ひかりとしずく(虹の伝言)

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”脱肉食(アンチミートイーター)”のすすめ Ⅳ

2013-04-17 | 季刊誌なな色メールより
次の引用文は健康の側面からのものです。

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日本は季節、雨量など農作物を栽培するには適した国です。しかし、牛を放牧するにはあまり適した土地がないので牛を飼育するには日本はあまり適していない国です。牛を飼う土地のない国は酪農の歴史もないし酪農食品を食べてきた歴史もあまりありません。それだけに酪農食品に対して日本人は弱く、肥満や高脂血症、糖尿病などの病気になりやすい体質をしています。なのに「肉を食べろ、牛乳を飲め」と国や栄養士、医者などが勧めています。その結果が近年の肥満です。

肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧などのリスクが高まる病気の元です。唾液に澱粉を分解する酵素を持っているのは動物では人間だけです。このことで分かるように人間は穀類を中心に摂ることが一番効率よく栄養が摂れ、消化もスムーズに行え、体に負担をかけずにエネルギーを生み出すことができる動物です。体に負担をかけないからこそ健康になれるのです。そんなことはまったく無視して今の栄養学では栄養とカロリー計算とバランスのみを最重要視しています。栄養があって色々な食品を1日30品目摂るようなバラエティーに富む食生活をするよう勧めています。

しかし、これは本当でしょうか。肉を食べなければ筋肉が付かないと思っている方がほとんどだと思いますが、ゴリラやサルなどは果物だけであれだけの体をつくっています。馬や牛は草だけであれだけ大きな体を維持しているし健康です。動物にとって偏食があたり前。動物で雑食をしているのはイタチとタヌキとネズミくらいで大半の動物は超偏食です。それでこそ健康でいられるのです。

日本は農耕民族で昔から穀類や野菜類を中心に食べてきました。体もそれらを効率的に消化するように日本人の腸は肉食をする欧米人に比べ長くなっているなど植物性食品には強い反面、動物性食品には遺伝的に弱い体をしています。このような体のため日本人は大豆製品など穀類を摂ることで血液の流れなどが良くなる体質をしています。特にアジア系女性は白人女性に比べ脂肪の溜まりやすい体質をしています。欧米人の体質と日本人の体質は違いますが、栄養学や医療などは、欧米人とアジア人は同じということを前提にすべてを行います。

私の住む山口県柳井市の近くに錦帯橋で有名な岩国市があります。その岩国市には米軍基地があり白人のアメリカ人は冬でもTシャツ1枚という人を町でよく見かけます。しかし、日本人には冷え性が多い。これは牛や豚の体温は高めで(アメリカ人)魚は冷たい水の中で体温が低いこと(日本人)に似ています。その体温の低い日本人が常温で固まる動物性脂肪を摂れば血の流れが悪くなることは火を見るよりも明らかです。このように人種や地域を無視してドイツから持ち込んだ栄養学を無理矢理日本に当てはめてしまったため医療費30兆円超の病人大国日本になってしまいました。
栄養があるなしではなく、日本や日本人に合った食品か、日本人に必要な食品かどうかという視点で食品は見ていただきたいと思います。

「肉食や乳食は、寒冷な自然環境であるため、穀類やイモ類の収穫が期待できない地域で生まれた『代用食文化』である。」
(『伝統色の復権』島田彰夫著・東洋経済・P.126)

肉や乳製品をたくさん摂るようになって今まで日本になかった病気が増えました。その一つに肥満があります。現在、日本には糖尿病患者が690万人、糖尿病予備軍が680万人います。肥満は糖尿病などの原因になります。糖尿病になる食事とは高脂肪・低繊維食です。ファーストフードで提供されるメニュー、暖めるだけですぐに食べられる加工食品などに高脂肪・低繊維食品が多く、アメリカでもそれらをジャンクフード(ガラクタ食べ物)と呼ぶほど人の健康にとって価値のない食品です。ファーストフードや加工食品に多く使われているのが肉です。この肉に脂肪が多く含まれています。

財団法人 山口県社会保険協会が配布した冊子『これならできる健康日本21』(監修 長谷川敏彦)
「日本人の食生活で、最も大きく増えたのが動物性脂肪の摂取です。脂肪のとり過ぎは、心臓病や脳卒中の原因になります。とり過ぎには十分注意しましょう。」
「洋食には高脂肪の乳製品が比較的多く使われているのでさっぱりメニューの和食にかえましょう。」
と乳製品は高脂肪食品と注意しています。

社会保険を払っている人たちが病気になれば、診療に対する保険料を払わなければならない立場の団体は肉や乳製品のとり過ぎを注意します。その反対に食肉を普及させる団体である畜産振興事業団は以下のような行動をとります。畜産振興事業団は沖縄の長寿と肉食習慣の関係を調べるため高名な栄養学者や骨董店経営者で料理研究家の魚柄仁之助氏などで調査団をつくり調査をしました。

沖縄の長寿老人は肉はあまり食べずむしろ魚の方が好きという結果がでました。畜産物の販売を拡大しなければならない畜産振興事業団にとって沖縄は豚肉の消費量が日本一なので当然肉を多く食べているだろうと考えていただけにまったく逆の結果が出たことに困惑しました。しかし、畜産振興事業団が出したハンドブックには調査結果とは違い、沖縄の長寿老人はたくさんの肉を食べるから長生きができるかのように書かれていたそうです。そのハンドブックは全国の保健所に無料で配布されたため、いかにも肉は日本人の健康や長寿には必要な食品かのように思わせるウソの情報を信じ、栄養士などが肉や乳製品の普及に力をそそぎました。(『うおつか流 清貧の食卓』魚柄仁之助著・農文協・P.59)

病気が増えれば保険金を支払わなければならなくなり運営が難しくなる社会保険庁などは動物性食品の弊害(本当のこと)を注意するが、畜産振興事業団など畜産物の販売を拡大することを目的につくられた団体は真実とは異なる(ウソの)調査結果を無料で配布してまで畜産物を多く摂らせようしています。栄養士がカロリー計算をしなければならないのは牛乳を飲め、肉を食べろなどカロリーの高い動物性食品を摂るからであり、日本の伝統食を食べていればカロリー計算などはしなくても済みます。ウソの情報に騙されて体に良くない動物性食品を多く摂るから病人が増え医療費を国家予算の3分の1まで使う病人大国になったのです。このまま行けば日本は医療費に潰されてしまいます。
 
「もろもろの汚染の中で、もっともおそろしい汚染は、消費者の頭の汚染である」(バックミンスター・フラー)と言われるようにウソの情報を流してでも物を売ることが当たり前のことのように行われています。このようなことは早く止めていただきたいと思います。新聞広告のように「牛肉を食べると元気になる。」は間違いで「牛肉を食べると元気は出なくなる」がホントです。元気な人でも肉食をすると元気が出なくなるのですから病気の人ならなおさらです。使えるエネルギーのほとんどを消化に回せば病気も治りません。だから、病気の人は一度、肉や牛乳、卵を食べないという食生活を試してみてはいかがでしょうか。病気も快方に向かうかもしれません。
「このB・ベンナー病院は世界で最初の自然療法病院です。この病院では、食事に肉や牛乳、卵を一切使わずに、黒パンや野菜、果物、ヨーグルトとといったRaw foodsを軸に治療を行い、患者には毎朝ニンジンジュースとリンゴで作ったジュースを出していました。」
(『東洋の智恵は長寿の智恵』渡辺昇一・石原結實 著・PHP研究所・P.82) (注)ベルツ=ドイツの医学者。明治9年に東京医学校(現在の東京大学医学部)に招かれ、同38年まで日本に滞在、わが国の近代医学の発展に寄与した。日本にドイツの栄養学も紹介。 

<エコロジカル・ヘルシーショップ三友“肉を食べると元気になるはホント?”より引用> 
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牛乳も人間にとっては体に良いものではないのです。実は私は幼少の頃より牛乳大好きで育ちました。もともと小柄だった私は背が高くなりたくて風呂上りにはコップ一杯ゴクゴクと一気に飲んできました。10年前に自然育児友の会に入会したママ友にその会員の中に「牛乳は飲まない」と言っている人がいると聞き、「じゃあ、何を飲めばいいの?」と驚いた覚えがあります。そこで私は豆乳なるものの存在を知りますが、早速のトライも味が受け付けられず遠ざかっていて、その後今のように牛乳を完全にやめたのは4,5年前だったと思います。つまり6年ほど切り替えられずにいたのです。

牛乳の害についての本をやっと最近読みました。以下に内容を要約、転記します。

「近年では、アメリカで多くの医師が牛乳、乳製品の被害に警鐘を鳴らしています。『責任ある医療のための医師の会』というものを約5千人の医師たちが作っています。そして、
「動物性たんぱく質は血液を酸性に傾けるので、体はそれを中和するためにカルシウムを骨から引き出す」と説明し、
「牛乳のように動物性たんぱく質を多く含むものをのんでカルシウムを摂取しても骨粗鬆症の予防に役立つという科学的根拠はない」と明言しています。

カルシウムの吸収率は牛乳ではわずか32%であるのに対し、緑黄色野菜では、50%を超えていることを指摘し、少量でも効率的にカルシウムを摂取できると植物性食品を推奨しています。

厚生労働省研究班が2008年に発表した調査では牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取すると、飽和脂肪酸が血中ホルモンの濃度を上げて、前立腺癌リスクが高まる可能性が指摘されています。

牛乳は完全栄養食品の名に値しません。乳幼児のアレルギーの原因になり、成人には下痢と胃痙攣を引き起こし、場合によっては心臓発作と脳卒中の危険因子となる恐れすらあるからです。牛乳は子牛にとっての完全栄養食品である。哺乳動物は生まれてから離乳するまで他の種の乳を飲まず、いったん離乳したら二度と乳を飲まないのが生物学の法則である。自然の摂理に反して牛の乳を飲んでいるうちに人体にとって有害な各種成分が生理機能を乱し、子どもでは主に消化器官、アレルギー、小児糖尿病、大人では三大疾患(癌、心筋梗塞、脳卒中)を含むさまざまな生活習慣病を引き起こすおそれがある、といいます。

戦後、栄養失調を多くの国民が保有していたので、日本では国策として牛乳を奨励し、今も「食生活指針」の中で牛乳、乳製品の摂取を国民に呼びかけています。テレビや新聞ではカルシウムが足りていないことに対し、牛乳のカルシウムが吸収がいいと宣伝しています。しかし、牛は草からカルシウムを摂取しています。植物は土や水の中のカルシウムを吸い上げて蓄えていますから、私たちも穀物や豆類、野菜、果物、海藻などの植物性食品からカルシウムを摂取できることになります。実際、日本人は太古の昔からそうして健康に暮らしてきました。」


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