泉谷が出ている映画を2本連続鑑賞。

　週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！
　☆印付きのは絶対に観るつもり……ですが、今週はゼロ。とりあえず自分にとって優先順位が高い順に並べました。でもまあ、たぶんどれも観ないだろうなぁ。
　なお、特に劇場名を記していない作品は、シネコンなど複数の映画館で上映されます。

『ボビー』120分
　ケネディ暗殺事件を題材にしたドラマ……らしい。なんと監督がエミリオ・エステベス！　アンソニー・ホプキンス、シャロン・ストーン、デミ・ムーア、イライジャ・ウッド、リンジー・ローハン、ローレンス・フィッシュバーン、ヘザー・グラハムなどなど、出演陣もかなり豪華。
　それにしてもリンジー・ローハン、ホントに盲腸を冷蔵保存してるの？

『素敵な夜、ボクにください』104分
　カーリングのチームを結成することなった女優と韓国人コーチとの恋愛を描く……らしい。面白そう。主演は吹石一恵。関めぐみも出てます。『シムソンズ』を大好きな僕としてはできれば観たいんだけど、中川コロナシネマのみでの公開。うむむむ。

『プレスリーVSミイラ男』92分
　老人ホームで生き延びていたエルビス・プレスリーが、4000年の眠りから目覚めたミイラ男と死闘を繰り広げる……らしい。シネマスコーレにて。
　『フレディVSジェイソン』にも『エイリアンVSプレデター』にも『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』にも付き合ったけど、今回はパスかなぁ。

『イカとクジラ』81分・PG-12
　こちらはイカとクジラの死闘を描く……わけじゃなくて、多くの欠点を抱えた家族4人の悲喜こもごもを描いた作品らしいです。ジェフ・ダニエルズ、ローラ・リニー、アンナ・パキンなどが出演。名演小劇場にて。

『ルナシー』123分・R-15
　チェコ映画。病院で繰り広げられる不条理な出来事を、実写とアニメを融合したグロテスクな描写満載で描く……らしい。その筋では有名なヤン・シュバンクマイエル監督の新作。名古屋シネマテークにて。「チェコ・アニメ玉手箱」という特集上映も同時開催されます。

『ひいろ』90分
　中国に住む孫と美濃に住む祖母の再会を通して、家族の絆を描く……らしい。多治見でもロケが行われたそうです。伏見ミリオン座などで公開。

『ニキフォル　知られざる天才画家の肖像』100分
　ポーランド映画。ニキフォルという画家の晩年の描いた感動の実話……らしい。この人、言語障害で文字の読み書きもできなかったので、意思を伝える手段として絵を描き始めたそうです。名演小劇場にて。

『ピクシーズ　ラウド・クァイエット・ラウド』85分
　12年ぶりに再結成したオルタナティブ・ロックバンド「ピクシーズ」のツアーを追ったドキュメンタリー……らしい。名古屋シネマテークにて。

　今週はマイナーな日本映画ばかり観ました。簡単に感想を。

　まずは『長州ファイブ』。幕末の志士たち5人（うち一人は初代総理の伊藤博文）がイギリスに密航し、最新の産業技術を学んでいく姿を描いた作品です。主演は松田龍平。泉谷しげる、寺島進も出ています。
　この映画、かなり金がかかっているみたいです。なので、こんな公開規模（愛知県内では2館だけ）で製作資金を回収できるのか、なんて心配をさせられちゃいます。だって、平日とはいえ貸切状態だったもん。
　で、内容なんですが、ちょっとあれこれ詰め込みすぎで中途半端。とはいえ、当時のイギリスが極端な「格差社会」であることが描かれたりしていて、なかなか勉強にはなりました。

　続いて、これまた泉谷しげるが出ている『キャプテントキオ』。廃墟と化した近未来の東京を舞台にした物語です。
　作り手がロックと映画を大好きだってことは、よ～く伝わってきます。実体験から痛感したであろう「映画づくりのままならなさ」がストーリーに反映されていることも、よ～く分かります。なので微笑ましく思える箇所もあるんだけど、さっぱり面白くありません。自己愛に満ちた自主制作映画の典型、という感じ。ちなみに、こちらの方が泉谷の出番は多いです。

　『イヌゴエ　幸せの肉球』も観ました。1作目では犬の声が遠藤憲一、主役が山本浩司ってことで、作品全体から絶妙な「不細工感」みたいなものが醸し出されていたわけですが、今回は犬の声がキレイな女性（中村麻美）で、主人公が二枚目青年（阿部力）。すっかり薄味になってしまったように感じました。いや、中村麻美の岐阜弁(？)は可愛らしかったんだけどね。
　阿部力は『ラフ』では不気味なヤツに思えたけど、こっちでは普通の二枚目でした。ただ、存在感は今ひとつ。

　さあ、いよいよ来週は『ドリームカールズ』を観るつもり。できれば『バブルへGO!!』も。