少年トッパ

<12年3月16・17日公開作> 『生きてるものはいないのか』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
 ☆・◎・○・無印の順で「観たい度数」を記しました。優先順位が高い順に並べたつもりですが、その時の気分次第なので基本的にはテキトーです。あと、特集上映やリバイバル作品は最後に並べます。いわゆるライブビューイング作品に関しては情報を追っかけきれないので、すんませんが割愛させていただきます。

『生きてるものはいないのか』(日本)113分
 石井岳龍監督の新作。って書いても分からない人が多いでしょうが、『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市』などの石井聰亙です。しばらく名前を聞かない間に改名したみたい。
 劇場映画としては10年ぶりの作品で、人気劇作家・前田司郎の戯曲の映画化。突然理由もなく死に襲われる若者たちを描いた不条理劇……らしいです。主演は『ヒミズ』で脚光を浴びた染谷将太。まあ、とりあえず石井監督の新作なら観てみなきゃね。
※上映館/センチュリーシネマ

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(イギリス)105分
 イギリス史上初の女性首相、マーガレット・サッチャーの生きざまを描いた人間ドラマ……らしい。サッチャーを演じるのはメリル・ストリープ。この作品でアカデミー賞主演女優賞に選ばれました。見応えあるのは間違いなさそう。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ伏見ミリオン座イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ミツコ感覚』(日本)106分
 美しい姉妹ふたりの生活と、それをかき乱す者たちとを描いた人間ドラマ……らしい。ソフトバンクのCMなどを手掛けるクリエイター、山内ケンジの初監督作だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『僕等がいた 前篇』(日本)123分
 人気少女マンガの映画化。主演は吉高由里子と生田斗真で、監督は『ソラニン』の三木孝浩。共演は高岡蒼佑、本仮屋ユイカ、小松彩夏、柄本佑、比嘉愛未と、なかなか豪華。このメンツなら観てみたいとは思うけど、前編と後編に分かれてるってのがなぁ……。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『長ぐつをはいたネコ』(アメリカ)90分
 『シュレック』シリーズの人気キャラ「長ぐつをはいたネコ」が主演のスピンオフ。なかなか楽しそうではあるけど、竹中直人の声(というか口調)がどうも苦手。字幕版なら観たいけど、このあたりじゃどこでも上映されないみたい。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『タンタンと私』(デンマーク/ベルギー/フランス/スイス/スウェーデン)75分
 『タンタンの冒険』シリーズの作者であるマンガ家、エルジェの生涯を追ったドキュメンタリー……らしい。なかなか奥深そう。
※上映館/名古屋シネマテーク

『桜蘭高校ホスト部』(日本)105分
 人気マンガのTVドラマ版の劇場版。名門高校の「ホスト部」を舞台にした学園コメディー……らしいです。すんません、原作もドラマ版も知らないから、よく分かりまへん。でも、篠田麻里子が出てるそうなので、ちょい気になってます。
※上映館/ピカデリー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『実演! 淫力魔人 イギー&ザ・ストゥージズ』(アメリカ)81分
 イギー・ポップ&ストゥージズのライブ映像です。なんと、公募で選ばれたファン6人によって撮影されたそうです。すごい企画ですね。しかし「淫力魔人」て!
※上映館/名古屋シネマテーク

『ストライクウィッチーズ 劇場版』(日本)90分
 美少女ミリタリーアニメの劇場版……らしい。まったく知りませんが、かなり人気があるみたいですね。
※上映館/109シネマズ名古屋

『種まく旅人 みのりの茶』(日本)?分
 農林水産省の役人が、危機に陥ったお茶農家を救おうと尽力するさまを描いた人間ドラマ……らしい。主演は陣内孝則と田中麗奈。こんなこと言っちゃ失礼ですが、さっぱり面白そうに思えないです。すんません。
※上映館/伏見ミリオン座

『プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち』(日本)?分
 歴代プリキュアが大集合するそうです。このシリーズって、劇中のキャラの指示に従って観客(というか、お子ちゃまたち)がペンライトみたいなものを振るのが恒例みたいですね。それはそれで楽しそう。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

 ここからはリバイバル作品。

○『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』(アメリカ)136分
 説明不要ですね。3Dになっているだけではなく、追加された映像もあるみたいです。で、やっぱり残りも全部3D化して劇場公開するのかな?
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』(日本)
 テレビでの再放送記念に劇場版が再公開、とのことみたい。えっと、僕は劇場版のみ観たはずなんですが、ほとんど記憶が……。
※上映館/伏見ミリオン座

『Swinging London:ロンドン66-67』
 ピンク・フロイドのドキュメンタリー『THE PINK FLOID』及び関連作品が上映されるそうです。
※上映館/シネマスコーレ

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 名古屋駅前に新しいシネコンができるそうです。開業は2017年の予定。運営母体は中日本興行と松竹関連会社みたい。まだまだ先のことではありますが、楽しみです。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012031390193110.html

 映画とは関係ない話題なんですが、なんとブリーフ&トランクスが再結成! ここ最近の芸能ニュースで、一番めでたい話じゃないでしょうか。どんな風に活動してくれるのか楽しみです。ちなみに僕のイチオシ曲は『クラブ』! 他人事とは思えない歌です。
http://natalie.mu/music/news/66060
※『クラブ』、こちらで聴けます(音声のみ)。
http://www.youtube.com/watch?v=jDHPXzVc6ZA

 めでたいといえば、大森南朋の結婚が発表されましたね。お相手は『ハードロマンチッカー』にも出ていた小野ゆり子という女優さん。お幸せに。
http://www.cinematoday.jp/page/N0040294

 と思ったら、柄本佑と安藤サクラも結婚だって。おめでとさんです。
http://www.cinematoday.jp/page/N0040375

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 週末にバババッと3本、観てきました。ちょっとずつ感想を。

 まずは『ヒューゴの不思議な発明』。ポスターとかのイメージからはファンタジーっぽい印象を受けるんですが、そうではなく、徹頭徹尾「映画愛」に満ちた物語でした。自身もすでに巨匠となったマーティン・スコセッシ監督が、映画の世界の先人たちへのリスペクト精神を込めて書き上げたファンレター……のような作品です。
 で、もちろん、そういう部分はすごく楽しく観たわけなんですが、僕としてはやっぱりボーイ・ミーツ・ガールの要素に惹かれちゃいました。まだ幼さが残る少年と少女が出会い、次第に仲良くなっていく……というパターンが大好きなので。

 西島秀俊主演の『CUT』は『ヒューゴの不思議な発明』に負けず劣らず、映画への愛情に満ちあふれた作品。僕は『ヒューゴ』の翌日に『CUT』を観たんですが、まさか2日続けてメリエスについて語った映画を観ることになるとは!
 というわけで、こちらも映画界の先達へのリスペクト精神が充満した作品なわけですが、その想いを物語化することには明らかに失敗しています。熱い想いは伝わってくるし、西島秀俊もものすごく熱演しているものの、すべてが空回りしちゃっていました。はっきり言って終盤は観ていて相当キツかったです。とはいえ、映画好きならば観ておく価値がある……とは思います。

 一番のオススメは『戦火の馬』。戦渦の中で運命に翻弄されながら生き延びていく馬を描いた作品です。まるで手塚治虫先生の『火の鳥』を思わせるような展開で、馬を狂言回しにして物語が進み、その中で戦争のむごさと無意味さ、人間の強さと弱さや律儀さが綴られます。その語り口の巧みさ、馬の表情の豊かさには感嘆せずにいられません。特に馬の目! あれ、どこまでCG加工してあるんだろ。などと考えるのは野暮?
 ちなみに『戦火の馬』は春日井コロナで観ました。足を踏み入れるのは二度目でしたが、映画を観るのは初めて。ウワサでは「ボロい」とか「さびれてる」って聞いてたけど、そうでもないんじゃない? 昨年閉館しちゃった江南コロナに比べるとロビーも広々としていて、なかなか快適な雰囲気でした(江南コロナの盛り場っぽい内装も味わい深くて好きだったけど)。ただし、人は少なすぎ。『戦火の馬』を観てたのは僕以外には一人だけだったし、終わったあとロビーを少しブラブラしたんだけど、その間に売店を利用する人は誰もいなかったのよ。みんな、もっと春日井コロナで映画を観てあげて! ついでにポップコーンでも買ってあげて! まあ、僕も何も買ってない……というか、今回は貯まったポイントを使ってタダで観たので、1円もお金を払ってないわけですが。

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 花粉症シーズン、本格的に始まりましたね。キツいです。涙がボロボロ出ます。クシャミも出ます。でも、数年前までの一番ヒドかった頃に比べると5分の1以下のダメージです。このまま春が過ぎ去るのを願うのみ。
 今夜は『SHAME シェイム』か『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』を観る予定でしたが、仕事が続々と(ってほどじゃないけど)入ってきたので、無理になっちゃいました。もちろん、ありがたいことです。さあ、働くぞ! へっくしょん。

コメント一覧

トッパ
ごむながっち、まいど~。

『CUT』、ホントに痛々しかったですよね。あと、大枚はたいてまで殴ろうとする連中の気持ちがまったく理解できませんでした。どんだけ散財しとんじゃい、と思えて仕方なかったです(笑)。
ごむながおじさん
『CUT』見てきました。
映画への愛も感じましたが、やっぱり痛々しかったですね。
たしかにおおらかな時代ではないのかもしれませぬ..
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