意志薄弱な俺

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幅寄せを切っ掛けにナイトライドの安全について考えてみる

2012年08月04日 | 恐ろしさ
ニューシューズ、ニューペダルの嬉しさのあまり、本日も夜練。
ちょっと時間が取れそうだったので、湘南国際村まで足を伸ばしてみました。

ここも登坂TTが盛んらしいので、一応挑戦、タイムは9分40秒。思ったより遅かった。
頂上は結構景色が綺麗。湯河原のものと思われる花火大会をここから見ることが出来たのにはちょっとビックリ。

と、ここまでは良いんですよ。問題は帰り道で起こりました。



問題の現場。進行方向は手前から奥に、左カーブでトラックに追い抜かれました。

逗子から鎌倉へと至る道、海沿いを走っていたときのことです。この区間は退避スペースが少ないのでなるべく早く抜けたく、下ハンを持ってちょいとスピードを出しておりました。左カーブに差し掛かったとき、とてもイヤな予感がしました。
その直後、グオーンと、ほんともう近距離をトラックが駆け抜けていきます。大きな車体による風圧は僕をガードレール側に押しだし、あわやというところで車体を立て直すと、今度は進路がどんどん狭くなっていくではありませんか。
トラックの車体が想像以上に長いため、内輪差により車体が近づいてくるのです。
左には切れ目の無いガードレール、右にはでかいタイヤ、前はせんんまい進路。
ブレーキによるちょっとしたふらつきでさえ接触の原因になり得るほど追い込まれた僕と自転車。思考が鈍っているため、あ、これ危ないんじゃないか?と今更ながらに思います。
ひとたび“やばい”と思うと恐怖がどっと押し寄せ、もうなにもアクションを起こせません。はやく、はやく行ってくれ!と祈るしかないところで、間一髪、トラックが追い抜いていきました。
実際は数秒の出来事でしょう。が、僕にとっては数十秒にも……。自転車に乗っている中で最大の危機でした。



で、落ち着いたら原因究明。再発防止を徹底しなければなりません。問題点はどこにあったのか。自分なりに考えてみました。

まず、トラック側の落ち度。
これは細かくみればいろいろあると思いますが、一番大きいのは意識の問題では無いかと思います。あまりにも自転車、というか交通弱者を軽んじていると。
そりゃ、こえーよーあのトラックふざけんなよーーと罵りたいですが、多分、あの運転手に悪気は無かったと思う。彼はいつもの道をいつものように運転していただけではないか。
運転手からしてみれば、“自転車がいる”と認識はしていても、いつものようにカーブを曲がっただけ、だと思う。自転車に気を遣ってやる習慣なんて、彼の人生には無かったんだろう。
自転車を巻き込んだ経験も無く、故に“大丈夫だろ”という「だろう運転」になってるんじゃないかなと想像してみる。
だから幅寄せしてやろうと故意にしたわけじゃ無く、普通に運転しただけ。これは一番悪質ですな。
もちろん故意に幅寄せした可能性もある。その場合は、ただの馬鹿ですよ。
幅寄せの結果事故が起こり、自転車乗りがタイヤに巻き込まれ、ぐちゃぐちゃになるかも知れないという当然の結果を想像も出来ないただの馬鹿。ほんと、耳のすぐ横ですよタイヤ。
幅寄せ→事故のコンボからどうなるかってのは、ちょっと考えれば分かることなので、これはないだろうきっと。もちろん皮肉ですが。

さて、こちらの落ち度。これも色々ある。
まずひとつ目。走行ラインを外側に取り過ぎていたこと。どこを走るのかってのは結構重要だと思い知った。
僕は今まで車になんか気を遣っていて、車にすぐ後ろに着かれると極端に外側に寄り、進路を譲っていた。その結果走行ラインも外側へと寄っていき、車道外側線の上もしくはちょっと外側を走っていた。その結果、車にとっては走行ラインが広くなり、今回のような事態が起きたのだと思います。
自転車関連の書籍にもたびたび書いてあるけど、万が一の時に待避できるよう、走行ラインは少しセンターライン寄りに取るべきだと感じた。もちろん無闇に自動車の通行を妨げるような走りをしてはだめだと思うけど、安全は自分で確保しなければならない。追い抜いて欲しくない場所では中央寄りに、を心がけるべきかなあ。まあクラクション鳴らされるんでしょうが。

そして二つ目、存在をもっとアピールすべきだということ。
現在、テールライトはバイクにひとつ、ヘルメットに一つ着けている。バイクだけでは不安に感じ、少し前にヘルメットにも着けたのだけど、これでもやっぱり足りないんじゃないかと。
無いと思うけど、もしかしてトラックからこちらが見えていなかった可能性も考えると、
最低でも反射タスキ、もっと言うならライトの増設くらいは考えないといけないのかもしれない。

最後に、ルートの選定ですね。これはまあ当たり前っちゃ当たり前すぎる話ですが、そもそもトラックビュンビュン走るところをルートに組み込まなければ事故の確率も下げられるわけで。夜連は安全な場所で、がいいのかもしれない。まあ、夜走るなって言われたら反論しようが無いですが。


というわけで、幅寄せは気をつけようがありません。幅寄せされたらもうそれまで、災難が行過ぎてくれるのを震えて待つしかありません。こちらに出来る事は予防だけ。
一、追い抜いて欲しくない場所ではセンターライン寄り
一、反射タスキやテールライトの強化で存在をアピール
一、危険が見越せる場所は避ける


当たり前過ぎる結論が出た。でもまあ少しでも危険を避けられるなら。
でも自分が事故に遭うかも、って可能性を常に考えている人って、案外少ないんじゃないでしょうか。かくいう僕も“喉元過ぎれば……”なんて事にならないよう気をつけたいと思います。


ところで、よく物語の主人公たちが「死のスリルを感じるほど、生きてる実感が得られるんだ」なんて言ってますが、おまえたちは頭がおかしいと思います。


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3 コメント

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Unknown (チャーハン)
2012-08-04 04:54:30
昼間でもヤバイ感じの幅寄せは経験しますね。
幹線だから…思いきや、交通量もまばらな十国峠でもやられましたから場所は関係無いみたいです。

ライトより反射タスキの方が効果が大きいように感じます。
どのみちブルベに出るには必要なのですから買っておいても良いのでは。
↓このタイプを使うならショート丈って奴が良いと思います。ワークマン等で買えます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0058MXQAQ
私はロング丈を買いましたがジャージのポケットにかかってちょっと不便。

AJ埼玉謹製の
http://audax-saitama.org/reflect/reflect-4.html
とか、スポーツ用(?)の
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003TDECJU
は格好良いですけどドライバーへのアピールの面では前記のタイプより劣る感じはします。
AJ埼玉謹製の奴はBRM922のスタートかゴール(入間)に行けば買えると思います。(スタートなら確実、ゴールはどうかな、買えると思うけどチョット不確実。)
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Unknown (take-i)
2012-08-04 07:09:24
やっぱり夜の自転車は怖いですよね。
車はもちろんですが、路面で陥没しているところを見つけられなかったり、
障害物の発見が遅れたりなど、さまざまな危険が昼の何倍にもなっていると思います。
私は今年になって1度しか夜は走っていません。
事故は痛いし、自転車にも乗れなくなってしまいますからねぇ・・・
くれぐれも気をつけて下さい。
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Unknown (tom)
2012-08-04 23:07:36
>チャーハンさん
そういえばチャーハンさんはバスに幅寄せされたと仰ってましたね。大型車はやっぱり感覚的に距離を取るのが難しいんでしょうかね?ま、やられる方からしたらそんなこと知ったこっちゃないくらい恐怖ですけど。
リンク、ご丁寧にどうもありがとうございます。反射ベストもピンキリなんですね。
やっぱり反射タスキ、ベストが良いんですね、参考になります。バイクにはちょっともうライトの増設が難しいので、丁度良かったです。
何気に自転車グッズが揃う、安心と信頼のワークマンですか。安価は正義なので、近いうち見てみようと思います。

>take-iさん
ほんと、そうですねえ。今度の事はしっかりと考える切っ掛けになったと思います。
でも夜には夜の良さがあって、やめられないんですよねえ。
命あっての物種なので、しっかりと対策を取って楽しみたいと思います。
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