純じゃぱ の えいご道中膝栗毛

アメリカに12年もいたのにトホホな英語・・・純じゃぱが涙をインクにその叫びを綴ります。

4. たまごの中の白いもの・・・・・ナンだぁ?

2005年09月21日 02時50分18秒 | 英語えいごエイゴ
理科の問題。『生卵を割る。黄身の両側についているものは何とよぶか?』

  これをちゃんと答えられる人は、理科をちゃんと勉強していた人でしょうか。(そうでもないかな?)あまりにフダン気にしない存在だから。

  ○答:カラザ

大正解!それではでは、国語の問題

問題2  『カラザを漢字で書け』

これは、カンタンでしょう。漢字検定で言えば、3級くらいでしょうか?

  ×答:殻座  

えっ?違うの?じゃあ、どう書くのよ!
そう、実はこれは漢字では書けないのです。というのもカラザは国語ではありません。英語なのです。

 カラザ:Chalaza(カレイザと発音する)

実は、この純じゃぱ、生まれてこの方、教科書に「カラザ」が出て以来、ずっと「殻座」と思っていたので、これが発見したときは、もう、ほとんど、頭の中、ほお葉味噌状態、何じゃこりゃ、ほんじゃこりゃ!状態でした。

ちなみにChalazaの英英辞典での訳を掲載しておきます。
Chalaza;(n)each of two twisted membranous strips joining the yoke to the ends of the shell.

この言葉はギリシャ語がKhalazaが語源であり、小さな結び(small knot)という意味なのだそうです。
確かに小さい結び目のようにも見えますね。

3. おおきいチーズとは・・・・?

2005年09月20日 12時48分38秒 | 英語えいごエイゴ
アメリカ人は、誤解を恐れずに言えば、「肩書に非常にこだわる人たち」である。

  日本人は一生懸命仕事をして、その結果として「肩書」が付いて来るという仕事観に対し、最初に「肩書き」ありきであり、「肩書き」が付けばそれに伴ってついてくる「権限」をもとに「自分」が決める、という世界なのだ。
「肩書き」があってp「上長」や「部下」とよく相談をする日本人とは対照的である。

 だから、例えば、窓際の部屋が与えられたりすると、三々五々アメリカ人がやってきて「おもでとう」「住み心地はどうかね」「ハイレベルの人だね」などと、誉め言葉を言ってくる。日本人はここまで「上昇」したことを誉めたりはしない。

 えいご道中膝栗毛ではここでは以下の言葉を上げる。

 big cheese
(おおきいチーズ)

 会社の上層部を示すスラングである。「大物」「ボス」「エライ人」などを意味する極めて人口に膾炙した言葉であり、スラングだから知らなくていいでは済まされないことばでもある。

 だから冗談で big cheese(大きいチーズ)に対し、自分のことを卑下してsmall cracker(小さいクラッカー)などと言って笑ったりする。しかし、言葉の起源を考えると、これはとんでもない勘違いであることがわかる。
  実際、どのアメリカ人に聞いても起源がを知っている人はほとんどいないのだが、Cheeseは、元はインドのヒンディ語のCheezからきており、「物」という意味である。さらにその起源を辿れば、ペルシャ語のChez「物」にたどり着くのだ。
いずれにしても、そのような理由から「大物」という意味になるのだ。

 だから、食べ物のチーズとは全く縁もゆかりもない。それにクラッカーなどがついてくるとこれはわけのわからないハナシということになってしまう。

 この「大物」「ボス」「会社のエライ人」を示すもうひとつのスラングに「Head Honcho」というものもある。

 これもまたほとんどのアメリカ人が起源を知らないと思われる。
実は、このHonchoは、ニホンゴの「班長」から来ている。終戦後、米軍が日本を占領していた時代、日本に駐在していた兵士が、日本人が「ハンチョ~!」と叫んでいたのを覚え「えらい人」という意味と理解し帰還後に流布させたのだと思われる。1947年(昭和22年)に初めて文献に現れる言葉である。

 このほかにもBigWheelなどという言葉もあり、いやはやいかに「エライ人」の表現にバラエティがあるか、それは、この「地位へのコダワリ」から来ているというのが純じゃぱの解釈である。

2. まあまあは、So-soじゃないんだなぁ・・・!?

2005年09月20日 12時29分38秒 | 英語えいごエイゴ
How are you?と問われる。

  それに対して、日本式に「まあ、まあ」と答えようと思い、”So-so"なんて答えようものなら、タイヘンである。
  まず、アメリカ人が
 ”What's wrong with you?"などと聞いてくる。

 辞書によれば、「まあまあ」は”So so”ということになっているが、これはウソなのである。ニホンゴの「まあまあ」が意味するところと、英語のSo soが意味するところには、逆の意味というくらいの大きなギャップがあるのだ。

 日本では、仮に「元気」だとしてもそれを控えめに「まあまあ」と答えることがままある。だから「まあまあ」はどちらかというと”Fine”の意味であることは周知の通りだ。

 ところが、それを直訳してSo-soなどというと、とんでもないことになる。これはあまり、良くない、Not so goodの意味であり、自分の言おうとしたところと違う意味で相手に取られてしまう。

 意外にこんな身近な挨拶の言葉にも、ニホンゴとえいごの間にある大きな違いが横たわっていることに気が付いたのは、純じゃぱが、アメリカに来てから相当あとになってからのことであった(苦笑)

1. メロンと鹿との微妙な関係・・・・・・?

2005年09月20日 11時40分25秒 | 英語えいごエイゴ
  英語で子供の作文みたいに「メロンを買った」と書くことがあった。

  maskmelon

と書きつける。念のため、マスクメロンを和英辞書で調べる。そうすると、やややっ?ナンだ?こりゃ!

  muskmelon

と出ている。マスクはMaskメロンだろー、と思っていたら綴りが違う!。これ誤植だよー!と思い、回りの人に聞く。すると一笑に付され「辞書があってんだよ!おまえが誤植だ!」と言われシュン。

  それにしても何かがおかしい。とにかくマスクがmaskではない。早速、川口浩の「えいご探検隊」出動!(古っ)

 詳細に亘る調査の結果(大げさ~)、muskは、実は「ジャコウジカ」だった!。麝香鹿とも書く(麝は難しい字だが「鹿がいいニオイを射出する」から鹿と射という字が一緒にしたというのが正真正銘の起源なのだ)。
 転じてmuskはジャコウジカの「香り」すなわち「麝香(じゃこう)」をも意味する。

 そもそもMuskの原意はMuskaと言って、サンスクリット語で「陰嚢」(要は”きんたま”)を意味していたらしい。そうしてジャコウジカの麝香のいい匂いを分泌する腺が、”きんたま”に似ていたことから、Muskがジャコウジカを意味するようになる。

 ジャコウジカのオスの包皮腺の分泌物からその「麝香」が取れる。古来、麝香は香のものとして珍重されてきた。また、漢方薬として、奇応丸などにも使用されてきたものだ。

 話を元に戻そう。

 結局、Muskmelonとは「網の目」にはナンの関係もなく「匂い」と関係があったというわけだ。これは純じゃぱにとって”大発見”であった。

 高嶺の花だったマスクメロン。果物屋の一番奥に泰然と鎮座し、病気のときだけ食べられる果物。その象徴はあの網のマスクにあり、それを冠した名前があるから高貴で高価であるのだとずーっと思っていた。

 これは見事にうち砕かれた青春とでもいうべきものだろう(爆笑)。 

 メロンの匂いが麝香の匂いと同じかどうか。アメリカ人に言わせれば全く違うという。単に芳香であることから名づけられたものだと純じゃぱが推定するのは、以下の理由だ。
 すなわち、Muskを冠する動植物は意外に多いのだ。

 Musk beetle(ジャコウカミキリ=虫=バラの香り)
 Musk cat(ジャコウネコ=猫)
 Musk duck(ニオイガモ=鳥)
 Musk plant(ジャコウミゾほおずき=花)
 Musk tree(麝香木=木)
 Musk malow(ジャコウアオイ=植物)
 Musk turtle(ニオイがめ=亀)
 Msuk shrew(ジャコウネズミ=鼠)

 花や木ならまだしも、ねずみやら亀、果ては虫までmuskを冠するものがある。自然界のありとあらゆる分野にわたっているのだ。これらが全部、同じ麝香の匂いであることは考えにくい。

 言い換えれば「いいニオイのする・・・」という形容詞にmuskという言葉があてられたと考えてもいいのかも知れない。この麝香鹿の歴史は相当古く人々があまり楽しみがなかった時代、「芳香をもたらしてくれる物質」として、その鹿と共になじみがあったとの証左だろうと考える。そして以後発見された芳香を持つたり放ったりする植物/動物の名に、おおかた「musk」を冠していったということでなかったか。

あるアメリカ人にこの話をしたところ、鹿のハンテイングに行くとき、このMuskを体中になすりつけて出かけるそうだ。鹿は嗅覚がするどく石鹸の匂いの服などに気づくためにする行為だが、「とてもとても”いい匂い”とは言い難いよ」と言って大笑いしていた。

 なお、私もこの事実を「発見」して以来、困っていることができた。実はマスクメロンをみると、何となく鹿の睾丸を想像してしまうこと(爆笑)なのである

純じゃぱ の えいご道中膝栗毛

2005年09月20日 11時12分36秒 | Weblog
日本の中にしかいなかった純粋培養の日本人”純じゃぱ”が、いきなりアメリカに出てはや10年。これまでの英語との出会い、そしてその中のおどろき、びびり、うろたえ、落ち込み、そして、その中からの発見~ンを、ご紹介していこうというコーナーです。えいごってやつ-ってことで、楽しく書いて行きたいと思います。よろぴくでーす。