『カスタムメイド10.30』

　いやぁ、しょーもなさ全開。つまらないだろうとは予想してたけど、予想以上、いや予想以下と言った方がいいのか？
　不思議なのは、奥田民生にも木村カエラにもそれなりにブレーンがいるだろうに、誰も脚本段階でダメ出ししなかったこと。撮影中でもいいから、誰か「このままだと駄作になりますよ」と言えなかったんだろうか。これでまた「ミュージシャンをダシにした映画は愚作率高し」という法則が定着しちゃいそうじゃない？　イエローモンキーが出た『トランスミッション』、UA主演の『水の女』、斉藤和義が出た『八月のかりゆし』、それに『Jam Films』シリーズの何本か。ああ無惨。まさに死屍累々。♪ルイルイ♪
　この映画は、ほとんど全編、広島で撮影されたらしい。何年か前に広島に行ったことがあるので、その時に見た風景が時々出てくるのは楽しかった。路面電車が通る大通りとかメルパルクホールとかね。あと、木村カエラが歌うところは良かったし（ただし途中まで）、奥田民生ライブの模様も悪くない。けど、それ以外は……まあ、これ以上グダグダ言うのも虚しいや。以上！