トネリコ日記

西表ダイビングサービス・トネリコがお伝えする西表島の海日記です。

この時期に、、

2014年02月22日 | 西表島の島情報

 2月22日、(土曜日)  西表島

 天気: 晴れ時々曇り
 気温: 21℃
 東の風、、波高2,5m、


久しぶりのブログ投稿です!、、 

2月も後半となり、不安定だった天気は落ち着いてきましたよ。
だんだんと気温も上がってきましたよ。

まだまだ暇なこの時期に、、 島らしい村の生活ができるチャンスなのですが、
天気が良いとついつい海が気になり、ダイビングのことばかり考えてしまう小生であります。。

でも、気になることは他にもあって、
自分が住ませてもらっているこの島のいたるところのビーチが漂着ゴミだらけになっていること。


自分の仕事のフィールドとして使わせてもらっている海の中のサンゴ礁の白化やオニヒトデ被害のこと。


原因を突き止めて、その根源を断たないと何も変わらないかもしれない、、
(たとえば赤土や農薬、生活汚水による生態系破壊)
けれど、現実として起きてしまっている問題に対して何もしないで見ているのは僕は出来ません。

何が大事か という根本的な問題はあるけれど、、
やっぱり末端的な処理作業をしている人たちが居て、決して無駄ではないと思うのです。
必ず意味のあるものへと少しずつ進んでいかなくてはいけませんよね。


今日はビーチクリーン(ゴミ拾い)に参加してきましたよ。
冬の時期、北からの風と波で大陸から多くの漂着ゴミが流れ着いてしまうのです。
ペットボトル、発泡スチロール、浮ブイ、プラスチック類のゴミ、空き瓶、etc.、、
とにかく凄い量です。。
毎回ただ集めて処分するのではなく、細かく種類ごとに分別して報告書として調査や要請に
繋げています。



人数が多ければ多いほど作業がはかどります。


草っぱらのこんな奥にも沢山のゴミが隠れています。

こういったビーチには、天然記念物のオカヤドカリが居ますし、他にも小さなカニたち、
ウミガメもやって来ますし、海藻も生えます。
時にはそのゴミを食べてしまったり、絡まって動けなくなってしまうこともあります。。

決していい気分ではないですよね。


ちょっと前には、オニヒトデ駆除作業に行っていましたよ。

閑散期になって、ダイバーが居ないと分かると一気に深い方から浅いリーフの棚の上に上がってきて
元気なサンゴのポ表面を食べ始めます。

骨格だけになったサンゴは白くなって、しばらくするとコケが生えて石のように崩れていってしまいます。

オニヒトデは、本来サンゴ礁の生態系に普通に存在して、サンゴの再生サイクルを担うものなのですが、、
いろんな要因でその数が多すぎる、またその天敵となるものがほとんど居なくなってしまった為に
駆除作業しないままだとあっという間にサンゴが食い尽くされてしまいます。
サンゴがいないと魚たちや生物も生活できなくなり、居なくなってしまいます。


写真は、酢酸注入による水中駆除の様子です。


「昔の海とは明らかに違う」と、島の人たちは口を揃えて言います。


それでも、西表島は今でも島の約9割が原生林、他と比べてもその自然の豊かさは一番です。


イキイキとしたサンゴも沢山残っています!




ぜひ、元気な海 を見に来てください! 
そしてそこで自然の豊かさ、大事さを感じていっていただけたら幸いです!! ☆


こうへい

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    西表ダイビングサービス
      トネリコ

     齊藤 幸平


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