは表し切れない。
この空を見る限り、雨が降るようには感じられない。
思ったより寒さもまだそれ程でもない。


朝焼けの中から雲海が浮かび上がってくる。


刻々と空の色と雲海が変化していく。スローモーションのように。



この日の朝焼けを見れて、もしも山頂でご来光を見れなくても仕方ない、と思っていた、


雲海がソフトクリームのようにどんどん上に伸びていく。




山頂の山小屋で2泊目をする私たちは、余裕を持って少し遅めの出発。

朝、山荘でお弁当を食べている時、夜に怪我をして担ぎ込まれて来た人の話をしていたら、隣のテーブルの男性が
「それ、僕です・・」と言われ、びっくり~! 失言していなくてよかった。
捻挫程度だったようで、足を引きずりながらなんとか下山していきました。


ここまで長々と書いてしまったけど、自分なりの備忘録として。
いよいよ山頂を目指して出発です!
続きは次回にします。記憶が新鮮なうちに・・・