少年トッパ

<2014年6月13・14日公開作> 『私の男』『わたしのハワイの歩きかた』など

 週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
 基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。

『私の男』(日本)129分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 桜庭一樹の直木賞受賞作の映画化。監督は『海炭市叙景』『夏の終り』などの熊切和嘉で、主演は浅野忠信と二階堂ふみ。原作の濃密さをどんな風に映像化しているのか、楽しみです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

『わたしのハワイの歩きかた』(日本)119分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 ハワイを舞台に男女4人の恋の行方を描いたラブストーリー……らしい。監督は『くりいむレモン 旅のおわり』(大傑作!)『婚前特急』などの前田弘二で、主演は榮倉奈々。予告編は昔のトレンディドラマみたいな雰囲気ですが、前田弘二監督なら面白くしてくれるんじゃないでしょうか。
 21日にはピカデリーで前田弘二監督と宇野祥平の舞台挨拶&サイン会が開催されるそうです。
http://www.piccadilly-nagoya.jp/news/index.shtml
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『スイートプールサイド』(日本)103分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 毛の悩みを抱く高校生男女を描いた青春ストーリー……らしい。面白そう。主演は刈谷友衣子と、『三丁目の夕日』シリーズの須賀健太。
※上映館/センチュリーシネマ

『ノア 約束の舟』(アメリカ)138分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 あの「ノアの箱舟」伝説の映画化。監督は『レスラー』『ブラック・スワン』などのダーレン・アロノフスキーで、主演はラッセル・クロウ。とにかく、やたらスケールがデカそう。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『春を背負って』(日本)116分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 名カメラマン、木村大作の監督第2作。山小屋を舞台にしたヒューマンドラマだそうです。松山ケンイチ、蒼井優、檀ふみ、豊川悦司などが出演。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティイオンシネマ大高

『gift』(日本)?分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 遠藤憲一とSKE48の松井玲奈が主演のロードムービー……らしい。愛知県から東京へ向かうそうです。
 で、初日にはあちこちで遠藤憲一&松井玲奈と監督による舞台挨拶が行われるとのこと。もう完売かな?
※上映館/109シネマズ名古屋中川コロナシネマワールド

『無花果の森』(日本)108分? <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 小池真理子の小説の映画化。身を潜めながら生きる男女の恋愛模様を描いた人間ドラマ……らしいです。監督は『ロボコン』『武士道シックスティーン』『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』などの古厩智之で、主演は「超新星」のユナクと、原田夏希。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『罪の手ざわり』(中国/日本)129分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 ジャ・ジャンクー監督の新作。中国で実際に起きた事件を基に、犯罪に手を出してしまった4人の男女の姿を描いた人間ドラマ……らしいです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『サケボム』(アメリカ/日本)82分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 日本人青年が初めてのアメリカの地で恋人探しの旅をするさまを描いたロードムービー……らしい。主演は濱田岳。
※上映館/名演小劇場

『GF*BF』(台湾)105分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 戒厳令下の台湾を舞台に、男女3人が織り成す友情や愛を綴った青春ドラマ……らしい。
※上映館/シネマスコーレ

『いのちのコール ミセスインガを知っていますか』(日本)86分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 子宮頸がん患者の女性が主人公の人間ドラマだそうです。出演は安田美沙子。
※上映館/名演小劇場

『CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ』(オランダ)64分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 イングランドのパンク・バンド「CRASS」のドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク

『イナズマイレブン 超次元ドリームマッチ』(日本)50分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』(日本)80分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
<祝・劇場版公開記念『コワすぎ!』祭>
※上映館/シネマスコーレ

『ザ・ホスト 美しき侵略者』(アメリカ)125分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
 これ、愛知県では今のところ春日井コロナのみでの公開だそうです。

『SiM 10 YEARS SPECIAL EDiTiON』(日本)100分 <シネマトゥデイ> <ムービーウォーカー>
※上映館/伏見ミリオン座

 大須のシアターカフェでは、天願大介監督による企画「なまず映画、あるいは第二の選択」の第1弾『魔王』が上映されるそうです。これ、映画館では公開されないみたい。
「なまず映画、あるいは第二の選択」→http://namazueiga.com/index.html
シアターカフェ→http://www.theatercafe.jp/

 話題作『劇場版テレクラキャノンボール2013』の上映会もあるそうです。観たいけど、ちょっと今回は難しそう。
http://ameblo.jp/rengousekigun/

 イメージフォーラム・フェスティバルは来週水曜から開催。会場は愛知芸術文化センター。
http://imageforumfestival.com/

*     *     *     *     *

 この1週間で観た映画は3本。というか、土曜日に3本観ました。

●捨てがたき人々

 原作は未読だけど、いかにもジョージ秋山、という物語。若いのに世捨て人っぽい風情を漂わせた男が、死に場所を求めつつも自らの欲望には忠実に生きていくさまを描いています。
 というか、この主人公、「生きてることに飽きた」なんて言って厭世観を漂わせている割には、生命力の強さや図太さが感じられて仕方ありません。それに「こんな顔で」という言ってるけど、演じてるのが大森南朋ですからねぇ。顔立ちはともかく、ガタイはすごくいいし、賢そうに見えるわけです。もっと貧相でなきゃ、こういう役は合わないでしょ。柄本祐か柄本時生なら大丈夫そう。いや、大森南朋は大いに好演しているんですけどね。
 で、その大森南朋に見初められる、というより、性欲のはけ口にされるのが、顔に大きなアザがある女性。三輪ひとみという女優が演じているわけですが、これがかなりの適役。アザがなければ普通に美人であるわけですが、かといって美人すぎることもない、というさじ加減が絶妙。誰にでも献身的な愛情を注ぐ女性なのかと思いきや実は怪しげな宗教にハマっているだけ、というのも現実味があって実に良いです。実際、こういうタイプの女性、いるもんね。
 そんでもって、その叔母を演じる美保純が、これまたハマリ役。やり手で男好きで客あしらいが抜群に上手い女性を見事に体現しています。まさしく美保純のパブリックイメージそのまんま。
 この3人を軸に話が進み、そこに宗教団体の偉いさん兼食品加工会社の社長(田口トモロヲ)やら、その部下兼愛人(内田慈)やら、その旦那(滝藤賢一)やらが絡みます。中盤からの展開は三面記事的な下世話さを感じさせるものではあるけど、でも実際に今日も日本のどこかで同じような事件が起きている気もします。人間ってヤツは、どうしても性欲に勝てないものですからね。
 意外だったのは終盤。あれほど厭世観を漂わせていた主人公は、いつの間にやら家庭を持ち、子どもは小学校に通っているわけです。お前、死ぬんじゃなかったんかい。まあ、それもまた、よくあることですよね。
 子どもは親父を毛嫌いしているわけですが、それは別に「親の因果が子に」的な話ではなく、どこにでもある「うちの親父うぜえ」的なものであるのは、物語的に弱い気がしました。真っ白なステテコ姿で平気で外に出てくる親父は、そりゃ息子に嫌われても仕方ないじゃん! 以上、とりとめのない感想でした。なんだかんだ言いつつも、好きな作品ではあります。

●女子ーズ

 20代前半の女子5人による地球防衛軍(みたいなもの)の奮闘を描いた作品。いわゆる脱力系ギャグ満載です。そのギャグを「しょーもないけど面白い」と思うか「しょーもなさすぎ」と思うかで評価は違ってくるでしょうが、僕はかなり楽しめました。なんてったって、5人全員が可愛いわけです。その可愛い子たちが、時にワガママに振る舞い、時に健気に闘うわけですから、とっても目の保養になりました。
 難点は佐藤二朗のギャグがほとんど笑えないこと。あのキャラは嫌いじゃないけど、ちょっとクドいて。

●ハミングバード

 ジェイソン・ステイサム主演作。ただし、今回はアクションは控え目で、戦場での任務で罪の意識に苛まれるようになった男(ステイサム)と、幼い頃に受けた仕打ちで心に傷を負った修道女との淡く純朴な恋心を描いた人間ドラマになっています。もちろんステイサムの男気あふれる表情や立ち振る舞いは健在なので、ファンなら大いに楽しめるはず。ファンじゃなくても、グッと来る箇所が多々あるんじゃないかと思います。

 誰かさんにオススメされてる『ウシジマくん2』や『ニード・フォー・スピード』も気になってるんですが、ちょっと観るのは難しそう。評判の高かった『ディス/コネクト』も終わっちゃったし、『キカイダー』ももうすぐ終わりそうだし、当然ながら観たいのを全部観るのは無理ですね。『野のなななのか』も『ポンペイ』も観たいけど……うーーん。

 ここ2週間ほどで読んだ本は3冊。どれも勉強になりました。すんません、ちょっと時間がなくなってきたので感想は割愛。

●異物排除社会ニッポン/宮崎学
●「ストーカー」は何を考えているか/小早川明子
●ロックとメディア社会/サエキけんぞう

*     *     *     *     *

 最後に、一部の方のご要望にお応えして、甲斐よしひろ情報。来週も東海地区でのラジオ出演があるそうです。たぶん、今週の火曜日にまとめて収録したんでしょうね。

●16日(月)14:00~17:00 ZIP-FM SMILE HEART BEAT ※16:15頃から
●21日(土)19:00~20:00 東海ラジオ 深谷里奈の年リク!

 CBCにも一本ぐらい出ると思うんですが、どうでしょ。小堀さんの番組とかはチェックしといた方が良さそう。あと、名古屋に来たってことは中日新聞の取材を受けてる可能性が高いので、ファンの方々は中日新聞(特に夕刊)と中日スポーツをマメにチェックした方がいいかも。
 火曜日の「聞いてみや~ち」は、例によって宮地君と甲斐さんのじゃれ合いが楽しかったです。7月からのツアーのチケットには新曲を3曲収録したCDがオマケに付くということで、そのタイトルも嬉々としてしゃべっていました。そういうのはまだ公表しない方がいいと思うんですが、言わずにはいられない性分なんでしょうねぇ。





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