少年トッパ

<2014年6月20・21日公開作> 『300 スリーハンドレッド 帝国の進撃』など

 週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
 基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。

『300 スリーハンドレッド 帝国の進撃』(アメリカ)102分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 『300 スリーハンドレッド』の続編。恥ずかしながら僕は『300』を未見だったので、ちょっと前にレンタルで観ました。いやぁ、評判通りの迫力。劇画をそのまんま映画にしたような画づくりが見事でした。今回も面白そう。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『サード・パーソン』(イギリス/アメリカ/ドイツ/ベルギー)137分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞&脚本賞に選ばれたポール・ハギスの新作。3つの都市を舞台に3組のカップルの姿を描くミステリアスな愛のドラマ、だそうです。
※上映館/伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(日本)113分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 8人家族の末っ子の少女が、ひと夏の経験を通して成長していくさまを描いたヒューマンドラマ……らしい。主演は芦田愛菜で、監督は行定勲。
※上映館/109シネマズ名古屋TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『美しい絵の崩壊』(オーストラリア/フランス)111分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 背徳的な愛に落ちた二人の女性を姿を描くヒューマンドラマ……らしい。主演はナオミ・ワッツとロビン・ライト。かなり官能的みたい。
※上映館/センチュリーシネマ

『超高速!参勤交代』(日本)119分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 幕府から無理難題を押しつけられた藩主が逆境に立ち向かっていくさまを描いた時代ドラマ……らしい。城戸賞受賞作だそうです。主演は佐々木蔵之介。深キョンも出てるみたい。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマイオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『ラストミッション』(アメリカ)117分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 ケヴィン・コスナー主演作。余命宣告された特殊工作員の最後の任務を描いたアクションで、脚本はリュック・ベッソン、監督は『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマックG。この映画、実は試写会で観ました。
※上映館/109シネマズ名古屋中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『私の、息子』(ルーマニア)112分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 人身事故を起こした息子を守ろうとする母親の過剰な愛情を描いたヒューマンドラマ……らしい。ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)と国際映画批評家連盟賞に選ばれたそうです。
※上映館/名演小劇場

『人生はマラソンだ!』(オランダ)107分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 破綻寸前の工場を再建するために中年男たちがフルマラソン完走を目指すさまを描くハートフルコメディー……らしい。
※上映館/伏見ミリオン座

『デスマッチ』(日本)92分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 キックボクサー、格闘家として活躍した武田幸三の映画初主演作。ストリート・ファイトに挑むストイックな男の戦いを描いたアクション、だそうです。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』(日本)93分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『NY ANNIVERSARY LIVE! ビリー・ジョエル「ライブ・アット・シェイ・スタジアム ザ・コンサート」』(アメリカ)142分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高

『A2-B-C』(日本)71分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 福島第一原発事故以降の福島の子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク

『ひなぎく』<イジー・バルタ傑作短編アニメーション>(チェコスロバキア) <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/名古屋シネマテーク

<映画は大映>
※上映館/シネマスコーレ

<パン兄弟の帰還、“極限”ミステリーの悦楽>
影なきリベンジャー 極限探偵C+/冷血のレクイエム 極限探偵B+/惨殺のサイケデリア/コンスピレーター 謀略 極限探偵A+
※上映館/シネマスコーレ

*     *     *     *     *

 この1週間で観た映画は4本。以下、簡潔に感想を……と思ってたんですが、さっき急な仕事が入ってきてそれを一気に片付けたら、すっかり疲れ果ててしまいました。もう何かを書く気力は残ってまへん。と言いながら、やっぱり書いとこ。

●ポンペイ

 誰もが知ってる(よね?)、火山の噴火で消滅した都市の物語。いわゆる古代モノは苦手なんですが、『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』で僕をメロメロにしたエミリー・ブラウニングが出てるってんで観てきました。
 この映画の最大の売りは、噴火や津波など自然現象のリアルな再現。これがもう見事なド迫力。僕は2Dで観ましたが、3Dだったらさらに臨場感あったんでしょうね。というか、この映画、もしも子どもの頃に観てたらトラウマになってたような気がします。ホントに怖かったもん。
 その大パニック状況の中で復讐劇や恋愛劇、そして友情ドラマが繰り広げられるわけですが、こちらもなかなかの見応え。目新しさこそないものの、しっかりとツボを押さえているので、観ていて血沸き肉踊ります。敵を演じるキーファー・サザーランドが上手い、ってのも大きいでしょうね。
 さて、肝心のエミリー・ブラウニング。うーーーーん、一気に老けてしまったような……まだ25歳なのに……うーーーーん、いや、それなりにきれいではあるんだけどね。侍女を演じる女優さんの方が美人に見えちゃいました(ってことはキネ旬で秋本アニキも書いてました)。とはいえ、さっきも書いたように、まだエミリーは25歳。演技力を磨いて素敵な女優さんになることを願ってます。

●私の男

 濃密な「禁断の愛」を描いた小説の映画化。その濃密さはしっかりと画面に反映されているし、前評判通り二階堂ふみは素晴らしいです。ただ、全体的にはいまひとつ。というより、後半がいまひとつ。先に原作を読んでいたせいか「これじゃ二人の立場が逆じゃん」と思えてしまいました。読んでなければ別に感想を持ったかも。
 えっとね、原作だと、最後の最後まで(原作では時系列が入れ替わっているので、実際には第一章の最後まで)淳悟が花を振り回しているわけですが、映画では完全に力関係が入れ替わっているわけです。いわば「ファムファタール誕生秘話」みたいになっていて、それはそれで見応えがあるし、堕落していく男の切なさも伝わってくるものの、花の目的がまったく見えてこないわけです。あの展開だと淳悟への復讐のように思えるんですが、それは違うだろうし。つまり、悪女化した花が淳悟を愛しているようには見えず、そのことに違和感を持ってしまったのよ。うーん、とりとめもない感想になっちまった。

●春を背負って

 山小屋を経営していた父が急死し、東京で金融関係の仕事をしていた息子が会社を辞めて引き継ぐ、というのが序盤の展開。それからは山小屋での仲間たちの楽しい暮らしや苦労などが描かれます。興味深いのは、驚くほど「対立」や「葛藤」が描かれないこと。主人公は会社の上層部から大いに期待されていたわけですが、あっさりと退職します。山小屋での暮らしが始まると、そこで一緒に過ごす従業員や助っ人、世話になるご近所さんなどと多少の対立が生じるのかと思いきや、あっさり仲良くなって、和気あいあいと過ごします。
 ほら、大抵の映画やドラマの主人公とヒロインって、最初のうちはお互いに反感を抱いたりしているもんじゃない。で、それを乗り越えたり理解し合ったりして信頼関係を築いていくものなんですが、この映画では、そういうことはまったく起こりません。事件めいたことは起こるけど、感情の行き違いで争ったり、なんてことはまったくないわけです。観ている最中、そういったことが物足らなく感じられて仕方ありませんでした。ところが!
 最後の最後、絵に描いたようなハッピーエンドとなってエンドクレジットが流れ始めた時、何とも言えない幸福感に包まれました。ああ、これでいいんだ、と腑に落ちた感じ。善人ばかり出てくる退屈な映画のように思えたけど、それが終わった瞬間に「ああ、なんて居心地のいい世界だったんだ」と思えたわけです。その世界で2時間近く過ごせたことの幸せを、しみじみと噛みしめたわけです。
 世の中、いろんなタイプの映画があるもんです。刺激的な映画、考えさせられる映画、目まぐるしい映画もいいけど、こんな風にほんわかと温かい気持ちにさせてくれる映画も、たまにはいいんじゃないでしょうか。オススメです。

●ラストミッション ※試写

 ケヴィン・コスナーがCIAのスゴ腕スパイを演じた作品。悪くはないです。それなりに楽します。しかし……うーん、申し訳ないけどケヴィン・コスナーがスゴ腕には見えないんだよなぁ。ちょっと前にジェイソン・ステイサム主演の『ハミングバード』を観たばかりだったせいか、どうしても「これがステイサムだったら」と思えて仕方ありませんでした。いや、それなりに見せ場も多いし笑わせてくれるところもあるし、面白くないわけじゃないんですが。

 読み終えた本は2冊。

●頭の悪い日本語/小谷野敦

 よくある「最近の乱れきった日本語に物申す」的な本ですが(こういう書き方も小谷野さんに「頭が悪い」と言われそう)、随所で小谷野さんの話が脇道に逸れたり、時には私怨を晴らすような発言が飛び出したりして、とっても愉快です。指南本というより愉快な随筆、という趣き。

●穴/小山田浩子

 芥川賞受賞作。ありふれた日常生活の描写が続くのかと思いきや、そこに異物が現れて主人公を取り巻く世界が変容を始め、やがて、どこからが幻想でどこまでが現実なのかが分からないような状況になり、それでも日常は淡々と続いていく、という状況を描いた作品。いわゆる純文学ではあるものの、かなりホラー色が強いです。この作品の前に芥川賞に選ばれた『爪と目』も読んでいてゾワゾワするようなホラーだったので、最近はこういうのが高く評価される傾向にあるのか、なんて思ったりもしました。
 僕としては、表題作以外の短編2本(連作)の方が面白かったです。こちらもホラー色が強く、すごく不穏な気配を感じさせながら話が進むわけですが、結末は……まあ、それは書かない方はいいですね。万人向けしない作品かもしれませんが、僕は好きです。

*     *     *     *     *

 ラジオ情報。「みうらじゅんのサントラくん」、来週火曜の21:05からです。お忘れなく。
http://www.nhk.or.jp/r1-night/mjs/

 その前に、明日は東海ラジオに甲斐よしひろが出演。
●21日(土)19:00~20:00 東海ラジオ 深谷里奈の年リク!

 あと、スターキャットの番組にも出るみたい。名古屋市内及び近郊で放送されているケーブルテレビです。
●21日(土)11:00~11:30 キャットチャンネル「いっぱいみなよ」※再放送:22日(日)~27日(金)11:00~11:30
http://cat-ch.tv/list/infomation/ippaiminayo
※ホームページには甲斐さんのことはこれっぽっちも書かれてませんが……。

 そんでもって甲斐バンドの本、アマゾンでの予約も始まったみたいです。でもまあ、出版社のサイトで買うとオマケが付くので、ファンの方々にゃそちらの方が良さそうですね。
http://piabook.com/shop/g/gC9784835618944/





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