別離の黄昏/昨日のように/Blue Letter/港からやって来た女/
一世紀前のセックス・シンボル/最後の夜汽車
休憩タイムをはさんで、くるぶしがステージに登場。いつものように飄々とした雰囲気ではあるが、気合いが入っているのはよく分かる。というか、気合いが入っている時の彼はほぼ間違いなく少し高級そうなジャケット着用(ホントに高級なのかは不明)なので、その辺は非常に分かりやすい。
ライブの内容に関しては、本人が『習慣 くるぶし』で詳細に書いております。まだ読んでいない方は今すぐGO!→http://blog.livedoor.jp/kurbushi1_10/archives/cat_50001661.html
水割りのグラスを持ったくるぶしが「小粋なピアノバーみたいな雰囲気で」とキザっぽく挨拶する。すると、さっきまで演芸場のような雰囲気だったライブハウスが、一瞬にしてオシャレで大人っぽい空間に様変わり……しないけど、ピアノの音色は確実に観客の心を刺激し、「何が始まるんだろう」というワクワク感が充満する。くるぶしが「してやったり」という表情をチラッと見せたのを、もちろん僕は見逃さない。
1曲目の『別離の黄昏』から、くるぶしのノドは快調だ。いやぁ、上手いっすわ。クロード・チアリである。あ、間違えた。玄人はだしである。『習慣 くるぶし』を読めば分かる通り、彼には文才も画才もあるし、観察眼も鋭い。しかも歌は上手いし、しゃべりも達者なのだ。神は二物どころか十物ぐらい彼に与えやがったんじゃないか? ルックスに関しても、決してイケメンとは言えないものの、ジョン・レノンをぬか漬けにしたような風情があって、なかなか良い感じである。すんません、褒めてるのかどうか分からなくなってきました。とにかく、そんな才人くるぶしのノドが観客を魅了し、女性たちは一人残らず夢見心地だ(たぶん)。
このステージのもうひとつの見所、というか聴き所は、宮西ピアノマンの華麗で大胆な鍵盤さばきである。音楽的素養が乏しい僕にはどう形容していいか分からないが、とにかくテクニックがスゴいのは間違いない。そんなピアノマンを紹介する時、くるぶしが「ピアノを聴くだけでも3000円(チケット代)のうち48円の価値はある」と言って、客を笑わせる。くーっ、そんなコテコテの冗談で笑いを取りやがって。
2曲目の『昨日のように』まではほぼオリジナルに忠実だったが、続く『Blue Letter』は思いっきり大胆なアレンジだ。ジャズっぽくてアップテンポ、という言い方でいいかな? この時のピアノマンの演奏が最高にイカしていた。もうジャンジャン飛ばす飛ばす。対するくるぶしは必死に追っかける、という感じ。その緊張感がたまらなく面白い。歌ってる方は大変だったろうけど、見ている方は実に楽しかった。両者アッパレ!
ちょいと残念だったのは、僕がいる場所からはピアノマンの姿が全然見えなかったこと。くるぶしがMCで語るには、ピアノマンは弾きながら飛び跳ねているらしいのだ。その様子を見られなかったのは残念無念である。仕方ないので、ぬか漬けジョン・レノン……じゃなくて、くるぶしばっかり見てたのよ。
その後も、ノアが言い忘れたツアー&アルバムの宣伝をしたり、小ネタで客を笑わせたりと、くるぶしのステージは快調に進む。客を手玉に取っているような貫禄さえ感じさせる姿は、まさにクロード・チアリ、じゃなくて玄人はだし。『港からやって来た女』で明らかに歌い出しを間違えようと、『一世紀前のセックス・シンボル』で替え歌にした部分が多少聞き取りにくかろうと、そんなこたぁ誰も気にしない。最後は『最後の夜汽車』を朗々と歌い上げて、くるぶしの出番はオシマイ。ホント、いいもん見せてもらいましたわ。
<つづく>
<追記>
12/10(土)、くるぶしは東京でワンマンライブを敢行した。いやぁ、立派になったもんです。当日の模様はこれまた『習慣 くるぶし』で本人が熱く語っていますので、ぜひご一読を!
『習慣 くるぶし』→http://blog.livedoor.jp/kurbushi1_10/
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