tonton

tontonの日常

何回も聞くこと

2020-03-31 11:41:25 | 日記
私の部屋の片付けは一応なんとかなった
この2週間他の所は特に変わりなく、家に居て何をしていたのかと思われそうだけれど

お母さん、お父さんがこう言いそうとか,こんなふうに思われそうとか、考えるのやめた方が良いよ、何も思っていないかもしれないのに

と次男に言われてるのに、グズグズ思う^^;


前に、次男の患者会で電話相談を受けたときのことを時々思いだす

もう20年位前の1つの例だ

定年を過ぎた男性のお友だちの子どもさんが、難病になった
病名を聞いて調べたら、お宅の電話番号が出てきた
この病気はどういう病気かと尋ねられたのだった

病気のことは、なるべくご本人とご家族の方にお伝えしたい
一言で言えば、若い人でも、脳梗塞、脳出血という、お年寄りの人がかかる脳血管疾患と同じ事だからと、伝えた

患者会の存在を知らないのかもしれないからお宅の電話番号を伝えても良いだろうかというその人に、それとなく教えてあげて下さいと伝えた

しばらくして、同じ人から電話があって
その友人は電話をしてきたかと聞いてきた

電話はまだ頂いていないですが・・・
どうして電話をしないのだろうというその男性に

患者会というのは、人に聞いても、自分で掛けてみるのには時間も勇気?も必要な場合があります
その方が掛けてみようと思うまで待っていて下さい

電話とか、会ったときに、電話したのか?とせっついて言うようなことは避けて

今度一杯やろうか、と言うような患者会や病気のことに関係なく誘ってあげて下さい、男性は、お父さんは、女性のように言葉にして何か言うことが少ない分、ストレスが溜まっているかもしれません

昔からのお友だちに、電話したのか?と動かない自分を責められるようなことはきっと辛いと思いますから

と言う話をして電話を切ったことがある

その後どうなったかというのは知らない、そのお父さんからの電話もなかったと思う

患者会というのを誤解されて、何か胡散臭い団体のように思われることは案外多いような気がする

1回電話をしてみたら、医師が言わないような情報を持っていることも多いのに・・・

アメリカで、患者会活動をしている人が講演に来て下さったとき
いろいろなお話しの中で憶えているのはたった1つ

情報は1度お話ししてもそれで終わりではなく
1回目には受け取る心の準備が出来ていなくても2回目、3回目には、もっと後には、ふと連絡してみようと思うチャンスに当たるかもしれない
そのくらいに思っていてあげて下さい

と言うのが有った

これは、男性に何回も押しつけるのではないという事と、ちょっと違うけれど

情報は、何回も何回も伝えてあげて欲しいという事
と、同時に
伝えたことを実行しないからと言って責めてはいけないという事なのだと思う

40才過ぎまで,専業主婦の普通のおばさんだった私が、相談電話を受けるようになったとき、誰からも教わらなかったのに、受け答えが出来たことに、受話器を置く度、ホッとした思いだったこと憶えている

多くの人に電話をして良かったと言ってもらえたことが続けられたという事だけれど
その電話の相手の身になること、それが一番だったと思っている
言われたくないようなことは言わない、自分のことと思えば何も教わらなくても、話が出来て良かったと

ピアサポート活動の時にも、多くの仲間が電話は怖いという
顔が見えないから、相手の表情が見えないという

私は、ハムの経験がこんな所にも生きて
電話相談を難しいと思うことはほとんどなかった

もう、何年も電話のない毎日をのんびり暮らしているけど
その当時も、相談の内容をわかるように書くことは、守秘義務があるからと言われなくてもわかっていたつもりだけれど

私の人生の中できっと良い時間だったのだと思う
人生は修行の場だとか言うけど、私は患者会の相談電話という所から生きている価値を自分で感じることが出来た
誰の評価という事ではなく自己評価でしかないけれど

お友だちのお連れ合いの方が、何回同じ事を聞いても、はじめて聞かれたように話してくれるのだと聞いた

この前教えたばかりだろう、と言いそうな私の夫とは真逆だ

それだけでも、良い夫様だったのだろうなと思える
年を取って同じ事何回も言うようなとき、子どもから、それ○回目と言われたり

聞くのに躊躇するような夫や子どもの中に居ると
何回でも教えてくれるという事、イヤミな言い方をしないことがどれほど優しいことなのかと思ってしまう

最新の画像もっと見る

コメントを投稿