あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

被災地へ②

2011-06-14 | おでかけ
あの日、この美しい海が暴れてしまいました。


やはりまだ冷静に文章にすることができないのですが、6月11日に福島県いわき市豊間地区へ行ったときに感じたことを少しでも残しておこうと思います。

私が某イベントに参加したのは、開催4日前に主催者からお知らせのメールをもらったことからでした。「ボランティア」ではなく「イベント」という点が気にはなったものの、何かアクションを起こしたいと思っていたこと、日帰りでボランティア活動ができることなど、参加を即決するポイントはたくさんありました。
参加を申し込み、前日の10日にイベントの詳細の連絡があり、ボランティアの内容が「清掃活動」と分かりました。「ゴミ拾いのためのトング持参」とあったので、私はこう思いました。
『これはきっと、全壊・半壊した建物を撤去したあとの、人の手でしか集められないものを拾う作業なんだな』
震災から3か月です。3か月が経つのです。そういう作業ができるものと思っていました。
しかし現地に着いてみると…。

 

 


海まで100mのところにあった保育園。
ご覧の通り、ここが保育園だったことなどまったく分からない状態ですが、
ちゃんと避難訓練をしていた園児たちは全員無事だったそうです。


 

 


地元の人と話をしたら、3か月前と何も変わっていないとおっしゃっていました。
3か月このまま…。3か月変わらない風景…。

私はここで政治的なことを書くつもりは全くありませんが、今回だけは、黙っているとこはないと思い、書きます。
国は一体何をしているんだ? これじゃあ、何もしていないと思われても仕方ないじゃない。
誰だかが「一定の目処がついたら…」とか言っていたけど、3か月経ってもこの状態じゃあ、いつ「一定の目処」がつくのよ。どう目処をつけるつもりなのよ。

マスコミ、とくにテレビでは、被災地に関しての報道が激減しています。正確な表現での情報などなされていません。現地にいなければ、行かなければ、本当のことなんて知ることができない状況…。悲しいことにそれが今の日本です。どうしてこんなに狭い国土なのに、何故ちゃんと知ることができないのでしょう。
悔しさとか怒りとか絶望感とか、これまでに感じたことがないような、いろんな悲しい感情がごちゃまぜになり、それを払いのけるように、ムキになってゴミ袋を次々といっぱいにして行ったような気がします。

感情が先走ったままの報告で終わってはいけないので、もう1回、今感じていることなどを次の記事で書きます。
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